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Paraguay #2 色とりどりのパラグアイ刺繍、ニャンドゥティに魅せられて

こんにちは!今回は、私がパラグアイで学んだ伝統手芸「ニャンドゥティ」についてお話ししたいと思います。ニャンドゥティを独学で身につけるまでの過程や、その中での苦労、そして完成した作品に対する感動を伝えています。

Paraguay #1 をまだ読んでいない方はこちらから。

「ニャンドゥティを作りたい!」と思い立ってから、すでに2年が経っていました。私の初制作は、高校と専門学校を卒業してからで、それは2020年3月のことでした。この時期には、新型コロナウイルスの影響が始まり、私の卒業式や卒業旅行も中止になってしまいました。このような状況下で、私は何かを始めたいと思っていました。何かに熱中して、後悔しないようにしたかったのです。

私の家族は読書が大好きで、二週間に一度、図書館に本を借りに行っていました。ある日、私はパラグアイの本を見つけました。それは、ニャンドゥティの作り方について書かれた本でした。この本が私のターニングポイントとなりました。私は以前から、裁縫や編み物が好きで、ハンドメイドの本を参考に色々作った経験があったので、比較的スムーズにニャンドゥティを始めることができました。

ただ、刺繍枠に布を張ることがとても難しく、最初は失敗してしまいました。でも、本に書いてあったアドバイスを元に、お古のTシャツに交互にハサミを入れ、包帯のような長細い布を作り、刺繍枠に巻き付けることで、布がぴったりと張るようになりました。

難解だったのは、ニャンドゥティを編み終わり、布から外す技術でした。本を読み解くまで、1日以上かかりました!でも、今は動画クリエイターさんがいるので、勉強しやすい環境が整っていますよ。

もちろん、足りなくなった糸の繋ぎ方もあやふやで、結びも初めは間違っていましたし、糊を塗ったものの、薄すぎたようで、ふにゃふにゃの仕上がりでした。

それでも、赤、オレンジ、青、黄色、原色の色使いでできあがったニャンドゥティの色鮮やかな美しさに感動しました。留学生活は少しずつ思い出が薄れていたのですが、パラグアイの情景が鮮明に甦ったようでした。最後の日には20人以上のホストファミリーが集まり、お別れ会を開いてくれたこと・・・。ニャンドゥティが完成した瞬間、私は自分にとってもうひとつの故郷に触れたのです。

1ヶ月が過ぎ、就職のために大分県に移住しました。大分県では、小さなニャンドゥティのアクセサリーを身につけることで、地域の人々とつながることができました。次回の記事では、別府でのニャンドゥティ制作と、作家としての活動について書きたいと思います。読んでいただき、ありがとうございました!

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