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「あなた≠わたし」 先入観でモノを観てはいけないよ(´・_・`)

綺麗だなあ!思わず見惚れてこの写真を選んだ。

秋のお彼岸の頃に、田んぼの畦道に沿って咲き誇る、秋の夕日のような美しい朱色の彼岸花こと曼珠沙華(まんじゅしゃげ)。私が大好きな花の一つである。
けど、おや?この写真の曼珠沙華、花弁は朱色じゃなくて白色と黄色だよね!
もしや合成かな?と驚いた。

近くの田んぼを手入れされている方に聞けば、朱色以外の曼珠沙華は昔から数少ないが咲いていたそうだ。
昨年の写真を見せてもらって、そのことを確認した。球根で育つ曼珠沙華。実は朱色以外も毎年その場所で咲いていたのである。
観ている人はちゃんと知っている。色違いの花が咲くことを。私は見てたけど、思い込みの上で眺めていたから気付けなかっただけなのだ。
あら、なんともったいない!(´;ω;`)

「思い込み=先入観」とは厄介なものである。完全に、自分の「観察する目」を隠してしまい全ての判断を間違ってしまうのだ。
今回はこの出来事を通して、少し先入観について考えてみた。


先入観はなかなか拭えない


先入観とは、「最初に知ったことによって形成された固定的な観念・見解(コトバンクより引用)」とある。
普段、私たちはさまざまな先入観で物事の判断を委ねていることが往々にしてある。先ほどの「曼珠沙華=朱色」はそうだし、絵に描く「空=青い」もいい例だろう。
空はいつも青くない。雨上がりの夕方は茜に染るし、台風が近付けばドス黒く澱む。雪吹き荒む空は白一色。冬の空と夏の空でも青の色合いは全く異なる。
見る人、見る時間、見る場所、見る国によって、印象は全く違うのだ。

「あなたと私は同じものを見ていても、違う見方をしている。」
この事実を十分に理解しておかないと、判断を間違い苦しむことになる。
『あなた≠わたし』
これが全ての基本だ。

私自身、この基本がわからなくて、長らく「わたし」に対する先入観でしんどい思いをしてきた。
手足が遅い、中途半端、夢見がち、自分勝手、怖がり、人見知り、根暗、不器用…etc
これ以上書くのがゲンナリするぐらい、暗い「わたし」のオンパレードである。
親や先生、仲間から言われてきた棘ある言葉の蓄積。
大事な人から言われたことだから『あなた=わたし』だと、
自分の中で、無意識に刷り込んできたこの言葉たち。
何度も、この言葉を払拭しようとしたけど、
『あなた=わたし』である限り、棘は深く食い込み益々自己嫌悪が増した。
この負の先入観。子どもの頃から50になったつい最近まで楔となっていたからその怖さ、よく理解している。

先入観から解放される方法


先入観を払拭するには、ひたすら自分で考えて行動すること。
日頃から自分の五感で観察して、手足動かして情報を稼ぐ。
自分でわからないことは他人様に教えを乞うが、最終判断は自分ですること。
このサイクルを黙々と繰り返す。これに尽きる。

自分で判断することは、「わたし」自身の信頼を担保するために必要なスキルだ。
しかし、これを都度行うのは結構しんどい。
仕事のように対価(給料や業績)が見えないから、モチベーションの維持に困る。

しかし、私がTwitterに毎日投稿を書くことを始めてから、少しづつ変わることになった。
多くの方々の発信を読み、フォロワーさんへツイートすることと、過去の自分に向かってツイートする作業を約一年半。
『あなた≠わたし』の視点に立って考える訓練が習慣化し、
『あなた≠わたし』だからこそ、共感したり伝え合う楽しみを覚えた。
この投稿作業の継続で、私を苦しめた「わたし」に対する先入観は、あくまで私の部分を切り取った評価にすぎず、私全体を評価したものではないという考えに至り、随分気持ちが軽やかになれた。
このTwitterでの経験、本当に感謝しかない。

いろんな視座に出会って


毎日あまたの投稿が、生まれては流れ去っていくTwitterの世界。
私と似たような悩みや思いの投稿や、反対に体験したことのない経歴や発想の持ち主の投稿にも触れる。  
狭いリアルな世界では、気づけなかったさまざまな視座に日々圧倒される。
『あなた≠わたし』のツイートを、毎日シャワーを浴びるように体感。先入観という歪みはボロボロと剥がれ落ち、狭い視野は開けた。
長いこと先入観に凝り固まって先に進めずにいたのが、嘘のようだ。
「なんでだろ?」
そう思ったらチャンスである。
先入観の塊をほぐし砕いて、今あるそのものを観察するのだ。
きっと新しい扉を開く鍵が見つかる。

先入観から解放された「わたし」


改めて、「わたし」を評価してみた。
意外と人が好き、センチメンタルな面がある、やると決めたら周りを蹴散らしてでも走るパワーがある、全体の流れを良くするためには嫌われてもやれる、早とちりが多い、etc
案外明るい力を持っている。暗い1年半前の自分とは随分考え方がかわった。

何を言われても大丈夫と落ち着いている今の「わたし」なら、
これから満開になる畦道の曼珠沙華の、一つ一つの色の違いを見逃すことはないと思う。

最後に


最後に、曼珠沙華の花言葉を。
朱色:情熱、再開、想うはあなたひとり、あきらめ
黄色:深い思いやりの心、陽気、元気な心、追想
白色:また会う日を楽しみに、想うはあなたひとり
(”Garden Story”   https://gardenstory.jp.  から引用)
秋空の下、あなたの気持ちにピッタリな色の曼珠沙華に巡り会えますことを心より願います。
最後までお付き合いありがとうございました。どうぞ素敵な秋の1日を(*´ω`*)












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