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今週のぼく勉を読んで思ったこと

今週のぼく勉を読んでいろいろと思うところがあったので文字に起こしてみる。

ぼく勉はマルチエンド方式を採用して今週のジャンプではひとまずうるかちゃんエンドで一区切り付け、次週から別エンディングのifルートに突入するらしい。

マルチエンド方式は全ての読者が好きな推しキャラのエンディングが読めるという点で喜ぶ人も多いと思う。各キャラの掘り下げという意味では喜ばしいのだけど、ラブコメ漫画では1番やっちゃいけないタブーだと思う。

ラブコメで1番面白いのは終盤に主人公やヒロイン達全員が自分たちの気持ちを自覚してから、どう行動して結果主人公が誰を選ぶかってところにあると思う。
その結果として負けヒロインも出てしまうわけだけど、それまでの過程があるからこそ勝ち負けに関わらずヒロイン達が輝く。

今回のぼく勉では唐突にうるかちゃんルートに突入し他のヒロインは告白すらさせてもらえないまま、戦うこともなしにエンディングまで来てしまった。他のヒロインがあまりにもあっさり引いたので違和感はあったものの、素直にうるかちゃんの優勝を祝福していたのだが今週になって完全にちゃぶ台を返された気分だ。

これでは先週優勝したうるかちゃんもそれを祝福していたファンも完全にピエロである。
正史がきちんとあってその上でのifルートであればファンサービスと言えるが、今週の作者コメントの『どの物語が本当の結末かは読者の皆様次第です』ってのはただの逃げでしかない。そういうのはギャルゲーでやることであって、毎週物語の完結を楽しみにしてきた週刊漫画でやるべきことではない。

これが許されると途中の過程は全部無意味になるし、他のヒロイン達が私達には私達のエンディングがあるからここは引きまーすって感じになったら葛藤のない空虚なストーリーになっちゃうよね。

まだまだ4ルートも残ってるし、1番好きだった先生エンドも有るはずなのにモヤモヤしちゃうのがとても残念。

いろいろ文句書いちゃったけど、今後の展開でマルチエンドで良かったと思えるような素敵な作品になってくれることを期待してます。


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