見出し画像

日記:23.01.15 バクは意外に速く動く

TOKASでやっているオープンサイト7を見に行った。目当ては小林椋の「亀はニェフスのイゥユのように前足を石にのばすと」だった。

しんじゅく連詩林で知って見に行ったのだが、展示もかなり良かった。
特に好きだったのは、4.《定点か下降こう粉》。

4.《定点か下降こう粉》

結局、人みたいのが好きなのかと、自分の感性の凡庸さが嫌になるが、見ていて心地が良いというか、なぜかずっと見てしまう作品だった。ぶらーんって感じがラジオ体操みたいである。

今回の展示のテーマが “文章の中で具体的なものに置き換えられた動きを、実物の観察などをもとに、単なる「動き」として抽出し直してみる。具体的な意味から引き剥がされた「抽象的な動き」をフィクションの中で捉え直すことで、何か別様な姿を思弁することを試みる” というものなので、こうやって展示を観た私がさらに別の動きを連想して言葉にしているのは作品の延長線上にいる気がして面白いと思った。

また、映像のコーナーを見ていて、自分がモグラを見たことがないことに気づいた。アニメなど空想上ではお馴染みだが実際に見たことがない生物は結構いる気がする。実物を見ると想像と違って怖いこともある。

一通り見終わって、最後に展示全体を俯瞰で見ていると「見るものが多すぎて、現代社会みたいだな」と思った。

目の前に映る現実世界の視界、街頭スクリーンに映る映像、他にもたくさんのディスプレイに溢れている街の中で、手元にはスマートフォン、タブレット、アップルウォッチ。ラップトップにモバイルディスプレイを繋いでデュアルモニターで作業。デジタルだけじゃなく、紙の本やチラシ、名刺、レシート、請求書。

見るところが多すぎる問題。
もっとシンプルにしたい。
断捨離をするべきなのか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?