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銀杏の責任 2023/09/18

日記

・外、暑すぎ。湿気もすごすぎ。なんなんだこの国は。気温と湿度が嫌で海外に移住した人がいてもおかしくない。

・そんでよく通る道に銀杏の実が生り始めた。おいおいおいおい。勘弁してくれ。蒸し暑さと臭気が合体したら、いよいよ絶望だ。ポツポツと落ちている淀んだオレンジ色の粒が視界に入った瞬間、目の前が真っ暗になった。また今年も道が絶望で舗装される。

・道に吐瀉物みたいな臭いが充満することを喜んでいる人っているんだろうか。その通りを利用する全員が不快な思いをしているはずなのに、一向に対策がされないのはおかしい。誰もあの臭いの責任を取ろうとしていない。行政!!! なんとかせい!!! 私がこの街で一番行政にキレてる人間かもしれない。


・今日はやたらとスーツケースを引いて歩く人を見た。1時間ちょっと外に出ただけで、10人以上は見た。何かのイベントがあったわけでもなさそうだし、近くに観光名所があるわけでもないから不思議だ。直近で旅行に行っていたから、スーツケースが目に入りやすかっただけかな。意識していないだけで普段からスーツケースを引いている人は結構いるのかもしれない。


・『ジャッキー・ブラウン』を観た。

・アフリカ系の女性CAジャッキー・ブラウンは二流航空会社で働く傍ら、裏では違法な現金の運び屋としても活動していた。しかし、運び屋行為が警察にバレたことや、安い給料で働く生活に行き詰まりを感じたことから、彼女は偶然出会った保釈屋のマックスと共に綿密な現金奪取計画を画策する……というおはなし。

・駆け引きの的になる現金の額がたった50万ドルだったり、大きな組織が登場せず小悪党たちが悪知恵を働かせるだけだったり、スケールは小さいのだけど、サミュエル・L・ジャクソン演じるオデールがヘラヘラしながらあっさりと人を殺すタイプなのもあって空気感はスリリングだ。それと、相関図が入り組んでいる上に計画が複雑なので、一手間違えたら死という緊張感がある。地味な話ではあるけど、会話劇中心の駆け引きはハードボイルド小説のようで面白い。

・保釈屋のマックスがどんどん良くなっていって、最後には完全に心を奪われてしまった。最初はそこら辺にいる特徴のない普通のおじさんでしかなく心許ないのだけど、物語が進むにつれてその普通ぶりが輝きはじめる。どこかで覚醒するわけでもなく、ショッピングモールで妻の買い物が終わるのを待つフリが似合うおじさんのままで、他の小悪党たちが霞んで見えるほど魅力的になっていく。銃と大麻に支配された犯罪映画の世界で「普通の人」が持つ強さを思い知らされた。気取ってない人間は強い。

・あと、オープニングがめちゃくちゃカッコいい。

・映画を観終わって17時くらいだったので、ちょっとだけ昼寝するつもりで横になった。

・起きたら0時だった。嘘……。目覚めた瞬間に「寝すぎたかな」とは思ったけど、そんなごっつい時間だとは思わず時計を二度見してしまった。こんなんばっかだな、おいどんの人生……。どこで歯車が狂ったんだ……。


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