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初あん摩 2023/02/01

日記

・昨日突発的に予約してしまったので、人生初マッサージを体験してきた。数年前からずっと行ってみたいな〜と思っていたので、念願が叶った形だ。

・起きて、「今日はマッサージに行く日か……」と少しだけ心が浮足立つ。数年前の自分に「ようやくマッサージに行くんだよ」と伝えてみたい。たぶん「あ、そうすか」くらいの返事がもらえると思う。

・ただ、懸念点として、今そこまで体が凝っていないという問題があった。年がら年中肩や背中が凝っていることで名を轟かせている私だが、ここ数日は不思議と体が軽い。じゃあ予約すんなよと言われたら、まぁうん……でもしちゃったから……としか答えられない。


・それで、60分のコースを受けてきた。

・施術してくれたのは男性の店員さんで、割とリラックスした状態で臨んだつもりだったのだけど、いざ体を押したり揉んだりされたら、ゴツゴツした手の大きさや熱がダイレクトに伝わってきて結構ビックリしてしまった。背中で人の手の力を受け止めることなんて初めてだから無理もない。力を込めた店員さんの手から「ゴキッ」と音が鳴るたび、俺のためにそんな力を……と感激してしまう。

・揉まれている間、「マッサージ師ってどういう経緯で目指すものなんだろう」と考えていた。たぶん大学なり専門学校なりで勉強して国家資格を取得するのだろうけど、そうなると高校生のときには「マッサージ師になる」という明確なビジョンを抱いている必要があるわけだ。しかし、高校生以下の子どもがマッサージを受ける機会って多くはないだろうし、進路にマッサージ師が入り込む隙がないように思える。家業を継ぐ形で目指す人が多いのだろうか。

・施術を終えたら、体が軽くなっているような気もしたし、逆に強張っているような気もした。でも、結果はどうでもいいんだ。私がマッサージを受けたかった理由は、凝っている箇所を押されたときの瞬間的な気持ちよさを味わうためだから。治癒の「治」は目的としてない。「癒」のみ。湯呑み。



・『吉原炎上』を観た。

・吉原が炎上することしか知らなかったのだけど、情念とか業を真正面から鮮烈に描いていて終始圧倒された。

・ラストの"炎上"はストーリー的に一本の筋があるわけでなく、なんなら唐突ですらあるのだけど、そういう「物語」を抜きにした因果が結実していて美しかった。圧巻とは正にこういうものを見たときのことを言うのだなと思った。


・そういえば、昨日で日記をつけ始めてから4年経った。4年間やっても毎日新鮮に書くのがダルいとは思わなかった。ずっと面倒くせ〜と思いながら続けている。それと、文章力も一切向上しないまま今日まで来てしまった。

・まぁ、日記の意義は文章力の向上ではなく、人生のアーカイブ化にあるので問題ない。自分のためだけに書くのが日記だ。可読性なんか知ったこっちゃない。


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