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肉体爆破予定地 2022/03/29

日記

・生活習慣が決定的に終わる〜〜〜〜〜〜。

・いや、「生活習慣が」というよりも寝る時間が終わっている。遅くに寝てそこそこ普通の時間に起きる日がここ数週間多くなっている。身体に良いわけない。このままいくと肉体が爆発する。家中に私の肉片を飛び散らせるわけにはいかないので今日はちゃんとした時間に寝るぞ。


・ローソンで対象商品を3つ買うとSideMのステッカーが貰えるキャンペーンが始まったので早速行ってきた。ステッカーの種類は全6枚なのだけど、一度の会計で18個(3×6)もお菓子を買うのは気が引けて、ひとまず3枚に。

・菓子食わずの誓いを立てている最中なのにお菓子買っちゃった。そんで食べちゃった。久々にコアラのマーチとか食べたけど、おいしすぎるな……。視界が開ける。なんでお菓子禁止などという虚しいことを続けているのだろう。1ヶ月くらい続けているけど、得が一切ない。やめちまえ。


・ドンブラザーズのEDテーマのTVサイズが公開された。これまでTTFCでエンディング部分だけを繰り返し再生して耐えていたので、公式から聴きやすい形で出てめちゃくちゃ嬉しい。あと1週間くらい待てばCDが発売されてフルでいくらでも聴けるんだけど、待ちきれなくて……。

・曲はストリングスと金管楽器がバキバキでかっこいいし、歌詞も明るくストレートな戦隊らしいもので良い。この曲がドラマ本編に重なる形で流れて、そのまま次回予告へなだれ込む流れが好きなんす……。

・歌詞に「見える景色がちょっとずつ違うみなさまのお手を拝借」とか「チガイはマチガイじゃない」とか、多様性を象徴するような言葉が入っていて今っぽいなぁと思うのだけど、考えてみればスーパー戦隊は元から多様性の塊みたいな作品で、どちらかと言えば「戦隊が今っぽくなった」のではなく、「今が戦隊っぽく」なったのだった。

・いや、まぁそれは言い過ぎだとしても、現代的な価値観と呼ばれるものの多くは戦隊とか、「おかあさんといっしょ」とか、子供向けの作品でずっと発信され続けていたものだったりする。Eテレで言われていることを守っていれば、今の価値観においてもそんなに悪い人間にはならないのではないか。知らんけど……。

・この先、より多様性が重視される社会になっても、戦隊がわざわざそれをテーマにしたり、喧伝したりすることはないんじゃないかと思う。ゼンカイジャーも多様性についてよく取り上げられていたけど、あれだって戦隊の真ん中を捉えようとした結果だろうし。


・昨日のアカデミー賞授賞式で気になった『タミーフェイの瞳』を観た。

・アメリカで一時栄華を極めた伝道師(キリスト教の布教をする人)、タミー・フェイの栄光と破滅を描いた物語。正直、「タミー・フェイ」という名前すら聞いたことがなく、伝道師がどういう仕事なのかも薄っすらとしか知らないで観たのだけど、最後には彼女の人生と、その先に待つものに思いを馳せて涙を流してしまった。それほど良い作品だった。

・大学で出会い、神に対する見解が一致して恋に落ちたタミー・フェイとジム・ベイカーはすぐさま結婚し、多くの人に教義を広めるため夫婦で伝道師としての活動を開始、テレビでも活躍するカリスマ伝道師となっていく。しかし、その活動が順調になるにつれて政治や欲望に呑まれていき、夫婦でのすれ違いも大きくなっていく。

・この、なにかとてつもなく大きな力が忍び寄ってきて、いつの間にかそこに取り込まれ、破滅していくという流れがとにかく恐ろしい。よく聞く話ではあるのだけど、タミー・フェイは純粋で妄信的であったが故にそのような仕組みに溺れていき、ただ信者に「癒やし」を提供しようとした姿を自ら崩していくことになる。しかし、彼女が特異なのはそうなっても最後まで「伝道者タミー・フェイ」であり続けたことだ。露悪的になることも、善い人を偽ることもなく、ただ自分の情動を自然に発露させただけだった。夫のジム・ベイカーは詐欺や強姦を行っていたが、たぶん彼は自分が「悪いことをやっている」という認識が多少なりともあっただろう。でも、タミー・フェイからはそういうものを感じられず、とにかく自分にとって普通のことや本当のことを素直に信じているように思えた。だからこそ、保守的な考えが主流だった60〜80年代のアメリカのキリスト教文化の中でも、LGBTQを当然のもとして受け入れたり、エイズ患者と対談して「隣人を愛するなら、彼らを避けずに抱きしめてあげるべきでしょ」と涙ながらに訴えたりできたのだろう。

・タミー・フェイは転落するが、もちろん彼女の人生はその後も続いていく。これがすごく美しいことだなと思った。全てを失い、絶望の淵に突き落とされても、そこが終わりではなく、また歩き出さなければならない。実際に彼女は再び立ち上がり、かつてと同じく歌い、困窮者の支援などを続け、自分の信念を貫き通して生涯を終えた。ただ「失墜しました」で終えず、その先までしっかり描いたこの作品は素晴らしいと思う。タミー・フェイを演じた俳優もこりゃアカデミー賞とるわなと納得する凄まじい演技で、ラストシーンは本当にタミー・フェイの人生を生きてきたかのような説得力があった。

・夫のジム・ベイカーは刑務所を出所した後、再び伝道者になったが、コロナに効くと謳ったサプリを売ったりしてるらしい。コラ!!!!!!! 


・関係ないけど、「タミー・フェイ」って名前は良いな。めちゃくちゃカリスマっぽい。

・あと、ちょっと前半から中盤にかけての流れで『花束みたいな恋をした』を思い出した。「好きなもの」で繋がった2人が、目を向けてこなかったズレのせいで離れていく感じとか。タミー・フェイとジム・ベイカーは「好きなもので繋がった」とか生易しい言い方をしていいものなのかわからないけど。精神的なものはかなり近いのではと思う。











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