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認知症の映画を観て落ち込む 2021/11/17

日記

・の前に、爪を切る。

・パチッ……パチッ……

・よし、爪柳キリオ。


・なんか四六時中爪を切っている気がする。人よりも伸びるのが速いのか、大して伸びてもいないのに私が勝手に気にして切りまくっているのか。まぁ、短いに越したことはないからいいだろう。


・認知症を題材にした映画『ファーザー』を観た。

・すごい映画だった。認知症の父親の"視点"というか、"感覚"を演出で表現していて、時系列が乱れたり、娘を演じる俳優がシーンごとに変わったり、同じセリフが繰り返されたり、観ている側にも強烈な不安が襲いかかってくる。アンソニー・ホプキンスの演技も相まって、自分の知覚が根幹からグラつく体験を味わうことができる映画だ。

・中盤まではそういう演出のおかげで、認知症をサスペンスとして捉えるような見かたもできるのだけど、一山越えた辺りからはとにかく胸が痛くて、一度視聴を止めようかとまで思った。よくもまぁ、こんな辛い話が思いつくな。症状の描き方がリアルなだけに本当に見ていられなくなる。

・認知症特有の、自分の持っている物や能力が何かに奪われていく感覚など、代表的な症状がわかりやすく作中に出てくるので、「自分がサポートする側なら」という視点に立って見ると学びが多い気がする。なんなら、この映画を使ってロールプレイをすると、サポートのヒントになるかもしれない。

・観終わって、清水義範の『靄の中の終章』を思い出した。認知症当事者の視点で物語が進むことや、当人が自らを知的だと思いこんでいることなどが共通している。久しぶりに読んでみたけど、どんどん気分が落ち込んでいくので、最後まで読まずに本棚へ戻してしまった。完全に追い打ちになった。


・落ちに落ちたテンションを取り戻すために、SideMの曲を爆音で聞いて踊った。

・『Reason!』とか『DRIVE A LIVE』くらいは通して踊れるようにしたいかもしれないな……。踊れるようになったとてどこかで披露する気はさらさらないけど。

・外向きでない、個人的な踊りってみんな(誰だ)もやっているのかな。音楽にのせて軽く体を動かすとかではなく、ちゃんと練習して踊るような。やっていてほしい。でも、見たくはない。



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