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フォント109の騎手 2020/08/29

日記

・3時間くらいお車に乗った。免許も持っていない人が3時間も市中を疾走するって、すごすぎるな。この国の司法はどうなってしまったんだ。

・これだけだと本当に無免で運転したみたいでやばいな。教習です。合法です。

・2時間同じ教習官だったんだけど、その人が頻繁に脳内のインターネットが大炎上を起こすような発言をしていたので、気もそぞろになって微妙に運転に集中できないことがあった。そして、そういう発言を聞いたときに結構嫌な気持ちになっている自分がいて、変わったなぁと思った。6年前とかなら一緒になって笑ったり、同調したりしていただろうけど、今はもう純粋にやめてくれと思うようになった。

・ネットで見てぐったりすることをなんで現実で聞かなきゃならんのだ、と思うし、現実の方はそういう発言を愛想笑いで受け流さなきゃいけない場面もあったりしてより嫌だな。でも、そんな人たちも、いつかは「あ、これってダメなんだ」と気づいて、過去の発言を後悔する日がくると信じている……。愛なので……。

・セールになっていたフォントパックを買って、一気に109種類のフォントを手に入れた。

・元々は、別のサイトで購入しようと思っていたんだけど、セールがネットで話題になった結果、アクセスが殺到して無限の時間をかけないと購入までたどり着けないような状況になっていて、私も何度も門前払いを食らった1人だった。そのサイトは今はメールで個別に購入希望の確認をとっているそうなんだけど、私は他のサイトでも同様のセールをやっていて、かつサクサクで買えるという噂を目にしたので、結局上記の「デザインポケット」というサイトで購入した。1週間ぐらい深夜とか早朝にチャレンジしていた私の苦労は一体なんだったのか。このサイトなら5秒で購入完了した。

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・土石流の如くフォントがインストールされていく。109書体も何に使うんでしょうね。でも、セールとなったら使い道とか関係なくとりあえず買いたくなるじゃん。だって、98%オフよ??定価で購入した並行世界の自分が悔しくて慟哭してらぁよ。

いうあs

・とりあえず適当に思いつた言葉を目についたフォントで打ってみた。途中でワヒロの発作が出ているのが確認できる。


・三浦哲郎の『木馬の騎手』という短編集を読み終えた。かなり前から読みたかったけど、絶版になっていてなかなか読む手段がなかったのを、ようやくKindleで読むことができた。嬉。

・全編に渡って子供の視点を通して物語が進んでいくんだけど、どの話も幼年期のトラウマや嫌な思い出を執拗に掘り起こさせるようなものばかりで、最初から最後まで子供が主役なのに、明るさとか輝きとか、そういうものが全く見えてこなくて、ずっと底無し沼に足を取られて踠いているような感じがした。

・『トラウマ文学館』という、トラウマになりそうな文学作品が何編か収録された本があるけど、どの話もそれに収録できそうなくらい強烈で、結構ずっと「いやーーーーー!!!!」と思いながらと読んでいた。あ、でも抜群に面白いのは確か。

・ほとんどの話の舞台が田舎で、またかなりの割合で父親が出稼ぎに行ったきり帰ってきていない。時代背景と、田舎の閉塞感のようなものが全体に重苦しい空気を醸し出していて、気の休まるページが1ページもない。読んでいてどっと疲れた。かなりゾッとすることが書いてあるはずなのに、語り口は妙にさっぱりしていて、どこか怪談話を読んでいる時と同じような気分になる。

・どの話もものすごく良かったのだけど、中でも特に「鳥寄せ」という話は良かった。短い話なのであらすじの書きようがないんだけど、隅々にいろんな人の諦観のようなものが感じられて、読み終わったあとはなんか漠然と落ち込んでしまった。この話も父親が出稼ぎに行ったきり帰ってきていな上、母親も死んでいて、唯一の家族であるお爺ちゃんは口を利いてくれない。人生ベリーハードを越えてヘルモードだ。

・あ、あと「初秋」という話も良かった。中三と小六の姉妹がへそを弄る話。これは父親が出稼ぎに行っていないし、比較的どんよりせずに読むことができる。でもハラハラ感は随一。

・調べたら、「鳥寄せ」と「メリーゴーラウンド」はセンター試験の問題としても出題されていて、それで結構有名らしい。これを読まされた受験生、その後のパフォーマンスに影響でなかったのかな。


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