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留学が売っている商材はジムと同じ!『未来の自分への期待』です


実は、私、大学の留学プログラムの交換留学生に選ばれて、アメリカのノースカロライナ大学に1年間留学する予定だったのですが、それを辞退して今過ごしています。

よく友人には「もったいなさすぎる」「行ったほうがいいのに」と言われ続けていたし、家族にも反対され(最終的には私の選択に理解してくれた)大学の国際センターの担当の方とは喧嘩したのですが、最終的には周りの反対や批判なんか気にしないで『留学をしない』選択をしました。

なぜ私が留学に行かなかったのか?

それは、自分と向き合って留学について考え抜いたからなのですが、今回は留学の実態も合わせて記事にしたいと思います。



そもそもなぜ留学をしようと思ったのか?


私は、高校が進学校だったので、進学先が地方私大で、1年生の頃、ものすごく学歴コンプレックスを感じていました。だから「大学で何かしなきゃ。挽回しなきゃ。」という気持ちがあって、「ずっと西南にいなくていい」、「交換留学すれば優秀ってなる」って思って、大学の交換留学のプログラムに応募しました。

ちなみに留学先の大学は、知っている先輩が行っていた大学を選びました。




本当にこのままでいいのか?


さて、留学を半年後に控えていた私は「西南ベンチャーサークル」で活動するようになって、色んな人と出会って自分の狭くて小さな観念がどんどん広がっていって、留学以外にもやってみたいこととか、できることを知りました。この時から学歴コンプレックスについても、そんなことを感じている自分が馬鹿馬鹿しいなと思うようになってきていました。

〈西南ベンチャーサークルについてはコチラ↓〉

また、留学経験者何人にも自分でアポを取って留学について話を聞きに行ったりもしました。

でも話を聞けば聞くほど自分の留学に対して疑問を持つようになったし、すごく言葉は失礼になるのですが、留学経験者で本当に心の底から「留学に行ってよかった」と言っている人はあまりいなかったし、魅力を感じませんでした。(あくまで私の話) 

それと同時に、私には本当に留学が必要なのか?と考え、留学に行く目的がないと何も変わらないんじゃないか?と思うようになりました。

(↑1年生の夏休み、台湾で商学部独自2週間留学に行きました。毎日、現地の留学生と英語でデスカッションする、いいプログラムと思っていたら、毎日8時間TOEFLの過去問を解くプログラムでした。という苦い経験はしていた。)



あなたは留学で何を得たいの?何をしたいの?


私が思うに、留学に対して強い目的をもって、ちゃんとそれを貫いてやり遂げられる人は少ないです。

私自身もそうでしたが、曖昧な目的のまま行って曖昧な時間を過ごして気づいたら1年…というパターンがほとんどだと思います。『留学先で英語を勉強してペラペラになって、現地の友人をたくさん作って、充実した1年間を送る!』って未来の自分に期待して、でも『現地の文化に馴染めず、英語にもついていけず、寂しくなって日本人とつるんで、ストレス解消のために周辺の海外旅行に行って…気づいたら1年終わって日本に帰ってきたけど別に就活で有利にならないじゃないか……』が現実です。


分かりやすく例えると、ジムに通いたいと思った時、スリムになった自分を想像しますよね?


ジムが売っているのは「理想の自分になるという期待」なんです。

そこから痩せるか痩せないかはあなた次第。

留学も同じです。



留学の現状


いやいや、留学に行ってないあなたに何がわかるの?

と思われると思います。しかし、留学に行った私の友人のほとんどが今、こういう状況なのです。

英語の授業についていけない、頼れる友人もいない、再試に追われ、自暴自棄無気力になっている

大学よりも友人との旅行や一人旅に明け暮れている

日本人の友達と一緒にいて日本語を話している時間が圧倒的に多い

彼ら彼女らは、初めは「現地で英語を勉強して、あわよくば経済の勉強もして、絶対に現地の友人と一緒にいるようにする」って言っていたのに、半年も経っていない今、悲惨な状況になっています。

これを客観視できている人もいなければ、ちゃんと学生と向き合って、伝えている大人もいません。ほったらかしです。



もちろん、留学を通して、「人生が変わった」という人もたくさんいると思うし、何人か知っています。

でもみんながみんなそうなれるわけではありません。

共通しているのは、英語以外の目的が明確にある。

例えばダンス、音楽を学びにアメリカに行くとか、ガチな環境でインターン、働くとか、それによって英語を話さなければいけない環境を作っていることと、留学に命を懸けてるっていうくらい本気で、最後までその意思を貫ける強さ、だと思っています。

留学から帰ってきてもずっと英語の勉強を続けている人はいるでしょうか?

高校時代は英検3級レベルだったけれど、たった交換留学の1年で英語での日常会話ができるようになった先輩が私の身近にいますが、留学先での授業では英語が身につかないと気づいてから、ずっと朝から晩まで、他の日本人留学生が旅行に行っている間も、寮にこもってハイレベルのオンライン英会話を受け続けていたそうです。日本でもできることだから、わざわざ海外に行かなくても…?と私は思ってしまいましたが、つまり言いたいことは、彼のような覚悟を持っているか?ということです。



当たり前かもしれませんが、学生にとっては、ただでさえ海外に比べて日本のほうが環境も整っているし、過ごしやすいし、チャンスも自分で作ろうと思ったら作れるのに、ここでは何もせず、「海外だったら変われるかも」と留学して、挙句の果てには、そこでも何もせず、そんな現実逃避みたいな生ぬるい覚悟ではどこに行っても何もできないままだと思います。(これは留学以外にも言えることだと思います。)




留学以外にも選択肢はある


これまでの文章を読むと、私は留学を批判しているように思われるかもしれないのですが、決してそうではないです。

留学自体はもちろんいい経験になることは間違いないと思います。

でもちゃんと自分と向き合わずに、考え抜かずに安易に留学に行っては、何も変わらない。

留学をして自分がどうなっていたいのか?

振り返りながら、英語ができないことに打ちのめされながらもその現状と向き合って、自分が達成したいゴールに向かっていくことができればいいと思います。



おわりに

どんな選択をしたとしても、自分が選んだ道を自分で『正解』にすること。

わたしはこれに尽きると思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。


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