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チームでつくる会社のカタチ|かこ川商店プロジェクト #2

かこ川商店の社員8名と、社外アドバイザーをお迎えして行う「新しい会社のカタチをつくる」ワークショップ。
2回目のご報告です。

自分たちは何を目指しているか、そのためにどうしていくか、スタッフでビジョンを共有していくために1年をかけて行うワークショップです。


1.かこ川商店の『軸』はなんだろう?

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かこ川商店には、いろんな人が働いています。
働き方や勤続年数もさまざま。培ってきた経験や考え方もさまざま。

そして会社も、時代の流れとともに、変化しています。
これまでのリサイクル事業にプラスして、地域との交流、環境を大事にした暮らし、農業、道の駅プロジェクトなど、新しい試みに挑戦しています。

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今回は、会社のこれまでの歩みや日常を振り返りながら、スタッフ共通の行動指針の軸になるスローガンを考える会となりました。


2.うちの会社ってどんな性格?

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歩みから見えてくる『会社のDNA』とは?
変化の中にも、ブレない軸がある。
その軸はなんだろう。

それを知るにはまず、会社のDNAを知るところから始めます。

講師:会社の歴史を掘り下げることで、脈々と続いているこの会社ならではのDNAが見えてくると思います。

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まずは、前回、宿題として出された、『かこ川商店の歴史エピソード』の発表からスタート。困ったときにどう行動してきたか?をポイントに、集めたエピソードを発表。

エピソードをまとめるとこんな感じになりました。

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創業当時から今までを振り返り、会社の転換期となる出来事と、その時の決断や考え方などのエピソードがたくさん出てきました。

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これを見ると、行動力、大胆さ、変化への柔軟さが特徴に思えます。
これにはスタッフ一同納得。
変えるときはガラッと変える大胆さと変革への柔軟さ。やると決まったら強い意志と行動力でやり抜く姿勢。
かこ川商店の気質として今も脈々と続いているDNAかもしれません。

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【グループワーク】会社の性格を形容詞で表してみよう

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次に出されたお題は、『会社の性格を形容詞で言うと?』
講師:例えば、キラキラしてるとか、そうじゃなくてギラギラしているとかおっとりとかあると思います。

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二人一組になってThinking Time!
会社の性格って普段考えたことないので、スタッフも、悩ましい様子。

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でも『社風』という言葉があるように、会社にも特徴とか性格があるのだと思います。

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日常の自分たちはどんな行動をしているかな?
先ほどの会社のDNAも意識しながら考えてみます。


出てきた言葉をまとめてみると、

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慌ただしくやりながらも、意外とやっていることはコツコツとした繊細な作業が多い感じがします。

スタッフはどれも当てはまるようですが、強いていうならどれかな?
それぞれのチームの発表を聞きながら、なんだか少しかこ川商店の性格が見えてきました。


3.スローガンでアクションを起こす

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いよいよ本題のスローガンに入ります。

講師:
『スローガンは、一致団結に必要不可欠なもの。理念、行動指針を毎朝唱和しても、実は、(長すぎて)全く覚えていない笑。あまり身になってない。
要はそれをひっくるめて一言でなんていうの?これを考えます。』

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事例として有名なまとめスローガンが紹介されました。
『自由の国 アメリカ』
『日本の観光をヤバくする』星野リゾート
『さあ、やりすぎよう』ユニバーサル・スタジオ・ジャパンなど

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講師:『ここで大切なポイントは、その一言でアクションできるかどうか?です。』
スローガンは、社員の行動やアクションにつながる言葉であると同時に、
会社のあらゆる選択肢や方向性を決定していく上での大切な軸にもなるようです。

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そして、いきなり大きな目的を掲げるのではなく、まず段階的に道しるべになる目標を決め、それを目指すために今どんな行動が必要か?という考え方が大切なようです。


4.まとめスローガンを作ろう

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最後は、まとめスローガンを作るためのアイデア出し。
自分たちの会社のスローガンを作るとしたらどんな言葉がいいか?
この日、学んだポイントを頭に置きながら考えます。

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みんな、真剣に考えている様子。

スローガンを決めることは着地点だけど、着地点まで行くこの過程が一番大事なことかもしれないです。


さて、一人づつ、スローガンの発表です。

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たくさんのスローガンとなる言葉が出てきました。
かこ川商店らしさもあり、考えたスタッフの個性も垣間見える言葉です。

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次回はこの言葉から、スローガンを絞っていく予定だそうです。
どんな言葉になるのか楽しみですね。


おわりに.会社は、スタッフによって作られていく

今回、目からウロコだだったのは、働いている人が自ら、スローガンを考えるという環境です。

理念や行動指針、スローガンなどは、どちらかというとスタッフにとっては受け身なもので、自分たちで考えるというより、誰かにすでに決められているもの、という印象でしたが、

自分たちのことは自分で決めていこう、こんな会社にしていきたいというスタッフの思いから会社のカタチを作っていく。という姿勢を感じました。


スタッフの真剣な表情からは、自分たちが普段何を思って何を大事に仕事をしているのかみんな考えているようでした。

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みんなそれぞれの人生があり、
それぞれの理由で、かこ川商店という一つの会社に集まり働いています。
主体的に考えることに慣れていない人も、もちろんいるかもしれません。

普段働いている時に意識することはないかもしれないけど、
一人一人の存在、個性から
会社って少しづつ変化し、進化し、
作られているんだろうなと、改めて思いました。

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今後、かこ川商店がどんな歩みを見せてくれるのか
ご期待あれ。

(文:キムラ モモコ かこ川商店を追い続けて、はや5年のイラストレーター)