明日すき家に行くんだ

うな牛食べたいからね。今年初のうなぎだ。ていうか去年も一昨年も食べてないわ。なんか非常に食べたいのだ。食べるという行為ってすごいよね。食べるという行為は、他者と1番深く関わる行為。生きている他者を食らうようになってから、急激に進化していった。食べられないように、生き残るために。愛おしすぎて食べちゃいたくなる人がいるのも、しょうがないのかもしれない。わたしは不老不死になりたいけど、もしも、万が一死んだら。しょうがないから、わたしのこと好きな人は骨とか少しだけ食べていいよ。ていうかどうせなら食えよな。お前の中に入ってみたい。

健康診断行った。166センチだと思ってたけど、166.9だったので、167センチってことでいいよね。伸びてて嬉しいな。しかも、推してるアイドルと同じ身長。彼女は成長期だから追い越されてしまうんだろうな。すこやかに育ってください。何も気にせず。

注射が苦手なので、刺される前に苦手ですアピールをしておく。黙ってぬぼーっとしていると可愛げがなく痛みにも鈍感そうなので、看護師さんが診てきた多くの患者のひとりとして適当に注射されてしまう。この人、苦手だからあんまり痛くないように刺そう、と意識してもらうだけでだいぶ違うと思う。それで痛かったら諦めつくし。何百人と「痛いの苦手な人」の対応もしているだろうし、許してね。今日の人は採血中に、「がんばれ♪がんばれ♪」と言ってくれて嬉しかった。しかも、あんまり痛くなかった。よかったぁ。

そのあとどうせだしご飯食べて帰ろうと思って入った店で、カウンターに座ったのだけど、注文したのを忘れられて全然出てこなかった。あれ?と気付いたら、同じタイミングで注文した人のは来てて、わたしより10分あとに席についた人のも来てたので、店員さんに「注文したのが来てないのですが、、」と伝えたら、「今作ってます!」と言われた。そのあと、わたしより10分あとに来たやつが5分で完食して出ていったあとに、わたしのご飯がやってきた。別にさ〜!持ってくる人に申し訳ないですと言われるのも、その人悪くないのに、と思うけど、なんにも言われないとそれはそれで「ご飯忘れられただけの人」として悲しくなるよね!お腹を空かせた犬のように涙目になってしまった。わたしは、非常に食い意地が張っているので、ご飯のことでメチャメチャ一喜一憂するのだ。

個人経営ではないけど、たくさんあるチェーンでもない店だと、こういうときに、「ゴメンネ〜!」みたいなぬくもりも、「すみません」みたいな対応ノートもないので、「どうぞ〜!かき揚げ丼です〜!」になっちゃうんだな。でもここで過度なサービスを受けるのも、それやらなきゃいけない世界って嫌だし、と思いとどまるのだ。でもでも、今回はわりと早く出てくる蕎麦屋で25分待たされたけど、店員さんもなんなら急かしてきやがったと思ってるくらい誰にも知られてない、人知れず「待て」をされただけの犬だったから、悲しかったな。先述の「注射苦手だから優しくしてもらう」メソッド、こういうときにも言えることで、極端だけど注文したときに「ん?こいつ面倒くさそうな客だな!」と思われることができれば、たぶん腫れ物に触るように丁寧な接客受けられるのだ。わたしはよく行くラーメン屋で、女性だけに渡してます〜!という飴玉を40%の確率でもらえない。可もなく不可もなく、なんの印象にも残らないのかもしれない。

こういう話で、成人式を思い出した。わたしの名前を覚えている先生、ひとりしかいなかったな。小学生の先生も、中学校の先生もいたし、学年の生徒は90人と少なかったのに。派手でも地味でもなく、真面目でも不良でもなく、勉強ができるわけでも、赤点ばかりでもなかった。でも、90人しかいないんだし、事前にアルバムくらい見てこいよ。お前だよ!バレーボール部の顧問!バレー部、6人しかいないのに、なんで忘れてんだ!ばか!3年間やっただろ!目をそらすな!そういうの気づくから!

唯一覚えていてくれてた先生が、その当時あんまり好きじゃなかった、数学の新任の先生だった。若くて、細身で、清潔感があるので、宮川大輔みたいな顔なのに、生徒にイケメンだとチヤホヤされているな、と気に食わなかった。あと数学嫌いだし。その先生が担任になったことはないし、特別話したこともなかった。でも、その先生だけ、わたしのことを「髙井さんだよね!」と目を見て言ってくれた。結構感動した。わかってるのだ、印象に残っていたわけじゃない。前日に当時のアルバムをみて復習してきたんだ。でも、その努力を生徒のためにしようと思って、やってくれたことに感動した。それにより、わたしは「誰にも覚えられていない」から「ひとりは名前を呼んでくれた」になれた。0から1は大変なのだ。これって数学????ちがうか。この先生のこと、めちゃめちゃ好きになったので、もし会うことがあればありがとうと言いたいわ。急に会っても復習してないから「誰?」となるだろう。

そして、この教師が教壇に立って授業をしていた年齢になってしまったんだな。わたし。なーーーーーんも変わってない、いや、変わってはいるんだけど、まだ何者でもない、若者の顔で暮らしてる。友達メチャメチャ子ども産んでるわ。わたしは?ウクレレ弾いて「あ〜〜〜」って言ってる。かき揚げ丼出てこなくて泣いてる。1週間に1度、日記を書いてる。そのどれもが、誰のためでもなく、しいていうなら自分のためだ。体に痛みさえなければ、あとは生きてけるわ。心の痛みはくせになるくらいにはおいしい。

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