やってらんね〜〜〜

ベランダに鳩が巣を作り、業者を呼んで撤去した。総額4万千円だった。鳥獣保護法で自分で卵を処分することはできない。見積もり無料で最安値は1万円ちょっとでも、なんかよくわからん理屈で安くても3万八千円だと言われる。青くない空。過ごしやすい気温。衣替えをする気が起きない心。

高すぎる。。。。。。四万て、、、!!という気持ちと、法律もあるしね、という建前をつけて卵を自分で処分することから逃げて人に頼むことの後ろめたさと、やはり迷惑で公害で隣人にも迷惑だし「結局は人間の生活が優先だ」といくら言っても、卵から雛が孵る前に捨ててしまうことの重さは確かにあることと、やっぱりそんな重いことを自分でやりもせず他人にやらせているのだから四万円は安いのかもしれないという思いと、でもベランダに鳩が来てフンをしたりテリトリーだと思われて洗濯物が干せないのはすごい嫌だという気持ち。。結構ハト好きで街でぼーっと眺めたり太ったハトや面白い動きのハトの動画を撮ったりもしてたのに、居住区を巡って対峙した2羽のハト、この頻繁に来るおそらく母鳩であるこいつの赤い目が少しこわい。顔を覚えられているような気もする。無数の鳩のうち、業で繋がった2羽が、卵を撤去して1時間後のベランダで目を点にして鳴いている。ホームセンターで剣山も買おうかな。一度窓閉めよ。

昔のこと。って10年前とか昔でいいよね?10年ほど前、大きな道路沿いに野良猫がいた。あ、猫だ、と思って自転車を停めると、油を差していない自転車がキッと鳴った。その音に驚いた猫が道路に飛び出し、トラックに轢かれた。声にならない声で、体も宙に浮いたあと、そのあと来た車にも。猫だとわからないようになった、こわくてもう嫌でそのまま自転車を走らせて帰ってしまった。あの道路沿いで野良猫が長く生きていける確率とか、多摩川沿いに暮らす鳩がトンビやカラスにやられないでいられる確率とか、そもそもスーパーに並ぶ肉や魚を吟味して選んでいる裏側にあることとか、わたしが手を下さずともいずれはって思わないと、心の繊細な部分の電気を消さないと、なんにもできなくなってしまう。でも、それはずるいな。ちょっとやめよう。鳩の卵を孵る前に捨てたのも、不注意で猫を死に追いやったのも、生きるために食べているのも、全部わたしだ!!!!ごめんなさい。それでも不老不死を夢想しながら生きます。もう少しずつ考えて生きます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?