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旅行のはなし

久しぶりに旅行、という感じの旅行をした。レンタカーを借り高速を使い、温泉や炉端焼きや文化財や旅先の犬を愛でた。ここに記す。5匹のチワワ(チワワクインテット)、毛並みの良いコーギー(ジャンボくん)、黒豆柴(豆柴にしてはでかい)、道の駅にてレトリィバァとイングリッシュなんちゃら犬(でかいのに小さそうな名前の)、白スピッツ、黒いチワプー(結果シュナウザーに激似)、最初のサービスエリアの犬(なんか、いぬ)

拝啓、わたしは旅先で何かを得ただろうか?

旅行の前ってなぜだか寝る気になれなくて、結局2時間ほどの睡眠で出発となった。べつにいつもそうだけど、こういうときでも本当に無意味に夜ふかしをしてしまう。レンタカーで、山梨へ向かった。西東京のあたりで少し渋滞していた。軽は事故したらぺしゃんこになるの、このときは忘れてた。

サービスエリアや道の駅がとても好きなので寄れてよかった。肉まんを平べったくして焼いた油っぽい饅頭に行列ができていた。ひとつ食べた。油っぽかった。食べたあと、しばらくしたら売り切れて閉店していた。食べられてよかった。たこ焼きも食べた。ここでクインテットチワワを見た。全員色が違ったし、ずっと舌がでてる子もいた。山の方でパラシュートしてるのが見えた。しけたドッグランにはシーズーが一匹しかいなかった。

山梨で、森の水族館に行った。入る前に外周を散歩したら、それだけで小一時間使ってしまった。栗やどんぐりを拾って、きのこを触って、木ノ実をかじった。松ぼっくりを水に浸して、皮が広がるのかをじっと見た。水族館には淡水魚がたくさんいた。でっかいチョウザメ。そのときはウワ〜。とじっくり見たけど、思い出すと、なんかこわい。ここにいないほうが、漠然とこわいかんじがする、生き物だった。ニジマスとか、いろいろいた。資料館のようなところで、木の皮や葉っぱの匂いを嗅いだりした。剥製や標本も、命があったのがありありと感じられて、あんまり得意ではない。

日本一大きな木の鳥居がある、神社でお参りをした。絵馬をじっくり読んだ。すべての人の願いが叶うといいと思った。無理でも、できるだけ健やかに、幸せであるようにと思った。お守りをもらった。折り紙に包んで持ち歩いている。忘れるか忘れないかくらいのかんじで。

道の駅や直売所でシャインマスカット3つくらい買った。似たようなやつも、全然味違って面白かった。道の駅でうどん食べたりした。吉田のうどん、うまい。歯ごたえがある、無骨なうどん。あれすきだな。富士山みたいなイヤリングや、肉屋の馬刺しも買った。

夜ご飯、山梨は店が閉まるのメチャメチャ早くて結局地元の人が来るような定食屋で食べた。テレビでオールスター感謝祭やってて、俳優さんとか女優さんてメチャメチャ綺麗だなと改めて思った。あんまりテレビみないし、演技してないときの俳優さんを見るのもなかなか機会がないから、不思議な気持ちだった。

旅館っていうか民宿、貸切状態だった。一組しかいなかった。静かだった。布団がふかふかで嬉しかった。買った馬刺しなど食べた。

夜明け前に起きて(また全然寝てない)日の出を見るために温泉に向かった。車で山道を走る。ほったらかし温泉、夜明け前なのに人がたくさんいて、男湯は満員だった。夜景から夜明けまで温泉に浸かって見られたけど、見えるはずの富士山は曇りで見えなかった。霧がかって、どこにあるのかもわからないので、キョロキョロしてしまった。お気に入りのラリマーの指輪を温泉のヘリに置いて、日光浴(曇りだけど)そして富士山のパワーチャージ(見えないけど)させることができてよかった。温泉出て卵かけご飯食べた。納豆、やっぱ苦手だな。食べられるようになりたいんだけどな。

また民宿戻って私は寝た。2時間でも寝られると違うね。

茅葺屋根がいくつも立ち並び、それぞれに工芸品やおみやげや歴史物の展示がある観光スポットに行った。一緒に行ったひともわたしも、メチャメチャゆっくり回るので、普通2時間もあれば充分に回れるところを4時間半ほどかけた。道に咲く花や、虫や、キノコや木の実も見つけては、食べられるのか話した。そのせいで、2日目はそことご飯を食べて帰宅する時間になった。野鳥に手から餌をあげたり、絵本にサインをもらったり、ジャムを買ったりした。

炉端焼きの店に行った。米がないと、へんな腹の膨れ方をする。ニジマスとイワナが生きたまま串刺しにされていた。ああ、と思ったけど、焼いて食べたらメチャメチャ美味しかった。身がふわふわで。ああ。ああ、と思う。。ニジマスのほうが、脂が乗っていて味の濃い感じ。通はイワナが好きなんだろうね。

帰り道は渋滞してるみたいだったから下道を走った。山道だった。楽しかった。

帰宅すると一泊二日はあっという間だった。なんてことのない、旅行だった。こういう経験ができてよかったな。旅行。旅行中、こんな行為をするのは人間だけだよな、と思った。わざわざ遠出して、歴史に思いを馳せて、その土地のご飯をいただいて、富士山の麓のくらしを疑似体験して、心地の良い疲れと達成感を持ち帰る。ほんとに変な行為。わたしの家の近くの橋からも、晴れた昼間は富士山が見える。けど、改めてわたし、少し前まであの山の麓で「空気がおいしい気がしないでもない、かな〜?」と思っていたなんてへんなかんじ。

観光地の人だからか、山梨で出会った人は、みんなフレンドリーだった。商売してるからか。あっという間で楽しかったな。ほんとにただの日記でした。おわり。さようなら。

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