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やる気とドクターペッパー

なんかやる気が出ないなあ、という時、ドクターペッパーをよく飲む。
あの、缶のデザインがちょっと毒々しい飲み物である。
あれにはカフェイン的なものが含まれているのだろう。
飲むとちょっとシャキッとする気がする。
でも、私はその科学成分を目当てに飲むのではない。
それならコーヒーでも、他の栄養ドリンクでもいい。

あれは社会人になってすぐの頃。
資格取得のために通っていた予備校の同僚が、模試などの重要な日には必ず、水筒にキンキンに冷やしたドクターペッパーを詰めてきていたのだ。
水筒には、家であらかじめ氷をいっぱいに入れてきて、それに予備校の近くにあった自販機でドクターペッパーを買って注いでいたらしい。
彼が歩くと氷がカラカラいうのが、なんかおかしかった。
それから何年も経ってから、気合を入れる時には私もドクターペッパーを飲むようになった。

また、ミルクティーもよく飲む。
これも、飲むとなぜかやる気が出る。
子供の頃からよく飲んでいた。
母が、100パック入りのお徳用ティーバッグで淹れた紅茶に、砂糖とミルクがたっぷり入ったミルクティーを作ってくれた。
試験前は、勉強しながらよく飲んだものだ。
また、わたしはなぜかそれと醤油煎餅を組み合わせて食べるのが大好きで、特に冬場はミルクティーとお煎餅を用意して、こたつで本を読むのが至福であった。
なので今も、「今日は気合を入れてゆっくりするぞーー!!」という時は、この組み合わせを用意してしまう。

ドクターペッパーにしてもミルクティーにしても、やる気に直結する科学的な根拠があるわけではない。
以前の記憶と結びついて、それがわたしの中でなんらかのスイッチになってやる気を起こさせているのだ。
人間の記憶って不思議ですね。

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