「命をかけて守りたいものは?」40年前の私の回答


40年ほど前のこと。(あやふや)

大好きなラジオ番組で「あなたが命をかけて守りたいものはなんですか?」というテーマのアンケートがありました。

政治番組でもニュース番組でもなく音楽番組での話です。

渋谷陽一さんがDJだったという記憶だけは残っていたので、今調べたらNHKFM放送の「サウンドストリート」という名前の番組でした。

渋谷さんの選ぶおしゃれな音楽は実はほとんど好みではなかったのですが、語りが好きでかかさず聞いていました。

番組の中で、時々テーマを決めてお便り募集というのがありました。
お便りと言えばハガキしかない時代の話です。

ハガキを出したら、何人かが選ばれ、その人たちにはさらにそのテーマについて詳しく書くための用紙が封書で届くという仕組み。
おそろしく気長で、手のかかる、壮大な作りの番組!

めちゃくちゃ人気番組だったのですが、一度だけ私のハガキが選ばれ、分厚い封書が届いたのです。

そのときのテーマが「命をかけて守りたいものはなんですか?」

その時、大学生だった私が、考えに考えてたどりついた答えは「自由と平和」というものでした。

ただただ素直に「自由と平和」。
あらゆることは、自由と平和があってこそ。

もしかしたら、実名で書いていたのかもしれません。
ネットもない時代はこんな素朴なことを実名で書いてもさして恐くもなかったのです。

私の書いた文章を渋谷さんが何分にもわたり読んで下さり、さらにコメントしてくれたときの不思議なよろこび!(40年たった今でも覚えているくらいですから)

40年たった今も、「自由と平和」は守りたいものの最上位にきますが、命をかけるか?と聞かれたら、自分の身の上が大事で、コソッと何かの陰に隠れていそうな自分がいます。

「自由と平和」は大切で、失ったら大変だから誰か、守ってね!というような感じかもしれません。考えるのも、行動するのも人まかせ。

現在61歳。まあまあ生きてきました。できればこれからも無難にもうしばらくは生きていきたい。

でも、この文章を書きながら、「自由と平和」を守るためには、命はかけないまでも、今よりも、ほんの少しだけ勇気を出して発言したり、動いたりしなくちゃね、なんてことを思いました。

渋谷陽一さん、あの時すっごい大人と思っていたけど30歳前後だったのですね。現在、69歳。ロッキング・オン・グループの社長で現役DJ。「ワールドロックナウ」なる番組をやっているもよう。やっぱりかかっている音楽は好みじゃなはそうだけれど、一度聞いてみよう♪

#自分にとって大切なこと

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