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英語教育radio始めました。

地区の英語科の先生方の研究会があります。その研究会の中の研究部に、私は所属しています。令和4年度の新しい試みとして、教科指導に長けた先生方と対談し、その音声をYouTubeに限定公開し、研修の一部として会員の先生方に聞いてもらっています。今のところ限定公開なので、リンクを持っている地区の英語科の先生たちしか、聞くことはできません。

なにぶん初めてのことなので、手探りの状況ですが、経験豊かな先生方とお話しすることで、私自身が研修になっています。

このアイデアを出したのは私なのですが、こんな思いでこの企画を思いつきました。

・授業研究会に行っても、生徒の発表会のような研究授業が多く、普段どんな活動したり、教科書を使ってどんな授業をしたりして力をつけているかが見えない。

・ノートの使い方、ワークへの取り組ませ方、単語テストのやり方など、およそ研究授業では語られにくい事を先輩方から後輩に伝えるべきではないか。

現在の教員の年齢構成は、50代が多い、3040代が少ない、20代が多くなって来ているという歪な形になっています。経験豊かな先輩教員がいるうちに、教育技術や教育理念を伝えて行かないといけないなと考えたわけです。

聞いてもらうための工夫として

 一つの番組は10分程度

    聞いてもらう場面として、通勤途中の車の中で気軽に聞いてもらって、今日行う授業に役立ててもらったり、授業作りのヒントとしてもらう。そのためには10分程度の短い構成とする。

扱うトピックは「今日役立つ授業のヒント」「言語教育に携わる者として押さえておきたい理念・考え方」として、繰り返し聞いてもらえるようにする。

 何度も聞いてもらうためには、今日の授業にすぐ役に立つヒント的なものだけでなく、この先生が授業を行う時に大切にしている言語観や指導観を話してもらい、先生方が何度も繰り返し聞いて、考えてもらえるようなものを作る。

今のところ大学の先生1人、指導主事経験のある校長先生2人と対談し、YouTubeに限定公開し、地区の英語科の先生方に聞いてもらっています。番組数としては8本となりました。一人の先生の対談をテーマに沿って分けて、一人のインタビューを23本にしています。最初の番組は視聴回数が100回を超えました。研修会で他の先生方からも「ラジオすごくいいね〜」と言ってもらっています。

内容は次のような感じです。
・一般的な授業の進め方
・英語で授業が行われる大学の実際
・大学生が中学生の頃、もっとこんなことを勉強しておけばよかったという呟き
・大学の先生が考える「良い授業」「良い先生」ってどんなの?
・小学校英語の実際(中学校の先生は、小学校でどんな外国語学習をしているか知らない先生が多い)
ALTとの授業の作り方
・新指導要領での教科書の使い方
・ノート指導について
・単語テストの在り方について

これらの現実的・実際的なテーマの中に、お話ししてくれた先生方の言語観や指導観がちらばめられています。

現在英語教育は今まで経験したことがない大きな変革期に来ていると思います。デジタル教科書、個別最適化、主体的な生徒の育成、小学校英語と中学校英語、ICT教育などなど・・・。今までやっていた授業スタイルを変化させなければいけない時期に来ていると思います。このラジオを聞いて、地区の先生方が「自分はこう頑張って見よう!」と前向きな気持ちになって授業作りをしてもらえればなと願って、日々ラジオの作成に臨んでいます。

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