(連載小説)「笑激内閣」第2話(全4話)
内閣総理大臣秘書官の上田と内閣情報官の杉浦に連れられて、自分は車に無理やり乗らされ、そのままどこかに連れていかれた。
車中、自分は先ほどの2人の対応が違ったため、少し頭が真っ白になりながらも、確実にキレながら
「あのさ、さっきの対応と違くない?無理やり乗らされたんですけど」
するとさっきまで一切喋らなかった杉浦が、申し訳なさそうな顔になり
「すいません。あの、これは機密事項でして」
「機密事項も何も、めっちゃ他の社員から変な目で見られたで」
「すいません」
さっきまで喋らなかったくせに、なんでこんなに謝ってるのか理解が出来なかったが、少し冷静になると、運転をしている上田が
「今から、すぐに首相官邸に行ってもらいます。そこで三上官房長官がお待ちです」
「え?総理じゃないんですか?」
すると杉浦が少し重い顔をして
「実は、総理はもうこの国にいないんです」
「この国にいないってどういうこと?」
上田が運転席から一枚の写真を取り出して、それを自分に見せる。そこには完全に大神が映ってるビーチの写真で、杉浦が
「実はハワイに行ってまして」
「ハワイ!?」
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