(短編小説)「発達の天使達」
とある日の事だった。今回の主人公である杉田夫婦はいつも通りの生活を送っていた。
夫である杉田正道は大手貿易会社の営業部長を務めているエリートだ。妻である杉田絵里は専業主婦で、今年3歳になる大事な一人息子・翔太を立派に育てており、至って普通の家庭暮らしを過ごしていた。
昼過ぎ、この日は絵里の妹である裕理が遊びに来ていた。
裕理は明るい女性で小学校教師。今年2歳になる娘と最近生まれたばかりの息子さんと4人暮らしだ。自分にとっては唯一相談できる味方だった。
テーブルでたわいもない