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【歌舞伎】前進座:『魚屋宗五郎』、舞踊かっぽれ『風薫隼町賑』

 2023年5月12日(金)、会社帰りに前進座の歌舞伎を観に行きました。国立劇場の貸公演です。メモを残したいと思います。

■前進座について

 私は、前進座の公演を観たのは初めてでした。演目の感想を先に書くべきか迷ったのですが、「前進座」がどういう劇団なのか、まず気になって調べたので、先に記載することにします。

 前進座のHPに「前進座のあゆみ」をまとめたページがありましたので、リンクを貼りました。リンクはこちらです。少しだけ引用します。

芝田村町・飛行会館で開かれた創立総会では「本劇団はその収入によって座員の生活を保証しつつ、広汎な民衆の進歩的要求に適合する演劇の創造に努力する」「総会を最高決議機関として全座員によって構成する」という民主的な劇団の創造と運営の方針をかかげた。

前進座HP「前進座のあゆみ」より

 1920年代後半の世界的な経済恐慌を背景にしているようです。

 少し話が飛びますが、私は舞台を観るとき、ストーリーを重点的に置くことが多く、多少無理があるストーリーでもすんなり受け止めてしまうタイプです。これは私の個性でもあるのですが、見落としている部分があるのかな、と今回考えさせられました。

 こうした劇団・劇団員の歴史なども、「舞台裏」の要素の一つのような気がします。また、今回、コロナで多くの劇団が影響を受けたことも改めて実感しました。私も年齢が上がって来ているので、ストーリーだけでなく、もう少し様々な「舞台裏」を意識してみたいです。

■歌舞伎『魚屋宗五郎』

(1)作品概要

・河竹黙阿弥・原作
・「奥庭弁天堂の場」と「芝片門前魚屋内の場」が上演されました。

(2)感想

 「魚屋宗五郎」というと、宗五郎が禁酒の誓いを破って飲む冷酒が、二杯、三杯と重なるうちに、酒乱の本性が明らかになっていくという場面が有名です。私は初めて観たのですが、止める家族や若い者を振り払って飲む姿を楽しむことが出来ました。
 そして、「弁天堂の場」ですが、こちらも楽しむことが出来ました。「おつた」と、おつたによこしまな思いを寄せる「岩上典蔵」、そして助けに入った「浦戸紋三郎」の三人が絡みます。暗闇での「だんまり」や、三人並ぶこと(用語を忘れてしまいました!)など、面白かったです。

■舞踊かっぽれ『風薫隼町賑』

「かっぽれ」は、俗謡、俗曲にあわせておどる滑稽な踊り。漢字表記は「活惚れ」。

Wikipediaより

 舞台上でも、「かっぽれ」について「惚れる」というようなことを言っていましたので、Wikipediaより「活惚れ」の部分を引用してみました。また、紀州の蜜柑も関係している部分もあるようなので、写真は蜜柑を使用させて頂きました。
 「かっぽれ」に加え、「品川甚句」「深川」「伊勢音頭」そして、漫才の「お半長右衛門」の道行などがありました。ここら辺は、私は初めての演目が多く、(正直)消化し切れていません。
 また、私が観劇した日のゲストは、声優の置鮎龍太郎さんで、女形に挑戦されていました。

■最後に

 今回、前進座に行って、色々考えさせられることがありました。私は、現在、入門講座等で国立劇場に通うことが多いのですが、もう少し様々な劇団を観てたいな、と思いました。

初めてのことも多く追記したいことも多いのですが、以上です。

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