見出し画像

人生の次のステージに進む親友へ

新型コロナが相変わらず世間を騒がせる中、半年ぶりに上京。
目的は、高校時代の大親友の結婚式。「結婚式を挙げるとき、絶対呼ぶから来てね」という約束を果たすために。

帰る方向も部活も違って、ただクラスが同じで、物理は嫌いな理系という共通点でなぜか大親友になっている彼女。
高校の最寄り駅からすぐのターミナル駅で、何時間も話していたのはなんでだったんだろうか。いい思い出であるのは間違いないのだけど。

自分は生徒会長で、彼女は学級委員長。いろいろ気苦労があって、あまり人には言いづらい悩みや課題意識を話し始めたのが最初だったかな。
いつしか、プライベートなこともたくさん話すようになったのはよく覚えている。将来のことはあまり話さなかった記憶。
なんだかんだでそれまでまじめに頑張ってきた、周囲からの期待に応えなきゃと肩肘張っていて、それでいて将来どうなっていくのか分からなくて不安で、そんな気持ちを共有できる人であり、時間であったのだろうと、今では思う。

他人に対して愚痴も弱音もあまり言わない自分の様子に、なぜか人一倍気づく不思議な彼女。忙しいとき、ちょっと心が弱ったときに話しかけてくれることに、いつしか安心感を覚えていたのは間違いない。

高校を卒業して、自分は北海道、彼女は首都圏の大学に進学。
物理的な距離があるからもう会うことは少ないと思っていたけど、自分が上京するタイミングで何度も会った。
20歳になってからはお酒を飲みながら語るようにもなった。
自分が大学院に進み、彼女が社会人になっても、語り合う関係は変わらない。

お互いに環境は違うけれども、悩みごとはそれなりにあって、お互いに頑張っていることもあって、違う人生を歩んでいるけれども励ましあっている関係がずっと続いている。

そんな大親友の結婚式。おめでとうの気持ちと嬉しさに、ほんの少しの寂しさ。
親しい人たちを集めての結婚式・披露宴は、お二人のよさをも表す、素敵なものだった。招待してくれて、ありがとう。
人生の新たなステージを歩み始めたその人の道は、真っ直ぐではないのかもしれないけれども、確かに未来のある明るい道に見えた。

ステージは移り変わっても、大親友であり、いつでも気を許せる大切な人であることは変わらないでいてほしい。
一通り終わって、最後の見送りのとき「今度来るときは、ゆっくり話そう」と言っていた。
次はどんな話を聞けるのだろう。

彼女との約束はあと2つある。
今度は自分の結婚式に招待すること。そして、いつかはいっしょに仕事すること。
そう遠くないであろう将来のことを楽しみにしている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?