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日本型企業組織を研究しよう、そうしよう。

私たちは、参加型社会学会・深呼吸学部で研究バンドを組んでいます。
4人一組でバンドを組んで、興味のあるテーマについて調査し報告会を開くという活動をしています。
これまで小谷正一氏・下中弥三郎氏・坂本正治氏・宮脇和氏など、時代の中で重要な役割を果たしながら、今では世間であまり知られていない方の研究報告をしてきました。
今回、新たにバンドを組んだのですが、そこに集まってきた4人は全員が企業社会で嫌な目にあった経験があり、今は企業のど真ん中から離れている人たちでした。
各自の体験をシェアし合う中で、私たちがやりたいことが見えてきました。
・日本型企業組織にはそもそもどういう意味があったのか? 最盛期を体験した人たちはそこから何を得ていたのか?
・企業組織が日本全体を体現しているかのようになって、それ自身が制度疲労を起こしているように見える現在、私たちはこれからの世界をどう変えていけばいいのか?
という大きな疑問を検討することでした。
以下は、「日本型企業組織の研究会」を立ち上げるにあたっての文章です。
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今回集まっているのは、高度経済成長~バブル崩壊までの時代を「社会人として経験していない」メンバーです。ざっくり包むと、バブルが終わって日本が落ち目になる一方の状態を体験した世代であり、先輩たちが積み重ねてきた企業組織が旧態依然としたものになり、時代に合わなくなっていることを肌感覚として理解しながらも、ではどうすればいい?から先に進めない世代なのだと考えます。
季節で表現するならば、戦後世代(主に焼け跡世代)が「春」、高度経済成長世代(主に団塊の世代)が「夏」、バブル崩壊以降世代(主に団塊ジュニア世代)が「秋」、失われた〇十年世代(主にゆとり世代)が「冬」、iPhone発明以降世代(主にコロナ発生時点で高校生以下)が次の「春」と定義できると思います(四季の考え方は下記に貼っておきます)。

つまり私たちは「秋」「冬」の世代として、戦後から成長し続けてきた企業組織で満ち溢れた社会を一刀両断して不要なものを捨てていき、次への仕込みをして、外側は同じでも中身をこれまでとは全く違うものへと変化させていくことを役割とした世代、とみなすことができます。
そんな我々がやるべきは、春と夏の再評価です。そこには今はもう使えなくなったものと、成長過程で忘れ去られて今こそ必要とされているものが混在している。だから、時の地層を掘り起こし、対話の場を作って、みんなで考えるきっかけを作っていくことが大切なのではと感じています。

というわけで、これからしばらくは高度経済成長時代に活躍されていた会社員の皆様にお声がけをして、当時のお話を伺うことからスタートします。
夏に爆発したものを間接的に体験することで、春にあって忘れ去られたこと、夏にあって忘れ去られたことを私たちが再発見する契機になると信じます。

ちなみにお話を伺う会については、どなたでもご参加可能です。Zoom開催します。耳だけ参加OKです。
noteを読んで参加しようかな?と思った方は「クリエイターへのお問合せ」からokaki5959までメッセージ送ってください。Zoomアドレスをご連絡します。

第一弾の登壇者が決定しました。
登壇者:久恒啓一(ひさつね けいいち)氏
1973年から1997年までの24年間、日本航空に勤務。 工場管理、国内支店総務、海外支店(ロンドン)、客室本部労務担当を経て、本社広報課長、経営企画担当次長。 ロンドン時代には、日本的経営についての社内論文を執筆。 客室本部時代には、創立記念の論文募集で、客室部門改革の社内論文を執筆し入選。 広報部時代は、雑誌、テレビを対象とする広報活動。週刊社内報、企業広報誌の創刊編集長。 バブル崩壊に伴う経営危機に際して発足した社長直轄組織では、中心メンバーとしてサービス改革を担当。この過程の詳細は『日本航空の挑戦』というタイトルで刊行された。 1997年に早期退職し、宮城大学教授に転身。 久恒啓一図解ウェブ:https://www.hisatune.net/index.html

日程:12月26日(月)20時~22時

最後に登壇者への感想を一人1分くらいで話してもらう予定ですが、話したくなければそれもOKです。できたら話してもらえると登壇された方は嬉しいと思いますので、その辺は当日のお気持ち次第でお願いいたします。

私たちはこれからも団塊世代を中心とした皆様へのインタビューの場を作っていきます。noteでも発信していきますので、興味のある方いらっしゃいましたら、フォローしていただけたら嬉しいです。
以上、これから始めますよ宣言でした。

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