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#小説 創作(長編小説、掌編小説、評論)

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日本の左翼やオウム真理教事件などを題材に。映像化権、空いています!
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#日本史

「600代の物語」でノーベル文学賞は俺のもの

村上春樹さん、今年も残念でした、のニュースを聴きながら、 「この小説を書いたらノーベル賞…

書評:中島国彦『森鴎外 学芸の散歩者』(岩波新書) 近代日本文学の「幸福な父」

第一人者による包括的評伝 鴎外(1862ー1922)の没後100年を記念した刊行でしょう…

近代日本「左翼」史 1

<ある考え> 1)この世は少数の強者と多数の弱者に分かれている。 2)強者の利益のために…

近代日本「左翼」史 2

およそ政治的な活動の内部には上下関係がある。 指導者がいて、兵卒がいる。動員する者がいて…

近代日本「左翼」史 3

カール・マルクスは明治の初めまで生きていた。 彼が亡くなるのは1883(明治16)年だが…

日本最初の「左翼」 奥宮健之

心がふさぐ。今日の荒天のせいだけではない。 不定期に連載している「近代日本『左翼』史」の…

社会主義者・堺利彦、資本主義者・渋沢栄一との最後の戦い

渋沢栄一の命日(11月11日)に書いた原稿ーー * 「あの露骨な、無頼な、醜悪な、恥知らずの、泥棒市議の続出と、およびそれと大差のない、ただわずかに検挙を免れていたに過ぎないだろうところの、彼らの同僚ーーそして自ら進んで辞職することもなしえず、浄化の、革新のと空疎な言葉ばかり口にしながら、後生大事になおそのいすにかじりついて・・・」 辞職勧告に応じない、某都議のことを言っているのではない。 1929(昭和4)年、東京市議となったときに堺利彦が「労農」に書いた文章だ(「