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マスクをしていたら、キレられた

「まだ、マスクをしているアホがいる!アホちゃうか!」

この言葉は、私が街中を歩いている際に、
自転車に乗っている見ず知らずの年配の男性に突如、言われた言葉であった。

最初、突然のことで自分に言われていると分からなかったが、その男性とすれ違った道で、いるのは私と男性だけ。
しかも、私はしっかりとマスクを着用していた。

「アホちゃうかって、絶対私のことやん…。マスクもしているし…」

言い返したくもなったが、咄嗟の事だったために振り返って、ガニ股で自転車をこいでいる、その男性の背中を見つめることしか出来なかった。

今は、街中でもマスクをしている人の方が少ない風潮。
もちろん、私も蒸し暑い時期にマスクもしたくはないし、出来れば外したい。

ただ、日々高齢者の方と接することが多いなどの事情もあり、自分が罹患して、高齢者に感染させてしまわないために、マスクをつけるように心がけている。

色々な価値観の人がいるのは当然だし、色々な事情の方もおられるので、
今までもマスクをしていない人に対して、批判をしたことは一度もなかった。
マスクをつけて、はたしてあの男性に、そこまで迷惑をかけたのだろうか…。
見ず知らずのガニ股で自転車を漕いでいる彼に、怒鳴られなければいけなかったのか。
その日の休日は、一日モヤモヤがおさまらなかった。

そして、このモヤモヤは、あの時のモヤモヤと一緒だった。
昔、夜通しで仕事をして、自転車で帰宅する途中に思わずあくびが出たら、通りすがりの男性に、「あくび、すんな!」と怒られた時と同じ、モヤモヤ。

マスクをつけない自由と同時に、マスクをつける自由も認めてほしいと思うのは、果たしておかしな事なのだろうか。




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