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野生と人間らしさ-「熊撃ち」


エゾシカハンティングツアーの時
ハンターさんから
おすすめされた一冊
「熊撃ち」を読み終わりました

久しぶりに
読書にふけり
そして
泣きました



読み進めていくと
エゾシカハンティングツアーに
参加して
ハンターさんに
同行したように
まるで
熊撃ちに同行しているような
気持ちになりました


そして
なんと言っても
筆者久保さんと
熊猟犬フチとの交流

フチを
一人前の熊猟犬に育てあげて
ともに
狩猟生活をするくだりは
交流という言葉では
足りないくらい


久保さんは
フチのことを
「自分のからだの一部」

書いていましたが

犬と
こんなにも
意思の疎通ができて
久保さんの
意思の通りか
それ以上の行動をする
フチ

この関係に
なんとも言えない
強い憧れというか
何というか…
大袈裟かもしれませんが
これが
本来の
動物を飼う
ということ
ではないか…


とにかく

犬を飼いたい!

思ってしまいました

コザクラインコを
飼っていますけれど(笑)

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北海道の大自然と
そこで生きる熊と
それを撃つ
筆者と
そのパートナーの
フチは
対等で
本来の姿と関係で
それは
「野生」
「自然」
そのもの

感じました


一方
筆者が
フチのことを思う気持ち

喜びはもちろん
悲しみや
どうしようもない
後悔など
自分の内面だとしても
見つめたくない
その部分からも
目をそらさず
こんなにも
正直に書き綴られていて…
胸が熱くなったり
締め付けられたり

そこに
人間らしさを
見て
それが
人間の野生
自然な人間
という
感じがしました


この余韻に浸りつつも
次の課題図書
「猟師の肉は腐らない」へ

まだ読み始めたばかりですが、
筆者の友人
義っしゃんと
飼い犬クマが
久保さんとフチと
これまた対照的というか
なんというか…(笑)
そのユーモラスな文体も
あって
なんともおもしろく
これまた素敵な関係です


◆しーぶん
沖縄語でおまけの意

フチがアイヌ犬というので
アイヌ犬とは、どんな犬かと
調べてみたら…
なんと、知っている犬が
アイヌ犬でした!

知っている犬
それは
ソフトバンクのCMで有名な
「お父さん犬」
びっくりです

ちなみに、
「アイヌ犬」は1973年に
国の天然記念物に指定された時
現在の「北海道犬」という名前になったそう…

ん…
なんかちょっと
違和感を感じます


また
フチは
アイヌ語で
火の女神という意味を持つ
「アベ・フチ・カムイ」
から取ったそう

この名前なら冬の凍えた唇でも呟ける

と文中にあります




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