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【大槌町地域おこし協力隊活動報告】2024年6月活動記録

こんにちは!毎日蒸し暑い季節が続いていますね。
毎年6月は梅雨時でテンション低めで一か月が長く感じるのですが、今年は忙しくてあっという間に過ぎ去っていきました。
それでは活動報告をご覧ください。


解体

今月の受け入れ頭数は98頭でした。
いよいよ捕獲シーズン到来となり、日々受入が続いています。今年の年間受け入れ頭数の目標が850頭です。先月の時点で6月は100頭受け入れるつもりで頑張ろう!と話していたため、惜しくも2頭たりなかったですが、まずまずの搬入状況でした。
昨年の人員だと98頭はだいぶ忙しい頭数ですが、今年は5人も解体班がいるため、バタつきはしましたが、問題なく終わらせることができました。
しかし、後述しますが、解体以外のこともバタバタと入り込み、なかなか解体業務でシャカリキ働くことができませんでした。
特に今月は、早番に入ることがすくなくて、一次処理にあまり入れませんでした。
7月からは早番を常時2人体制とするため、活躍の機会は増えそうです。

ツアー受け入れ

この日は光とガスの調和が美しかったです。

狩猟体験ツアーもシーズンインとなりました。私が補助で付き添ったツアーだけでも3回ありました。
6月5日は、MOMIJIの取引先でもある「mujaqui」のシェフが大槌に来てくれて、狩猟体験を行いました。
朝の狩猟では残念ながら捕獲することができませんでしたが、夕方に鹿一頭とイノシシ2頭を捕獲することができました。

イノシシを積み込む様子

mujaquiさんは無肥料栽培、畜産肉、乳製品を使わずにイタリアンのコースを提供しているそうなので一度行ってみたいなあと思っています。

ツアーの課題

さてツアーシーズンが開幕したばかりであるものの、ひとつ課題が出てきています。それはズバリ、、、獲物が少ない・獲れないということです。
すでに6月は2回も狩猟体験で手ぶらとなってしまっています。
狩猟体験では普段私たちが行なっているような「流し猟」ではなく、牧場などに出ている鹿に忍び寄って発砲する「忍び猟」と呼ばれる狩猟方法を提供しています。現在6月という、動物たちが活発に動いている時期にこれだけ鹿が少ないのはなかなかないことだと思われます。
ツアーで猟をしている新山には、工事業者、その他のハンターなどでたくさんの人が入っています。
お金の話になってしまいますが、ただの狩猟とツアーで捕獲する一頭の鹿の重みは段違いです。MOMIJIに入ってくるお金、町にもたらす経済効果などなど。
私も新山に出猟することがありますが、考えて狩猟を行いたいと思います!
7月からはポケマルの親子地方留学もはじまり、全ツアー捕獲を目指してできることをやっていこうと思います。

ドッグフード

現在解体班で製造しているドッグフードですが、新たな商品が追加されるかもしれません。
そこで現在、試作を進めています。
それがこちら。。

シカの心臓と胃袋を使った試作品です。胃袋は内容物をあえて残し目にカットして乾燥させています。
乾燥中のにおいはなかなか強烈です。
完成したら是非お求めください!

汚くて危険な仕事たち

ジビエのお仕事といっても多岐にわたります。
解体業務やツーリズムだけではなく、本人たちもきっとぴんと来ていない難しい横文字を駆使したマーケティング業務など。
その中にはキラキラしていない臭くて汚いお仕事もたくさんあります。
今月はそういった業務が多かったので一部抜粋して紹介いたします。

熊罠設置

熊罠設置は通常きついお仕事なのですが、今月は段違いに危険を伴うお仕事でした。
6月19日に大槌町で発生したクマによる人身事故。すぐさまMOMIJIで熊罠を設置しました。事故が起きた日に罠を設置し、次の日にカメラを設置しましたが、カメラ設置場所に行くと、子熊が木に登って木の実を食べていました。幸運なことに母熊はいなかったため作業を止めることなくカメラを設置することができました。

熊怖いよ~と言いながらカメラ目線を忘れない大久保氏

しかし!作業中は常に熊の突撃におびえ、飛行機が飛んでいる音すらも熊の威嚇に聞こえて、おちおち作業が進まずとても怖かったです。
なにしろ人を襲った実績のある熊ですので油断はできません。
作業を終え、ドキドキしながら山を下りて現場を振り返ると、親熊がじっとこちらを見ていたのがその日のハイライトでした。我々は人襲い熊の半径30メートルの距離で1時間ほど作業をしていたのでした。。

追伸

クマがいないところでは強気な大久保氏とアインシュタインな松橋氏。

死骸回収

見るからに汚な臭い案件の死骸回収。腐乱してウジが大量に沸いているとても最悪な死骸回収でした。
角を切られた形跡があったため、誰かが故意に海に捨てた可能性もあり、怒りがこみあげてくる死骸回収案件でした。

こちらはサイコホラーチックな死骸回収。ウリ坊がたくさん死んでいました。豚熱でしょうか???
綺麗に並べられているのはおそらく発見してくれた農家の方の善意によるものですが、現場に着いてこれを見たときはぎょっとしましたね。

罠の止め刺し

厳密にはMOMIJIのお仕事ではないですが、ジビエのお仕事ではありますので載せておきます。罠にかかった鹿とのナイフファイト中に鹿が振り上げた足の蹄によってズボンとパンツがびりびりに破られました。ワイルドですね。

若干ネガティヴな内容となってしまいましたが、私としてはこういった自然相手のハプニングを伴うスリリングな業務は結構好きです。マニュアル通りにはいかない、自然相手に仕事をしている醍醐味だと思います。

最後に

梅雨に負けず、暑さに負けず、夏を乗り越えていきたいですね!

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