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実家に日帰り

この前の土曜日、実家に日帰りした。
特に用事があったわけではないけど、ふと両親に会いたくなったからだ。

朝起きて、軽く家事を済まして午前中に出発。
電車を降りて、実家へ向かう。昼前で陽の光が暖かい。
実家にいたころは、毎日のように通っていた道。当時は家に帰るときはいつも夕方か夜だったからなんだか不思議。

昔バイトしてた写真やさん、よく行った本屋さん、大好きなスープカレーのお店、通っていた幼稚園。少しずつ変わっていることはあるんだろうけど、まだ残っていて嬉しい。

家に着く。30年近く住んでいた家だけど、家に入るときに「ただいま。」って言っていいのかわからなくなっちゃって、両親には適当にあいさつしてしまった。たぶん、「こんにちは〜」みたいな感じだったと思う。

最近あったこととか、いろいろ話した。特に代わり映えのない日常だけど、次から次へと話したいことが出てくる。
両親からは、先日のお墓参りと、もう誰も住んでいないじいちゃんばあちゃんの家に泊まった話とかを聞いた。
両親が元気そうで安心。

お昼は、家でジャージャー麺を一緒に食べた。誰かと食べるお昼ごはんはおいしい。
ごはんを食べているときも、話したいことがたくさんあって、食べきるまでに時間がかかった。

お昼ごはんを食べ終わったあとは、テレビで両親と野球を観た。実家に住んでいたときは、毎日観ていた野球。一人暮らしを始めてからは、観なくなったけど、やっぱり面白い。プレーのひとつひとつにあーだこーだ言ったり、つまんなくなってきたら別の話をしたり。僕は家族と野球をテレビで観るのが好きだった。

野球が終わったら、自分の部屋に置きっぱなしのギターを弾いた。賃貸ではアコースティックギターは弾けないから、実家を出るときに置いてきた。久しぶりに弾いたから、思うように弾けなかったところもあったけど、やっぱり楽しかった。エレキギターだったら、賃貸でも弾けるかな。

いろいろしているうちに暗くなってきて、母から「夕飯も食べていったら?」と言われて、「じゃあお言葉に甘えて」としゃぶしゃぶをみんなで食べた。
実家を出てからしゃぶしゃぶは食べてなかった。普段飲まないビールを父と飲んだ。

ご飯を食べ終わったあとは、テレビを観ながら他愛のない会話をした。何も考えなくても、伝えたい言葉がすらすら出てくる。
「帰り、駅まで送ってくよ。」と母が言ってくれたけど、夜だし、バスもあるので自分で帰ることにした。

家に帰ったときと同じように、家を出るときもなんて言えばいいかわかならくなってしまって、「またねー。」みたいな感じであいさつしたと思う。これはこれでいいか。

夜の9時すぎ、実家から近くのバス停に向かう。バス停までの道をこんな時間に歩くこともなかったので不思議な気持ち。

バスに乗って駅まで行く。駅から電車に乗って最寄り駅まで移動する。
自宅への帰り道。家に帰れば一人。少しさみしさもあるけど、楽しい一日だった。

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