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ギアーズ三部作、完結【評価・感想】『ギアーズ・オブ・ウォー3』レビュー

今作は、2011年に発売されたメインシリーズの三作目。『ギアーズ・オブ・ウォー』『ギアーズ・オブ・ウォー2』と来た三部作を締めくくる完結編。

  • 対応機種:Xbox(互換)

  • プレイ時間:9時間~

  • ストーリー:前作の後。新たな敵の登場により、戦いはさらに激化していた。そんな中、亡くなったと思われていたマーカスの父が生存していることが判明する。著名な科学者でもある父が、この大戦争を終わらせるカギだと知ったマーカスは、部隊を引き連れて父の救出に向かう。

安定感ある三作目

“いつものギアーズ”。カバーシステムを中心にした撃ち合いや個性的な仲間たちとの共闘、画面を赤く染める激しいゴア表現など、シリーズのお約束をきっちり守る三作目になっており、やることは今までと大きく変わりません。

ただし、ビッグタイトルの完結編に相応しく、敵の種類や戦闘の激しさ、演出のスケールは過去一で、とにかく楽しくて、トリガーから指が離れない。敵は次々と”供給”されるので、チェーンソーで真っ二つにぶった斬り、粉々になるまで撃ち続けるというギアーズ的な戦闘は思う存分楽しめますし、ロケーションもイベントも多彩で盛りだくさん。

今作には、一本道のTPSに遊びがみっちり詰まっています。三部作の締めとして非常に充実した一作であり、私にとってはストーリー面もプレイ面も期待通りの内容で、初期シリーズの完結編として満足できる”ギアーズ”になっていました。

“ラームの影”は前日譚

「ラームの影」は、『ギアーズ・オブ・ウォー』の14年前の出来事を描く前日譚。キムにタイ、ラーム将軍まで登場するファン歓喜(?)のストーリーと、全5章からなる約3時間分のキャンペーンが特徴の追加ストーリーになります。※マーカスらは登場せず、”ゼータチーム”を中心にストーリーが進む

プレイ面は、二つの点で本編のキャンペーンと差別化しています。一つは、一作目より前ということで、原点回帰的な作風になっていること。「ローカスト・ホール」や「クリル」など、一作目を思い起こさせる要素が復活していて、本編の後に遊ぶと新鮮に感じます。二つ目は、あのラーム将軍を操作できること。キャンペーンの一部では将軍を実際に操作することができます。ローカストとして人間と戦うのは面白い仕掛けですし、この時の経験が、最後にラスボスとして登場する将軍と戦う時に活きてくる、という作りもなかなか面白いと感じました。

この追加ストーリーは、シリーズのお約束とサプライズが詰まった良い内容でした。コミック版のキャラクターが登場することが一つのウリのようですが、コミック版を知らなくても、一作目を遊んだことがあれば、それとの繋がりを楽しみつつ遊ぶことができます。シリーズを順番に遊んできた人であれば、本編をクリアしたついでに遊んでみると良いと思います。

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