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それでも働き続けたい?

日本看護協会が毎年行っている看護職員の実態調査の結果がでていた。
看護協会ニュースに載っていたまとめをさらに要約すると

新型コロナウイルス感染症の流行から3年目。
看護職員は不安や恐怖と闘っており、体調不良が増え、いつも疲れていて、日々の楽しみがなくなった。
それでも、約7割が看護職員として働き続けたいと回答した。

詳細は176ページにもわたる報告書に書かれている。
日本看護協会調査研究報告 <No.98>2022
2021 年 看護職員実態調査
https://www.nurse.or.jp/home/publication/pdf/research/98.pdf

とても、全文を読む気がしないので、看護協会ニュースに載っていたまとめを引用する。

 2020年3月から2021年9月までの1年半を振り返っての看護職員自身への影響として、感染への恐怖・不安や労働環境の悪化、差別・偏見が上位を占める結果となった。新型コロナウイルス感染症関連業務に従事した人のほうが、従事しなかった人よりこれらの項目の回答割合が高い傾向にあった。
 また、新型コロナウイルス感染症拡大前からの1年半を振り返った心身の変化について、「生活に充実感や楽しみがない」と回答した人は”とても増えた” ”ややふえた”を合わせて64.5%、「いつも体が疲れている」が56.8%を占め、影響の大きさがうかがわれる。「いつも体が疲れている」「体調不良(肩こり、頭痛、胃痛等)がある」などで、従事したと回答した人のほうが、”とても増えた” ”やや増えた”と回答する割合が多く、新型コロナウイルス感染症対応が長期的に心身に影響を与えていることが分かる。このような状況の中でも、約7割が看護職員として働き続けたいと回答した。

看護協会ニュースVol.651 2022.4.15

誰だって、この感染禍に何らかの影響を受けている。
「世界は誰かの仕事でできている」というのは缶コーヒーのCMだけど、どんな仕事も無駄はなく、陰になり日向になり世界を作っている。
看護職員だけが頑張っているわけじゃない。
医療従事者だけがエライわけでもない。

それでもあえて、知ってほしい。
看護業界の実情。
約7割は働き続けたいといっているが、裏を返せば
約3割は「もう、いやだ」と思っている。
現状から、3割の看護職員がいなくなったら
日本の医療がどうなるか・・・・。

当たり前のことが当たり前じゃなくなる。
それは、そうなったときにしかわからないことかもしれない。

それもやむなし。
かもしれない。
医療は根元から大きく変わるときが来ている気がする。



タイトル画像は”ARIKA”さんにお借りしました。
ありがとうございます。


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