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【小中学生のための鎌倉ガイド】16.六地蔵

六地蔵ろくじぞう


 ここは「饑渇畑」(飢渇畑)(けかちばたけ)と呼ばれた場所で、鎌倉時代の刑場けいじょうの跡と伝えられている。処刑された罪人の霊を慰めるために、六体の石造地蔵尊せきぞうじぞうそんまつられていることから「六地蔵」と言われる。
 六地蔵の後ろには、江戸時代の俳人松尾百遊まつおひゃくゆう松尾芭蕉まつおばしょうをしのんで、「夏草や つはものどもが 夢の跡」の句碑を建てている(長い年月がたち、ほとんど読めない)。この句は、松尾芭蕉が中尊寺ちゅうそんじ(岩手県)で読んだもの。
 大正7年(1918年)に鎌倉同人会が石柵せきさく(石のさく)と石垣いしがきを築いてここを整備したが、大正12年(1923年)の関東大震災で崩れてしまう。大正14年に同会で修理をし、有志によって新しく六地蔵を造って安置した。



地図(六地蔵)




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