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#19 ぶどう山椒の夜明け「小さくとも伝え続ける大切さ」

私事ですが、世の中のぶどう山椒リテラシーを高めたく、山椒そのものに触れてもらい、香りや痺れを体感してもらい、生産者の想いや産地の歴史的背景などの文化を伝えるイベント「つくるとつかうの結び」を6月4日に自宅にて開催しました。


ぶどう山椒の発祥地であり、全国屈指の産地である和歌山県。古代、朝廷に山椒を献上していたり、江戸時代に発見された品種であるぶどう山椒を産地化するために先人が30年もの歳月をかけて研究を重ねたりした歴史があります。


また、現在ではつくり手の高齢化等で産地維持が難しい状況にありますが、山椒を利用する消費者がこれらの背景を知る機会は多くありません。ひとりでも多くの方に山椒を知っていただきたく本イベントを開催するに至りました。

 当日は2組の参加者を迎え、ちりめん山椒や佃煮など粒の状態で活用される「実山椒」をテーマにしました。

 


実山椒は下処理が必要で、軸から実を取り外す作業、湯煎してアクを抜き作業を行いながら、採れたてならではの柑橘の香りを楽しんでもらったり、独特の痺れも体感してもらいました。また、山椒の活用例として、山椒アヒージョを参加者に振る舞いました。



 五感で山椒にふれ、生産の実態や歴史的背景などにも耳を傾けてくれた参加者から「和歌山の山椒にこれほどの歴史があるとは驚いた。聞いたことを実践して、おいしく食していきたい」と話してくれました。


 小さなイベントではありましたが、私は情報粒度を落とさず伝えられたことに、大きな意義を感じています。今後も活動を続けてまいります。

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