#22 ぶどう山椒の夜明け「次世代への引き継ぎ」
江戸時代に見出された「ぶどう山椒」。遠井村(現 和歌山県有田川町遠井区)はその発祥地で、産地の礎を築いた場所でもあります。さらに、弘法大師空海が真言密教の聖地を探し求め、同村を訪れたとの伝承も存在します。知る人ぞ知る同村の文化を守り、次世代に継承しようとするのが白藤勝俊(しらふじ かつとし)さんです。
同村は山椒栽培が盛んに行われていましたが、高齢化による離農や険しい山間地のため転入者がほとんどないことから、総人口はわずか34人。うち80歳以上が半数を占めており、長らく自然