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【仕事】管理者が部下にしてもらいたい3つのこと

(全2,600文字)
1.ウソを言わない
2.とりつくろわない
3.わからないことは、わからないと言う


管理者としては、この3つが出来ている部下には絶大な信頼を寄せる事ができます。ただし、口で言うのは簡単ですが、なかなか難しいとも思います。

ひとつづつ見ていきましょう。

1.ウソを言わない

例えば、上司から「あの件どうなった?」と聞かれたとします。
やってないのに、「やってます」とウソを言ってしまうと、上司は、「ああ完了してるんだな」と認識して、そこで考えることは終わります。
つまるところ、傷口が広がることになってしまいます。

やってないことを正直に教えてもらえると、「ではこうしなさい」と指示ができるのですが、そこで違うことを言われてしまうと適切な指示ができなくなります。

ついつい、「これがバレると怒られるんじゃないか?」と思うのはあるかとも思います。ですが、上司は単純に仕事の進捗を確認しているのであって、今それが進んでいないことを責めているのではありません。

そもそも、他の業務がたくさんあって手が回らなかったなど、何らかの原因があって出来ていないのですから、その現状の責任も上司にある訳です。

正直にありのままを伝えてくれる部下には、ではどうしなさいと早め早めに次の指示を与えることができるので、逆にとても助かります。

その場しのぎのウソはやがてバレます。

その結果がもたらすものは、信用を無くすことになってしまう。
色々な性格の人がいますので、全ての上司がそうとは断言できませんが、少なくとも私の経験上、今まで身の回りにいてくれた『信用できる部下』は、出来てない事を出来てないと、ちゃんと言ってくれる部下でした。

2.とりつくろわない

部下がやらかしてしまった失敗を、部下が自分の責任として認識しているかどうか?を上司はよく見ています。

言い換えると、『言い訳をしない』と言うことです。

自分のミスや至らなかった点を素直に認めるのは勇気がいります。でも、そこで勇気をもって、自分のせいでこれが上手く行かなかったと正直に言ってくれる部下は信用ができます。責任感があるからです。

仕事ではどんなに頑張っても上手くいかない事なんてよくあります。
部下の能力に釣り合った仕事を与えているかどうかは管理者の責任でもあると思いますが、部下本人の責任感の有無は仕事を任せる上でとても大きいです。

もし部下の失敗が続いてしまえば、部下本人は自信を無くしたり、仕事へのモチベーションを失ってしまうこともあります。

上司はそうなる前に、部下のチカラに見合わない仕事の負荷を和らげたり、他の誰かに手伝わさせるといった『手当て』を早めに打たなければなりません。
(そこは上司側のやるべきことです。)

自らに与えられた仕事に正面から真摯に向き合ったとしても、それでも問題が生じたり、上手く行かないことは少なくありません。

ここで大切なことは…。

○ どうにもならない状態になってから泣き付く

○ 早い段階で問題が発生していることを報告する

では、結果として大きな違いがあります。

ヤバい!と思った時は、早め早めに上司に投げた方が良く、それは自分自身を守るだけでなく、上司や組織を守ることにも繋がります。悪い話ほど早く上司の耳に入れた方が良いというのは、こう言うことなのかも知れません。

3.分からないことは、分からないと言う

管理者をしていると、部下にはたくさんの命令や指示を与えないといけません。その全てが、上手く伝わっていれば何の問題も無いのですが、時には、上司が考えた通りに伝わっていないことも少なくありません。

管理者として、部下と接していて一番困るのは、『わかったフリをされること』です。

日本人はとかく、「これって、よくわからないけど聞き返したら失礼かな?」とか、「そんなこと自分で調べろって言われないかな?」と忖度しがちです。ですが、相手に気を遣ったがばかりに、二度手間や三度手間だけならまだしも、大きな間違いに繋がってしまうことも少なくありません。

これは、一度の言葉のやり取りのことだけを言っているのではありません。
中間にある役職についている人は、納得が行くまで何度でも上司のところに行って、上司の考えや方針を細かく聞き出す事が大事ということを言っています。

中間管理職の人が、その上の上司とのコミュニケーションを面倒くさがっていると、どんどん意志決定権をもっている人の考えと、現場でやっていることがズレていき、最終的にしわ寄せが来るのは現場で頑張っている人たちが怒られてしまう…こんなことになってしまいかねません。

少なくとも、私はそんな光景をイヤと言うほど見てきました。

なので、私が管理職だったころは、とにかく自分のデスクワークは二の次にして、現場に足を運ぶことを優先していました。

直近下位の部下を信用していなかったからではありません。彼ら彼女らが、上司に話しかけやすい状態を作り出すためでした。

わざわざ、上司の部屋のドアをノックして、仰々しく入室するよりも、現場でふと気付いたらそこに上司がいて、若者たちと一緒に雑談していたり、タバコを吸っていた方が「ちょっといいですか?」と気安く話し掛けやすいものです。

上司が考えていることや、部下にやって欲しいことは、上司が思っているほど部下に正しく伝わっていない事は珍しくありません。つとめて多くの接点、互いのコミュニケーションが欠かせないと言うことです。

それは、部下側だけが気にしてもいけませんし、上司も気を配る必要があります。

4.まとめ

過去の自分の管理職時代の経験に基づいて、このような部下なら信頼を寄せられるし、仕事を安心して任せられると言う要素をまとめてみました。

口で言うのは簡単ですが、なかなか、正直に自分のミスを申し出たり、仕事で摩擦が生じていることを上司に泣きを入れるのって恥ずかしさもあって、言いにくいことも多いと思います。

仕事でのウソやとりつくろう行為は、自分を守るのではなく自分の信用をなくす可能性がある。

言いにくい事でも、そこを勇気をもって正直に言うことは、実は自分の信用度を上げることになる。

これらを理解して実践してくれる部下がいると、管理者はとても心強く、また、大事な仕事を安心して任せることができるので、本当に助かります。

(実際に私はそうでした。)

最後まで読んで頂いてありがとうございました。

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