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【アニメ】SYNDUALITY noir/シンデュアリティ ノワール/第13話「Duble cast」感想

(全約5,000字)
皆様おはようございます。

本記事は、毎日の帯投稿とは別枠の臨時投稿記事です。

かけうどん一押しのロボットアニメ、『SYNDUALITY Noir(シンデュアリティ・ノワール)』の第2クールがとうとうはじまりました。

では、さっそく第13話の感想にいってみましょう。

尚、真面目に書いたら四千字超えましたので、かいつまんで要点のみ、2項目に簡単にまとめています。詳しく知りたい方は3項以降に書いてますので、よろしければそちらもご覧ください。


1.本アニメの概要

未来の荒廃した地球でたくましく生きる若者たちの冒険ストーリー。
描写がリアルかつストリー展開のテンポも良いロボットもの。
綺麗、可愛い、カッコいい、個性的なキャラクター。

ロボットアニメの『王道』を『全部盛り』、見所がたくさんあって、見てて楽しいアニメです。

公式サイトをあわせてご覧ください。

(1)第1クールのおまとめ動画

これまでの内容を短く説明してくれています。第1クールを見逃してしまった方はぜひ!

(2)第2クールPV

(3)SYNDUALITY noir アニメの感想日記マガジン

過去の感想記事はこちらのマガジンに。本作品関連の『かけうどん描きおろしイラスト』も収録しています。

(4)第1クールのおまとめ記事

2.結論/要約

○今回は激しい戦闘シーンはありません。ミステル登場にまつわる謎解きや、今後のストーリー展開に深く係わるであろう伏線に関連するエピソードがメイン。
○ノワールは出番は少ないですが戻ってきます。ただし、ミステルとのキャラチェンジの条件は現在のところ不明です。
○カナタとミステルのギスギス感は、若干ですが柔らかくなる兆しあり。ミステルの過去が少し分かる描写あり。
○約20年眠っていた間の人類の足取りを見て、ミステルは少し今の時代に理解を示します。
○ノワール/ミステルの量子脳には正体不明のブラックボックスがあることがマリーの検査から分かりますが、詳細はまだ不明。(イストワールへの鍵と何らかの繋がりがあるのか)
○ノワールは単なるスリープモードではない可能性あり。元のマスター、パスカルに関係している?
○トキオは人探し中。恐らく黒仮面に関係してるものと思われる。

断片的すぎて良く分からないかもですが、ざっくりまとめると、こんな感じでしょうか。

以下、あらすじ、感想などです。

3.第13話「Duble cast」あらすじ

(1)冒頭シーン

結論から言いますと夢オチから(笑)

第1クール最終回のシルバーストームとの決戦シーン。カナタは"素"のノワールと協力して強敵を倒す…のですが、それは夢。

格納庫でハンモックから滑り落ち、ミステルから『おいヘッポコ!』などと寝起きの一発目からキツイ言葉を浴びせられます。

第2クールはずっとこのギスギスした掛け合いを見せられるのか?と、やや不安な出だしですが…。

(2)ブラックボックス

カナタはミステルを連れマリーの元へ。

シルバーストームとの決戦前に行ったノワールの精密検査の結果を聞きに行きます。結果は異常なし。アメイジア時代と同等のテクノロジーが無ければ何も分からない。

ミステルはマリアとの会話で怒って出ていきます。残ったカナタにマリアは一つだけミステルに言ってないことを語ります。

ノワール/ミステルの量子脳内に正体不明のブラックボックスがあること。詳しくはまだ良く分からない。

(ここでの描写にはありませんが、以前、伝説のドリフターのアルバにも同じような事を言われていました。)

場面は変わり、マリアの部屋を退出したミステルにクラウディアとフラムが絡みます。

クラウディアは『今と言う時代に向き合ってみたらどう?』とミステルを諭しますが、この一言が後にノワールが戻ってくるキーワードにもなります。

そう言えば、このシーンで、カナタが初めてミステルの名前を呼んだような気が…。

先に怒って出ていつたミステルにカナタは『ありがとう、待っててくれたのか』と少し安心してるような感じもします。

この時のカナタは、ミステルのことをノワールとは異なる存在として尊重しているようにも見えます。

(3)ノワールの記憶をたどって

ミステルに寄りたい所があるから付き合って欲しいとカナタは頼みます。そしてロックタウンを見下ろすガラス張りの屋根の上へ。

ミステルはアメイジア崩壊後、20年をかけて人間が地上で生活圏を築き上げている事実を知り、やや驚きを覚えます。

その後も、ロックタウン内の商店街や酒場など、カナタの案内で連れて行かれます。人々が普通の生活をしていることに驚きを隠せません。

商品が無造作に置いてあることに、『略奪されずに普通にやり取りされている』と意味深な発言も。アメイジアではテクノロジーは高度に発達していても、人々の生活はかなり厳しかったことが伺える言葉なのかも知れません。

ここまで、誰もが『ノワールはこうだった』と言った発言が多く、確かに高圧的で可愛げの無いミステルにも問題はあるかも知れませんが、長い眠りから覚めた彼女にとっては知り合いが一人もいない、一番信頼していたマスターもいなくて心細いはずなのに、ことあるごとに知らない存在のノワールと比べられるのは面白くないはず。そんなかたくなな彼女の心境の変化が、後にノワールを呼び戻すきっかけになったのかも知れません。

リゾートネストではプールを見て『こんなに大量の汚染されていない水が?しかも娯楽のためだと?』と驚きを隠せません。また、ステージで歌うシエルを見て20年と言う時間の隔たりを感じたりもします。

場面は切り替わりカナタ宅へ。

シエルは水の節約になるからと、ミステルと二人でシャワーへ。(ちょっとしたサービスショット(笑))

カナタは人間と同じようにメイガスと接する優しい人間であることをシエルはミステルに伝えます。

翌日、カナタはシエルを伴って、ノワールと出会った遺跡へミステルを連れて行きます。ノワールが眠っていた花壇の近くに遺棄されていたクレイドルコフィン(恐らくノワールやミステルのマスターが乗っていたロボット)の残骸が消えています。
(第1クールで黒仮面が回収したため?)

カナタはミステルを慰めようとしますが、その場限りの嘘を言うなとミステルから注意されます。

そこでミステルはマスターがどうなったのかを自分は知りたいんだと気付きます。また、自分のことばかり考えてたことにも反省したとき、ふわっと変身して突然ノワールが戻ってきます。

場面は再びカナタ宅へ。

ノワールはシルバーストームとの戦いで何もできなかった自分が悲しいと思った瞬間、時間が止まり今に至ると説明します。

『イストワールの話をしてもミステルは笑わなかった。案外良い子だったのかも知れないな』とカナタは言います。その『アメイジア』と言うキーワードに反応したノワールがまたもや反転し、ミステルに変身します。

『行くぞ!アメイジアへ!』

カナタの頭をくしゃくしゃに押さえつけながらミステルが叫びます。

ラストのこのカット、ミステル登場以来ずっと不機嫌なしかめっ面ばかりでしたが、初めて見せた笑顔だったかも知れません。

4.個人的な感想や考察など

(1)ミステルの回想シーンから

荒野を旅するミステルとマスターの描写。とても短い時間の中にたくさんの情報が詰まっていたと思いました。

恐らく手編みのマフラーを巻いているミステルにマスターが飲み物を差し出すシーンがありました。

メイガスは寒さなど感じないはずです。季節に合った衣服を与えている主人の心遣いは、カナタの優しさに通ずるところがあるのかも知れません。

そんなカナタの心に少しづつ触れていくことで両者の関係はこれから良い方向へと向かって行ってくれるのかなと少し期待が持てます。

ノワールはカナタのことしか知らない、言ってみればフレッシュな関係からスタートして徐々に距離を詰めれています。
だけど、ミステルは20年以上も眠り続けていたし、目覚めたらいきなりシルバーストームとの決戦。文句の一つも言いたくなるのは仕方ないです。
しかも、信頼し尊敬していたマスターもいないんですから…。

それらを考えると、常にご機嫌ななめで上から目線のキツイ感じが全開のミステルですが、必然的な描かれ方だったのかなと納得行きました。

よくよく考えると、素直で健気なノワールと強気で高圧的なミステルのギャップやコントラストも抜群な組み合わせです。

ただし、今のところ2人が入れ替わるきっかけと言うか、スイッチ条件が謎のままですね。

今回は、ミステルが色々気付きを得たことや、気持ちの切り替わり(?)がトリガーとなったのでしょうか。
少なくとも、そのタイミングでノワールが戻ってきた感じもしますが、2人の入れ替わる条件や秘密が、今後のストーリー展開において重要な鍵となるのかも知れません。

(2)トキオ兄さん

今回のあらすじパートでは触れてませんが、トキオとムートンのコンビが裏社会(?)のゴロツキたちを締めるシーンがありました。

『ちょっと人探しを頼みたい』

相手をフルボッコにしてから頼み事というのも(笑)

トキオ兄さんいつ見てもかっこいい。

ムートンも渋い。

エリーとカナタの会話の中で『最近、トキオさんとはずっと会ってない』とカナタは言ってましたが、同じ敷地(?)に住んでる感じだった2人が微妙な距離感にあるのかな?と少し感じた表現でもありました。

第1クールで互いを相棒と認め合う瞬間もありましたので、喧嘩はしてないと思いますが、恐らくトキオは黒仮面を追ってるんでしょうか。

どうしても30分間と言う短い時間内では語りきれないところもありますが、トキオ兄さんは重要な立ち位置にいるキャラです。今はミステルとノワールの関係性がまだはっきりしていないので仕方ありませんが、マイケルやエリー、クラウディアとフラムのコンビも含めて、サブキャラたちの見せ場もこれからあるといいなぁと思います。

忘れてはならない、ランゲたちも(笑)

(3)今後の展開予想など

あくまでも、個人的な考え、予想なのですが。

実はイストワールって、もう出てきてる?

黒仮面、ヴァイスハイトなる謎の男たちの背景にあった衛星軌道上にある施設的な何か。これじゃないのかと。

うーん、ちょっと違うかな。

もし、地上に何らかの楽園的な存在があるのだとしたら、人類が地下から這い上がり、20年の時を経て未だに存在すら知られておらず、眉唾物の怪しい話なんてことがあるのだろうかと。

この時代の各ネストは、互いに相手を攻撃したり支配下に置こうなんて考えはなく、上手く持ちつ持たれつ的な関係性の上に成り立ってるようです。

国家や民族、宗教などといった、人間同士の争いの火種となる問題が、はからずとも地球全体規模の大災害によって終息した(人類が滅亡寸前まで減ってしまった)と考えるなら、いずれは全体をうまくコントロールする管理者的な存在がなければ、また争いの歴史が繰り返されるだけです。

そもそも、新月の涙と言われる強毒性の雨やエンダーズのような狂暴な人類の脅威すら、もとは人間が産み出したものではないのか?と私は思うのですが…。

楽園と言うからには、文字通りの夢のような世界を若者たちは想像しているでしょうし、そうであって欲しいとも思うので、あまりダークな側には行かないで欲しいなとは思います。

製作者さんたちのインタビュー記事を見る限りでは、これから世界が再生してゆく、明るい話にしたいとの意思も伺えますので、あまり心配するほどのことでは無いのかなと楽観してます。

いずれにせよですが、明るいハッピーエンドに最終的に繋がって欲しいなと切に願います。

5.まとめ

第1クールで突如姿を消したノワールでしたが、キャラチェンジの条件は不明のままです。一瞬だけとは言え戻って来てくれて良かった。
また、ミステルとカナタの関係も、これから良くなって行くのかな?

本作品の売りの一つでもある、ロボットアニメの醍醐味的な、派手でスピード感溢れる戦闘シーンにも期待が膨らみますが、新しい要素と言うか、とても面白いノワールとミステルの『主役キャラの変身の謎』をしっかり追ってからでも遅くは無いかなとも思います。

6.第14話予告


最後まで読んで頂いて、ありがとうございました。


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