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【アニメの感想】SYNDUALITY.Noir(シンデュアリティ・ノワール)第11話『Storm of A.I.』

(全5,555字)
かけうどんイチオシのアニメ番組『SYNDUALITY.noir』(シンデュアリティ・ノワール)の感想日記です。ネタバレを含みますのでご注意ください。

【概要】
未来の荒廃した地球でたくましく生きる若者たちの冒険ストーリー。
描写がリアルかつストリー展開のテンポも良いロボットもの。
綺麗、可愛い、カッコいい、個性的なキャラクター。
見所がたくさんあって、見てて楽しいです。

アニメ「SYNDUALITY noir」PV/YouTube

これってどんなアニメなの?約1分半で雰囲気がわかります。

SYNDUALITY noir アニメ感想日記マガジン

第1話から今までの感想記事はこちらのマガジンにまとめています。

公式サイト

最新情報はこちらから。


1.第11話「Storm of A.I.」あらすじ

今週はオープニングなしです。それだけ本編に1秒でも多くの時間を投入したいと言う制作者側の意思が伺えます。

(1)冒頭シーン

黒仮面とマッシュルーム頭の謎の男(初登場キャラ:ヴァイスハイト)の2人が、モニター越しに通信しているシーンから。
モニター越しに話す口調から、どうやら男は黒仮面の上位にいる人物のようです。

鍵の存在であるノワールのことを黒仮面は報告していますが、男は自分たち以外の楽園を目指す者の存在を認めていない様子です。

見るからに先進的な、恐らくアメイジア製であろうテクノロジーに囲まれた部屋にいる男は、通信モニター越しに黒仮面に現行の鍵の主であるカナタを排除(抹殺)し、鍵を確保するようにと黒仮面に命じます。

『そう言えば最近地上が騒がしいようだな』とも言ってますので、少なくとも地球表面にいるのでは無いことが分かります。
また、この言葉からは、生き残った人類には余り関心が無いことも伺えます。

会話が終わり、画面は切り替わります。

巨大な空母の飛行甲板のような所から、黒仮面の輸送機が発艦。描写は一瞬ですが、恐らく衛星軌道上か、かなり高高度を飛んでいる巨大な母艦のようです。

(2)シルバーストーム迎撃

マイケル(の実家)が供出したAO結晶のエサに釣られて、シルバーストームは何もない荒野をジリジリと進んでいきます。

彼らがAO結晶に反応する習性をうまく利用して、進攻方向をずらしながら誘導する作戦は一応の効果があったようです。
周辺にある有機物を何でも取り込んで巨大化してきたシルバーストームはでしたが、巨大化に一応の歯止めがかけられました。

ロックタウン近隣のネストから大勢のドリフターたちが結集し、災厄級エンダーズの襲来に備えています。

その集団の様子を遠くから高みの見物を決め込もうと、岩場の影でコソコソしている者が。久々の登場、悪役ランゲ一味です。
戦いには参加せず、みんながヤられるのを笑いながら見物するつもりだったのですが…

コンコン

寄生型エンダーズのゾンビコフィンが、槍の先でランゲのコフィンの背中を突っつきます。今回唯一のギャグシーン(笑)
驚いたランゲはアサルトを連射しながら逃げようとしますが、敵群のど真ん中へ。

それを見たマイケルは勇猛果敢な行動に感動(ちょっと違いますが)、『彼に続け!』と檄を飛ばします。

ランゲの突撃を合図にしたこのように、マイケルの号令一下、アバンチュールをはじめとするドリフターたちは一斉にエンダーズに攻撃を開始します。

今回は出だしから激しい集団戦のシーンが続きます。

(3)シエルの葛藤

場面は破壊され尽くした研究施設へ。

大破したデイジーオーガを必死にカナタは修理しています。さすがに研究施設なだけに交換部品は豊富に残されていたと思われますが、カナタのためにと技師たちが残したデイジーオーガ用のパワーアップパーツが取り付けられて行きます。

そこへエリーから委ねられた御守りを手にしたシエルが現れます。 

シエルはカナタに4んで欲しくはないと言う自分の願望に気付き、一緒に逃げてくれとカナタに頼みますが、カナタは受け入れません。

シエルはカナタ排除の命令に従い、手からバチバチと電撃を放ちながらカナタの背後に忍び寄ります。

『任務を遂行します…』

(4)乱戦とその後ろで

マイケルの指揮で被害は最小限に食い止めつつも、さすがに敵の数が多すぎて苦戦するドリフターたち。

戦線はジリジリと押されて行きます。

そんな中、ロックタウンでは、治療用ポッドのような容器の中で大怪我をしたトキオが眠っています。

心配そうに眺めるムートン。

傷付き大ダメージを受けていたトキオのコフィン、ジョンガスメーカーを大急ぎで修理するマリアと彼女のメイガスたち。

戦いは一層激しさを増していきますが、主敵として戦っていたシルバーストームとその周辺に展開していたゾンビコフィンの群とは明らかに違う新手の敵がワラワラと現れます。

シルバーストームを誘導するためにバラまいていたAO結晶に釣られたのか、3本足と呼ばれるエンダーズと中型クラスのボスがエリーのコフィンを捉えます。

動きを封じられたエリーのコフィンに向けボスエンダーズの攻撃が放たれそうになる。

万事休すか?

エリーはカナタの名前を叫びます。

(あれ?カナタはシエルにヤられたんじゃ…)

お約束のように颯爽と現れ、エリーのピンチを救うカナタ。応急修理とは言え、研究施設に残されていた新装備やパーツを使って、デイジーオーガは格段にパワーアップしています。

エリーのピンチは救われましたが、全体の形勢が不利な状況であることは大きく変わりません。

(5)黒仮面

戦場を見下ろす丘の上から悲しそうな眼で立ち尽くすシエル。

カナタ排除の命令は、黒仮面から直前で中
止されていました。

黒仮面は、単純に鍵を手にしただけでは不完全と考えていたのもあるようですが、カナタとノワールに特別な何かを感じていたようです。

結局彼は、冒頭にあった謎の男からの命令には従わず、シエルに監視を続けるように指示していました。

(6)本丸突撃

マイケルの指揮で善戦するも、シルバーストームの核心と思われるツインタワーになかなか取り付けない。
ジリジリ押される味方の戦線。

ここで登場、いつもの助っ人、クラウディアとフラムのコンビ。

手助けは大怪我をしたトキオの救急搬送だけだと割りきっていたものの、20年前のシルバーストーム襲来では何も出来なかったのが心残りだったのか、クラウディアは一行のサポートをしてくれるようです。

『ちょっと値が張るわよ?』

『特別報酬を約束する!』

商談成立し、フラムの特大バッキューンメイガススキルでツインタワーへの道を彼女たちが作ります。

クラウディアのコフィンはドデカイ一発をお見舞いしますが、自慢の長銃身はその一撃でエンダーズ主力を一網打尽で葬った見返りに爆発してしまいます。

出番は一瞬でしたが、良い働きはしました。

クラウディアとフラムが切り開いた炎の回廊の中をツインタワーに向かって突進するマイケルとカナタと生き残ったドリフターたち。

高くそびえる2つの塔の頂上に輝く2つのコアを破壊すれば、周辺の寄生型エンダーズも含めて瓦解するはず。
満身創痍で塔を駆け上がります。

塔を登る途中、敵の激しい反撃を受けますが、ふだんカナタを小馬鹿にしていたオジサンドリフターたちが盾になってカナタを守ります。
少しでもダメージの少ないカナタにコア破壊の任務を委ねるためです。

そんな粋な計らいもあって、片方の塔のてっぺんまでたどり着くカナタ。

破壊目標のコアは目の前に。

しかし、最後の最後で大量のエンダーズが押し寄せ、アサルトライフルも失い、左手のナイフ1本で近接戦闘を挑みますが多勢に無勢。奮闘するも動きを完全に封じられます。

(7)待たせたな相棒

ド派手な登場でカナタのピンチを救うトキオが復活。

マリア印のロケットブースターにぶら下がって飛んできたトキオのジョンガスメーカーが塔の頂上に降り立ちます。

カナタは新しいアサルトライフルをトキオから受け取り、トキオと息のあった連携プレーでエンダーズの大群を千切っては投げ、圧倒していきます。

隣のタワーではマイケルチームが同じように戦っているのが見えます。
(爆発が遠目に見えるのみ。詳しい描写は時間的都合から省略?)

最終的に、巨大なコアにカナタとトキオのコフィンのナイフが深々と突き刺さり、ダメ押しでトキオが放ったパイルバンカーの一撃でコアは粉々にくだけ散ります。

(8)ラストシーン

時を同じくしてマイケル側も片付いた模様でしたが…

激闘の末、ツインタワーの頂上にあったシルバーストームのコアを両方破壊したかに思えたのも束の間、2つの塔の頂上の中央上空に、ひときわ大きなコアが出現します。

登場キャラの顔がそこにずらーっと並び、エンディングロールへ。
いつものエンディングとことなり、スタッフロールと音楽のみです。

(第11話はここで一旦終了)

2.感想・考察など

これまでで最もエキサイティングな回だったと思いました。この25分間で私は呼吸を5~6回、まばたきは2~3回くらいしかしてなかった(かも知れない)と思えるほど、集中して見ていました。

時計をチラチラ見ながら、終わるな終わるなと言い続けながら見たアニメって、そんなになかったと思います。

【マイケル】

とても個性的で魅力のあるキャラクターのマイケルですが、どうしても時間の都合からか、あまりその存在がクローズアップされる事が少なく感じていました。

今回は彼の登場シーンやセリフも多くて、やっとか!と言う感じもしました。

出来ればラストで少しで良いから、もう片方のコアは破壊したぜ!的な登場があっても良かったような…(時間的にどうしてもムリだったのかなと思ってます)

チームのリーダーは自ら戦闘にも参加しつつ、全体の状況を見て不適切な判断と指示を出さなければなりません。

その全てを描写するのはほぼ不可能だと思いますが、彼の活躍の一部がこうして本編で取り上げられて良かったと思いました。

何と言っても、マイケルとボブの掛け合いは、エリーとアンジェのやり取りと同じくらい面白いなと思います。

【黒仮面】

やった~!予想的中!みたいな子供じみたことは言いませんが、自分が「こうなったらいいのになぁ」と思っていた流れになってくれそうで、期待が膨らみます。

黒仮面は、マッシュルーム頭ではなく、カナタ寄りの立ち位置になってくれそうですね。

シュネーが過去にデザイアネストの回で言ってましたが、黒仮面はまっすぐ過ぎて騙されやすいと。

黒仮面自身も、自分が信じる道とマッシュルーム頭の考えに隔たりがあることは、たぶんわかっているのでしょう。

でも忠義に厚い人なので、仕方無く自分が属する組織の上下関係に従ってるだけなのかなと。

願わくば黒仮面はカナタに味方して欲しいなと思います。

【大御所登場】

今回登場したマッシュルーム頭の謎の男、ヴァイスハイトの声ですが、進撃の巨人で主人公のエレン役をされていた梶裕貴さんらしいですね。

ファンもかなりいらっしやると言うのに、マッシュルーム頭だなんて言ってごめんなさい。お許しください。

私は声優さんなどの情報に少し疎いので、知ったかぶりもできませんし、突っ込んだことも書けません。尚更ごめんなさい。

大御所の声優さんを起用されていて、たった1話しか出てこないなんて考えられませんから、ワンクール12話で中休みに入ったとしても、後半もうワンクールはあると思っても良いのかな?

どう考えても、あと1話で完全に終われるだけのボリュームとも思えませんが(笑)

このヴァイスハイトと言う人物、黒仮面たちが所属している組織の親分ぽいです。今後、どんな関わり方をするのか注目です。

楽園は全部オレのモンじゃー!お前ら手を出すな!的な乗りで行ってくれると、話がややこしくなくて良いのですが…。

【2人のメイガス】

そもそも口数が少なく、感情を表に出さないしゃべり方のノワールですが、今回のような展開が速い回では、セリフや登場シーンが少ないと、余計寂しくなっちゃいますね。終盤の大きな山場でも100万ボルトメイガススキルすら発動しませんでしたし。

ここで奥の手を使わなかったと言うことは、次回もっと深刻な状況が待っているのでしょうか。

全般を通じてシエルの方が存在感強めに感じてらっしゃる方も少なくないかもですが、本アニメのタイトルにもなっているノワールが、12話ではどんな活躍をしてくれるのか楽しみです。

一時的にだけど、記憶回路の配置や何重にもプロテクトされていたシールドなりが解放されて、ボトルネックがなくなって超覚醒するとか...?

あくまでも個人的な妄想です。

3.最後に…

次回の12話が、どんな位置付けになるのかもまだ良く分かっていませんが、何か情報が入ったら番外編で記事を出すかもしれません。

アニメ本編内での次回予告がなく、12話が最終回だなんてことは誰も言ってないですが…。

私の検索の方法がダメなのかもですが、調べても調べても、余り情報がないんですよね、このアニメ。せめて、公式で全体のスケジュールを予定で良いから示して欲しいです。仕事やプライベートなどのスケジュールと掛け合わせやすくなりますし。

早く続きが見たい気持ちと、まだ終わって欲しくない気持ちが半々です。

久しぶりにオンタイムでずっと見続けているファンの一人として、引き続き応援していきたいと思っています。

4.次回予告

第12話最終回です。


5.関連情報

9月30日に東京ビッグサイトで開催予定の第61回全国模型ホビーショーのBANDAIspirits内で、本アニメ作品に関する特別ブースが開かれるらしいです。
生で声優さんのトークを見たい方にはたまらないイベントですね。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。


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