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【日記】ロボットモノのアニメはスキですか?(機甲戦記ドラグナー編)

(全3,000文字)
昔のロボットアニメを振り返ってみる記事として書き始め、本稿で第5話になります。

第1話 全体的なお話
第2話 戦闘メカ・ザブングル
第3話 聖戦士ダンバイン
第4話 重戦機エルガイム

本来なら、この流れだと機動戦士Zガンダムになるのですが…

熟慮の結果、ZZを含めて先送りにすることにしました。

(両作品は日を改めてゆっくり書きます…)

で、第5話は、2作品飛ばして『機甲戦記ドラグナー』です。

87年~88年にかけて放送されたサンライズのロボットアニメ。かけうどんが中学生の頃の作品です。

【機甲戦記ドラグナー第1話】

概要


サンライズアニメのロボットモノの一連の『流れ』で言うところの『最後(?)』というか、『節目』の作品になると思います。ZZガンダムが終わって、(当時としての)ガンダムをリニューアルしようといった側面もあった作品でした。

ガンダムをリニューアルと聞けば、この作品の全体的な構成や設定などが、ガンダムと共通している点が多数あるのもうなずけます。敵対勢力が『地球vs宇宙』といった設定などは、機動戦士ガンダムの世界観に似ているところもあります。

それまでのサンライズアニメと言えば富野氏だったところ、ドラグナーでは銀河漂流バイファムなどを手掛けた神田氏が監督をされていたりもします。

その他、詳しい事はweb上に多数の知識がありますので、ここでは簡単に概要のみご紹介しておきます。(やや丸めて書いてますのでご了承ください。)

○西暦2087年の地球と月、ラグランジュポイントに浮かぶスペースコロニー等が主な舞台。月に樹立した軍事政権『ギガノス帝国』が『地球連合』に宣戦布告。優勢な技術力と工業力であっという間に地球の7割を把握。

○ギガノス側は月にあるマスドライバー砲やMA(メタルアーマー/本作品の主役メカ)を保有しており、圧倒的なアドバンテージあり。序盤、地球側は劣勢、後半でMAを量産してからは地球側が優勢に。

○新型MA『D兵器』をギガノスから極秘裏に奪った(提供された?)地球連合軍の偽装艦が立ち寄ったスペースコロニーのアカデミー生徒の3人、ケーン(主人公)、タップ、ライトの3人が成り行きでこれに乗り込む。

○主人公ケーンとその親友たちは平均年齢が過去のサンライズアニメの主人公たちより少し年上(高校生くらい)の設定。成り行きとは言え、最高機密の機動兵器の正式なパイロットとして機体に生体認証(ロック)されてしまい、仕方なく臨時で軍に所属することに。

○ケーンは避難民のリンダに一目惚れ。でも、この子は敵であるギガノス軍のエース、マイヨプラートの妹。ドラグナーはリンダの父親が開発。D兵器と呼ばれる主人公が乗るMAは、ドラグナー1~3。D-1接近戦型、D-2火力支援型、D-3電子戦型。

○最初は敵だったマイヨ・プラートだったが、敵側の派閥争いの中で立ち位置が変化。最終的にはケーンたちとともに、ギガノス側のボスキャラをかつてのライバル同士が共闘して倒す。

感想や考察など

ガンダム=ドラグナー1
ガンキャノン=ドラグナー2
ガンダンク=なし、代わりに電子戦タイプのドラグナー3

全体的にかつてのガンダムを『当時としての今風』(表現がややこしいですが(;^_^A))にリファインしようとした作品なんですが、私は純粋にこの作品を楽しんで観ていた記憶があります。毎週TVの前で楽しみにしつつ待ってました(笑)

プラモデルもドラグナーシリーズは結構集めました。中学生になってお小遣いをもらい始めたのもありましたが、1/144スケールで400~500円とお手頃価格だったのも良かったし、月に1コ新製品が出たら予約して買っていた記憶もあります。(ガンドーラが一番好きだった)

なにかにつけてガンダムと比較して考えたり書くのも芸が無いので、ドラグナーそのものの良さをいくつか書いてみようと思います。五月雨式にはなりますが、いろいろ感じたことや印象に残ってることなど。

【実はDー3最強説】

今回この記事を書く前に、ここの部分は一番最初に書きたかったくだりです(笑)

『電子戦タイプ』の活躍を分かりやすくビジュアルで描写していたのが印象深いです。80年代、既にここまで具体的なイメージで将来の電子戦を描いた作品って無かったと思います。(敵が発射した誘導弾をハッキングしてそのまま敵側に180度回頭させて攻撃に使ってしまうなど)

まだインターネット環境も整備されていなかった当時の技術レベルを考えると、かなり先進的な科学考証に基づく描写があちこちに散りばめられた作品だったと今をもって感心させられます。

【量産型が強い説】

新兵器だったドラグナーが単純に『強い』のは分かるとして、その量産型のドラグーンがあらゆる点で主人公メカ3体に勝っているというリアルな設定に納得です。いたって現実的なお話だと思います。

サンライズアニメはだいたい後半から主人公メカが新型になっていた流れを考えますと、ここで新型になるのか?と言うと、ちょっと変化球パターンでして、従来機をアップデートするという手法を取り入れています。(特殊なタイプであるD-3を除く。)

【ヒロイン急遽交代説】

記憶が定かではないのですが(当時のアニメ雑誌かな?)の記事で、実は当初考えられていたヒロインはローズで、ケーンとの間に子供がお腹に…といった、ちょっとヘビーな前設定があったとか。

TV放映直前に、ヒロイン役のリンダのキャラデザインが立ち上がった関係上、ヘアスタイルか髪の色が急遽おとなし目のものに変更されたりとか、そんなことが書いてあったような記憶があります。

記事を読んでた時に感じたのは『ちょっと重たい感じ』の設定だったなと。

本編はえらい軽いノリの3人の掛け合いとも相まって、テンポよく進んでいく訳ですが…。とにかく、3人トリオのやり取りが面白過ぎ(笑)

【ノリとテンポの良いオープニング】

前半のオープニング、ノリがいい。テンポがいい。歌の流れ方と絵の動きとが良く合っていると思います。空母のカタパルトから発信するD-1の描写はたまらんですね。

重戦機エルガイムからの流れで、Zガンダム、ZZガンダムと後半で主題歌が変わっていたのですが、ドラグナーでも後半オープニングの主題歌がかわってます。

なんと、当時アイドルだった山瀬まみさんが後半のオープニングを歌われてました。リズムもいいですが、歌詞も結構よくて、私の好きなアニソン上位に入る曲でもあります。山瀬まみさん、歌唱力があってウマい…。
(歌手だし、当たり前ですけど(笑))

【まさかのラスト】

ネタバレはwikiなどを見ても載っていますが、ライバル同士が共闘してラスボスを倒すという、ちょっと変わった展開で面白かったです。今ではそういう話いっぱいありますけど、当時としてはちょっと捻った感じのストーリー展開だったかな。

まあ、ヒロインのアニキな訳ですし、ケーンがリンダと結婚したらマイヨ・プラートは義理のお兄ちゃんになる訳ですからね…(;^_^A

最後に…

今まで過去5回、サンライズアニメのシリーズを題材に記事を書いてきたわけですが、Z、ZZをすっ飛ばして、いきなりドラグナーを書いてしまいました(笑)。もちろん、Z、ZZの記事も、いつか書きたいなとは思います。(すぐでは無いですが……)

最後まで読んで頂いてありがとうございました。


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