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【アニメ】SYNDUALITY noir/シンデュアリティ ノワール/第15話「Duel of Fates」感想

(全4,444字)
皆様こんにちは。

本記事は臨時投稿の【アニメの感想】記事です。

かけうどん一押しのロボットアニメ、『SYNDUALITY Noir(シンデュアリティ・ノワール)』の第2クール、第15話の感想を書きたいと思います。

過去の本作品に関する記事はこちらの特別マガジンにまとめてます。かけうどんオリジナル描き下ろしイラストも収録してます。


お急ぎの方は2項目に要約して手短に書いてます。

詳しく知りたい方や、かけうどんの感想・考察は3項目以降をどうぞ。


1.本アニメの概要

未来の荒廃した地球でたくましく生きる若者たちの冒険ストーリー。
描写がリアルかつストリー展開のテンポも良いロボットもの。
綺麗、可愛い、カッコいい、個性的なキャラクター。

ロボットアニメの『王道』を『全部盛り』、見所がたくさんあって、見てて楽しいアニメです。

(1)第1クールのおまとめ動画

(2)第2クールPV

(3)第1クールのおまとめ記事

2.要約・まとめ

○カルタゴに着いたカナタたちは旧文明のレーダーを再起動、上空2,500m付近に反応あり。そこから謎の信号を受信します。
○ミステルが信号の解析にかかろうとした矢先、突如現れた黒仮面が駆るギルボウのビームライフルによってアンテナが破壊されます。
○ノワールを差し出せと要求する黒仮面と拒否するカナタ。決着は決闘でつけることに。
○黒仮面の行動に不満があるヴァイスハイトはコフィン部隊を投入。ノワールを奪わせようとします。
○エリーの協力、トキオの来援もあってカナタはピンチを脱します。
○トキオをリヒトと呼ぶ黒仮面。黒仮面をマハトと呼ぶトキオ。仮面を外した素顔のマハトはトキオと瓜二つでした。

今回もスピーディーな展開で、『もう30分経ったの?』と思えるほど時間の経過を感じない面白さでした。

以下、あらすじ、感想などです。

3.第15話「Duel of Fates」あらすじ

(1)冒頭シーン

カルタゴに着いたカナタたちは本物の海を見て感動。波打ち際のカニを見て『エンダーズを発見しました』とつぶやくノワールが何気に可愛いです。

道中は長い陸路の旅ですが、みんなでBBQしたり、チェスで遊んだりと、グランピングにでも来てるような楽しげな描写がいいです。

(2)宇宙港

宇宙港に到着する一行。カルタゴまでの主要な幹線道路はどうも新月の涙の後にドリフターのために整備されたもののようでしたが、旧文明の遺跡(21世紀時代の朽ち果てた市街地)は『ここは昔の道路だね』と言った説明があったりします。

『昔の人類はここの港から宇宙に旅立った』などとミステルは説明します。

宇宙港にある巨大なパラボラアンテナがある建物の中を探索しますが、長時間使われていなかったのでホコリまみれ。電源も入りません。

一行は乗ってきたキャリアから動力を供給して旧時代のレーダーを起動します。

コンソールを操作するミステルが特殊な反応を見つけ、探知した物体から謎の信号を受信します。

ミステルが信号の解析を試みようとした時、突如上空に現れた黒仮面が駆るギルボウのビームライフルにレーダーのアンテナが破壊されます。

爆風の衝撃波で吹っ飛ばされたミステルは首筋を壁で強打、モードがノワールに切り替わります。

(3)黒仮面との再開

海辺にたたずむギルボウに多数のカモメが群がってます。本来は緊張感の漂う再会シーンのはずなのですが、絶妙な演出です。

黒仮面はカナタに自分が楽園の守護者たる『イデアール』から来たことを告げ、また、ノワールを引き渡すように要求します。

自分のパートナーを簡単に渡すことは絶対にしないと断固拒否するカナタ。

心境は仲間意識のあった黒仮面が敵対していることに戸惑いもあるのですが、楽園を諦めないこと、相棒と別れることは無いと言う強い意思が感じられます。

黒仮面もそんな彼を『強くなった』と感慨深く評価しますが、2人の対決は避けて通れず。決闘により決着をつけることに。

(4)決闘

長射程ビームや同時誘導・多弾発射型誘導弾など、黒仮面が乗るギルボウは桁違いのスペック。

猛烈な攻撃がカナタに襲いかかりますが、巧みに回避して一気に距離を詰めるカナタ。

『これがギルボウの本来の姿』と黒仮面のギルボウはバックパックに装備した飛行ユニットで空中を自由自在に飛び回ります。『コフィンが空を飛ぶなんて!』と焦るカナタ。

カナタ『攻撃は任せる!』
ノワール『当てます』

カナタとノワールのコンビで戦うのはシルバーストーム以来ですが、息のあったコンビネーションで黒仮面とほぼ互角の戦いを繰り広げます。

ですが、さすがに空中を高機動で動き回るギルボウに決定打を与えきれません……。

(5)ヴァイスハイトの介入

黒仮面のやり方が生温いと、ヴァイスハイトは増援部隊を投入。パイロットの生死は問わず、メイガス(ノワール)の確保を優先せよと命令します。

カナタのピンチにエリーが助太刀に入り、何とか彼女が敵の増援を引き付けている間にカナタは黒仮面との戦いを継続しますが、やはり機体の性能差がありすぎる。

ここでノワールからミステルにモードチェンジ。ミステルは『ドリフターなら周りを良く見ろ!』とカナタのほっぺを掴んで気合いを入れます。

その視線の先には傾いたロケットの残骸。カナタはその傾斜を利用してデイジーオーガをジャンプさせ、黒仮面が乗ってきた飛行機に取付きます。

まさかの空中戦に展開しますが、カナタの健闘もむなしく地表に落とされます。ミステルの助けもあってギルボウのビームの直撃は受けずにすみます。

デイジーオーガが着地した地面が崩壊。宇宙港の地下空間に落下します。

エリーも健闘していますが、多勢に無勢、徐々に追い詰められていきます。

『防御姿勢をとれ』とカナタから指示を受けたエリーは、機転を効かせてロケットの残骸の中に逃げ込む。それと同時に突然巻き起こる巨大な爆発。

カナタは地下に残されていたロケット燃料を爆発させ、敵コフィン部隊を一挙に壊滅させます。

(6)因縁の再会

敵コフィン部隊は壊滅したものの、黒仮面のギルボウはシュネーのメイガススキル(氷のバリア)によって大爆発の中でも無傷でした。

全武装の残弾ゼロ。近接戦闘用の左腕も失った満身創痍のデイジーオーガに黒仮面は照準を定めます。

コックピットのカナタに振り下ろされるビームの刃。

そのギルボウの左腕が突然爆発。

狙撃したのはトキオでした。

ギルボウと組み合うトキオのジョンガスメーカー。

トキオ『ハッチを開けろ!』
シュネー『ハッキングを受けてます。私の防壁展開を超える速度…ムートン?』
ムートン『整いました!』
(ココかなり見所です。)

ギルボウのハッチをこじあけ、黒仮面の胸ぐらを掴み殴りかかろうとするトキオ。黒仮面の仮面をもぎ取ります。

仮面の下にはトキオと同じ眼の色、瓜二つの顔の男が。

黒仮面を『マハト!』と呼ぶトキオ。
トキオを『リヒト?』と呼ぶ黒仮面。

『お前は何で、こんな所で、こんなことを…』トキオの表情は怒りでもなく、憎しみでもなく、また悲しみでもない。とても複雑な心境の顔です。

乗ってきた飛行機に飛び乗って離脱を図るマハト。それを追うトキオ…。

(7)ラストシーン

『誰もイデアールからは逃れられない』
戦いの場から少し離れた場所に退避していたシエルがポツリと悲しげにつぶやきます。

4.感想

(1)砂浜

アンジェの何気ない一言、とても意味深な気がしました。

『この砂浜、AO結晶濃度が…』

やはり、ブルーシストと呼ばれる強毒性の雨は汚染された地球環境を浄化するために人為的に撒かれたものだったのかなとか。ちょっと考えすぎでしょうか(笑)

エンダーズは汚染物質を高密度エネルギーであるAO結晶に変換する過程で副産物的に特異変化した生物なのかなとか…。

まあ、若者たちが自分たちの手で未来を切り開く冒険ストーリーがこの物語の面白いとのろなので、難しい設定や背景に迫る考察はこの辺りで止めておいて。純粋に作品を楽しんで観ようと思います。

(2)ムートンがすごい

確か、黒仮面のパートナーのシュネーもゼロ型だったはず。高性能メイガスが守っているセキュリティ防壁を簡単にハッキングしてしまうムートン。只者ではないです。しかも、シュネーとの面識がありそうな掛け合いもありました。

トキオと黒仮面が、もし兄弟だったとしたら当たり前なのかな(笑)

(3)トキオと黒仮面

どう見てもこの2人、双子の兄弟ぽいですね。第1クールでトキオの回想シーンに出てたのは若い頃のマハトだったのでしょう。

いずれにせよ、カナタが楽園の話をしてもトキオやシエル、ミステルが笑わなかったのは、みんなその存在を知っていたから…と言うことになるのでしょうか。

今回の終盤で、マハトの仮面が外れた時にトキオと同じ眼の色だったのを見て『やっぱりそうか』と思った人は多かったはず(笑)

(4)イストワールとイデアール

イストワールは歴史、イデアールは崇高なとか極致みたいな意味がありますが。

どうも、マハトは純粋に任務を全うしているだけか、ヴァイスハイトに良いように利用されてるだけのような気もします。

また、ヴァイスハイトは立場を悪用してイストワールを掌握しようとしてるようなよこしまな考えを持っているような気がしなくもない。

人類が絶滅した後に文明を再構築するために保存されている『先史文明の超テクノロジー』があって、その権益を掴もうとでもしてるのでしょうか。

そのために必要なのがノワール=『鍵』なのかな?…たぶんそうなんでしょうね。

(5)地味に謎なエンディング

実は第2クールに入ってから、ずっと疑問と言うか違和感を覚えていることがあります。エンディングのイメージ映像です。

少し大人になったカナタが一人暮らしをしているような情景が描かれています。

そこにはノワールもミステルもいないし、エリーやトキオなどの周りにいるはずの人間がいません。

パンクした自転車を修理してるとこもありますが、その直前の絵は朽ち果てた遺跡のような場所。ひび割れた窓ガラスにツタの張った車。

歯磨きしながら植木に水やりしていたり、洗濯物を太陽に向かって干しているかと思えば、キャンプ風に焚き火してるシーン。

この映像が何を意味するのかとても気になります。

願わくば、カナタは大切な仲間たちと、これからも楽しく幸せな暮らしを続けるんですよ、みたいな終わり方を期待しています。

5.まとめ

第2クールも12話完結なら、3回目を迎えて1/4が過ぎました。

イストワールがあるのは間違いない。

そこに立ち塞がる過酷な試練をカナタたちがいかにして克服するのか。

これからの見所になるでしょうね。

その中でミステルとノワールの2人がいる謎、トキオとマハトの関係、シエルがどうなるのかなど、気になる要素が満載の第2クールです。

来週が待ち遠しい!

6.第16話予告

(公式動画配信され次第リンクをはります)

最後まで読んで頂いて、ありがとうございました。

メイガスはいつもあなたとともに。

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