not for me

2023年もあと少しで終わりますね。マジで?


というわけで2023年の個人的いろいろを雑に書くよ。雑だよ。読み応えのある文章なんて書かないよ。
あんまり深く考えずに書くから誰かにとっては「自分のこと悪く書いてる」とか思われるかも知れない。正直に書くから印象悪かった人のことはそのまま書くけど(個人特定しない程度にね)、答え合わせとかするつもりないからね。「あいつは悪いやつなんだー」と伝えるつもりも全くない。
あと、僕と同じようなこと思ってたり経験してたりな人には刺さるかな?それが今これを読んでくれようとしているアナタだったらこの雑文章にも少しは価値が生まれるかも。価値がなくても別にいいんだけど。

そんな感じです、よろしくお願いします。



not like music for me

年明け1月、新年早々に4月からのDJ活動休止と、2月末での所属DJグループ卒業を発表した。
悲しんでくれる人、イベント呼びたかったと後悔してくれる人、金もらってDJやってないのに休止とか言うもんじゃないと自分の意見を言う人、いろいろいた。
はじめから誰かの意見で休止とか卒業を取りやめるつもりはなかった。

そもそもの始まりは2022年11月ごろだったかな、
「DJイベントいてもあんまり楽しくないなぁ・・・」って気持ちが急に生まれた。
たぶん実際は無意識のうちに少しずつ思い始めてたんだろうけど、気づいた頃は結構大きくなってて、それまで毎日のようにハシゴしていたVRDJイベントへの気持ちがちょっとずつちょっとずつ薄くなっていく実感があった。
自分でもびっくりした。

何が原因なのかいろいろ自己分析してみたけど、音楽は別に嫌いじゃない(と、当時は思っていた)し、楽しい人ばっかりだし、そもそもDJとしてイベントにも呼んでもらえてたし、何にも変わってないはずなのに、楽しむ気持ちだけが穴の空いたバケツから水がこぼれるように減っていくばかりだった。
怖かった。病気にでもかかったのかと思った。だから一時的なものだと思って無視した。
それがまた悪かった。

やがて、セットリストづくりのために曲を聴きまくることがしんどく思うようになっていった。
自分の好きな曲ばかり並べてるはずなのに、DJで繋いで聴いてても何故かあんまり楽しくない。繋ぎの感じもいいはずなのに。
ちょっとクラブミュージックばかり聴きすぎてたのかもなぁ、と思って昔好きだったポップスとかゲーム曲を聴いた。
それもやがて楽しくなくなったころに、休止を決めた。
原因がわからないのに事だけが深刻になっていった。



not friends for me

しんどいのは音楽だけじゃなかった。

僕が普段遊んでいるVRChatというVRSNSには、本当に色んな種類の人がいる。
国籍、性別、出自、社会的地位、専門分野、得意不得意、好き嫌い、何もかもが違う種類の人たちと日常的に、ある程度のフィジカルの近さを伴って交流する。
文字だけではない、温度を持った声と身振りでのコミュニケーション。アバターの可愛さでは隠し切ることのできない人間性を見るのが、僕は好きだった。
色んな人の色んな話を聞き、こちらも話を聞いてもらう。そういう基本的なキャッチボール的コミュニケーションが好きだった。
「色んな人が居るから、知らない事が会話の中にあって当たり前」という前提があるからこそ、知らない話でも興味を持って聞くことが好きだった。

音楽が聞けなくなっていくのと同じくらいの時期に、そうしたコミュニケーションにも「しんどさ」を感じ始めるようになった。

他人の話には興味を示さず、自分の話ばかりする人。
フレンドがJoinして挨拶をしているのに、聞こえていないのか自分の話ばかりする人。無視をする人。(一度や二度ではない)
VR感度があるかわからないのに、殴る素振りを見せたり踏みつけたりしてくる人。

今まで許せていたそういう人たちとのコミュニケーションが、許せなくなった。
「あっ無理だこの人」と思う頻度が増えた。近づかなくなった。
自分は「自分が苦手な人達」に対しても許容が広い人だと思っていた。そんなことはなかった。

6月頃、VRCで喋らないようになり、自分の作業用サーバーに引きこもるようになった。
無言勢になったら、挨拶を無視されたりしても「まあ気づかれないか、こっち見てないし」と諦められるようになった。いつの間にかインスタンスを抜けるのも、随分とやりやすくなった。
気楽になった、と感じてしまったことが自分でも情けなかった。



not enjoy for me

そうして、僕の2023年は終わろうとしている。

音楽を楽しめなくなった病気はまだ治っていない。原因もわからない。
8月ごろからDJソフトの曲整理もやったけれど、復帰に向けてせめて作業だけでもやらないと、という焦燥感しか原動力にならなかった。
実際、整理が終わった今もDJをやるモチベーションは薄いままだ。
音楽を楽しめなくなる日が来るなんて、2年前DJコントローラーを買ってウキウキで繋ぎの練習をしていた自分からは想像もつかなかった。

関わるフレンドも減った。
自分のサーバーに遊びに来てくれる人以外は、ほとんど会話することもない(当然自分が無言勢だからなのだが)。
加えて更に情けないことに、自分が会話の輪から外れたらすぐインスタンスを離脱する今の遊び方に気楽さすら感じてしまっている。まるでスーパーのつまみ食いだ。
自分でも良くないことはわかっている、いや、本質的には「直さなければいけないんだろうけど、別にこのままでもいい」と思っているのかもしれない。
人間関係を広げていくことが楽しくて仕方なかったのに、今は自分と関わってくれる数人さえ居てくれればいいとすら思ってしまっている。

少なくとも時間が解決する状態ではないことだけは確実なのだと思う。何か、何かをしなければと思いながら、何にも手を付けられていない日々が続いている。

歳をとるにつれ、オタク心が失われていく人の話を聞いたことがある。
「毎シーズン追いかけてたアニメが見れなくなった」「ゲーム買ってはいるのにクリアしない積みゲーが増えた」「好きだったフィギュア売った」とかそういう類の話だ。
思えば、音楽も人も嫌いになったわけではないのだ。「自分には合わない」「好きじゃなくなった」というだけだ。嫌いにまでなる気力はないし、嫌いになるのは角が立つような気がした。
そういうスタンスがもしかしたら良くないのかも知れないと思う。

0点があるから嫌いだと言えるし、だからこそ100点をつけることもできるのだ。
自分は全てに40点から60点程度しかつけることができない。「ちょっと好き」「ちょっと嫌い」しかない。
結果的にどれも自分の心を、身体を動かすものではなくなっていくのだ。そうしてしまっているのは自分自身のくせに。




抗っていかなければ。自分が自分でなくなってしまう前に。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?