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犬っぽいからとりあえずお手

犬獅子舞

2020年10月26日(月)
今週は仕事の図面提出日が重なっていて勝負の1週間。2時間以上残業をすると起きているお子様に会えないのだけど今週は予定の時点で諦めた。いつもはギリギリ2時間残業をして「今日は起きているかな」とそわそわしながら帰る。今週は頑張ろう。朝も早くて会えないから土曜日までに顔を忘れられないか不安だな。お子様の記憶の中で僕がめっちゃイケメンに美化されていたらどうしよう。土曜日にあからさまにどんよりした顔で見られたらそういう事だろう。

2020年10月27日(火)
もう寒いからヒートテックを着て会社に行っているのだけど今日はそんなに寒くなくてただただ服に締め付けられているだけだった。そういえばまだ秋なんだな。もう寒くて秋を諦めていたけど紅葉もこれから楽しめるのだろうか。寒くてもう冬だと思っていたから見過ごしてしまっていたかも知れない。これから注意深く外を見てみよう。紅葉の落ち着いた色が鮮やかに広がる風景は好き。迫ってこないけど受け入れてくれる安心感が好き。
季節の中で秋が1番好きだと思っていたけれど僕は秋の何が好きなんだろう。食べ物は一年中美味しいし、本は一年中面白いし、スポーツは一年中興味無いし、毎年ギラギラした目で秋を注意深く待っているのにいつも一瞬で過ぎてしまう潔さとか寂しさに憧れて追いかけているだけかも知れない。

2020年10月28日(水)
朝にお風呂に入っていたら急な便意に襲われ、パンツを履いてトイレに向かった。裸でトイレに座るとお尻の境界線が分からなくなり、どこまで拭けば良いのか分からなくなる。全身がお尻なのかと錯覚する。いつもは服でお尻とその他の身体とでセパレートされているんだな。そもそもお尻ってどこからどこまでか良く分からないまま生きている。お尻の穴は分かる。プルプルした所がお尻?とりあえず服を着た想像をしてここら辺か?と思って拭いた。これからはちゃんと服を着よう。無理な時でも服は持ってトイレに行こう。
トイレ話ついでだけど、僕はかなり快便である。この小さい身体のどこにそんなに?というくらい快調である。他人のも代わりに出しているんじゃないかと思うくらい。そういえば出先でお腹痛い時、この便意を空間移動で誰かの腸に移動できないかと思う時がある。それを誰かにやられているのかもしれない。

2020年10月29日(木)
妻がとても疲れてご飯を食べずに寝てしまって、今から料理を作るのもな……と思い久しぶりにお茶漬けを食べた。お茶漬けってどういう時に食べるものなのかが未だに掴めず、お茶漬けの素が棚に眠ったままだったからちょうど良かった。
イメージだとサラサラサラ〜とかき込んで食べる。なんだけど、実際は熱湯をかけているから熱い。冷めるまで待てばいいのか?お茶「漬け」だし、気長に行こう。と、待っている間にご飯がふやけてゆるゆるのデカデカになって行き、食感がイマイチになっていった。漬けるほど美味しく無くなっていく漬物って何なの?お茶漬けというよりも、お茶かけご飯とかお茶浸しご飯とかにして欲しい。お茶漬けだとお茶に漬ければつけるほど美味しくなるって思うじゃない。僕の言っている事わかります?……とお茶漬けに説教をして完全に冷めたお茶漬けをサラサラ〜と食べた。

2020年10月30日(金)
仕事から帰宅中、車が急にガタガタ言い出してアクセルが効かなくなった。夢かと思ったくらい前に進まなくてちょっとした坂道で息切れをしたかのようにガタガタガタガタ言いながら登っていて倒れるんじゃないの?と慌てて近くのコンビニに停めて妻にLINEで相談して、近くのガソリンスタンドまで後ろから来た車に道を譲りながら何とか向かった。アクセルは踏み込めばそこそこは進むのだけど、疲れた馬に鞭を打っているようで可哀想だった。それでも病院まであと少しだぞ!という気持ちで必死に運転した。車に何の興味も無いけど8年も乗っていると愛着ってちゃんと湧くんだなと思った。
ガソリンスタンドに着いて受付に居た方に車を診て貰ったけど原因は分からず、明日整備士を呼んで診てもらう事にして代車を借りて帰った。もう10万キロ近く乗っているからしょうがないかなと思っていたけど代車は13万キロ乗っていて借りている間に壊れないかちょっと不安になった。
帰ったらどっと疲れた。現実って盛り沢山に余計な事が起きるなと思いながら帰ったらやろうと思った事を何一つせずに寝た。

2020年10月31日(土)
同期の家族と僕の家族で牧場に行った。
うちのお子様(1歳半)は初めてみる山羊や羊が気に入ったらしくずっと撫でていて微笑ましかった。自分からガンガン向かっていく逞しさは怪我をしないかと不安になるけど応援が勝つ。色んな経験をして楽しんでくれ。と思う。
同期のお子様(4歳)は「一緒に行こう!」と手を繋いで来てくれてほぼ一緒にいた。「遊びたい!」と何度も言っていて、それだけで懐かしい気持ちになった。僕はそれが「休みたい!」にいつ変わったのだろう。
「保育園で何が流行っているの?」と聞いたら「鬼滅の刃とコロナウイルス」と言っていて、「コロナは全国的に流行っているけど保育園では流行っていないよね?」と誰にしているのかわからないフォローをついしてしまった。
同期のお子様は鬼滅の刃の真似をして「雷の呼吸!」とずっと言っていて「○○(名字)の呼吸!じゃないの?」と言ったら無視されて「おしりの呼吸!」と言ったら爆笑された。あと、ショーを見る時に会場の席の前で「座りたくない!」と言い出して「どうした?元カレでもいたの?」と言ったら無視されて、「おしりの呼吸!」と言ったら爆笑された。
それにしても子供が2人いたらこんなにも手に負えなくなるのかと思った。1人でも手に負えないからそりゃそうなんだけど、同じ子供でも違う人間だし、僕らとも違う人間だから思考が色々あって、しかも目が離せないから目が回る。でも目が離せないのは命が心配だからであるからこれは愛というものなのかな。と少し思った。次は動物園にでも行きたいね。お子様は帰りの車で糸が切れたかのように寝て、帰って起きたら興奮してずっと「めぇーめぇー」と言いながらはしゃいでいた。お子様が楽しそうにしていると涙が出そうになる。お子様が楽しめるものが世の中に沢山あって嬉しいと思う。これだけで世界が出来ていたらいいのに。って思う。

2020年11月1日(日)
妻とお子様は妻の職場のバーベキューに行ったので僕はお留守番。
Skypeでのうてんきな青二菜のデザフェスの打ち合わせをした。僕は当日不参加だけど楽しそうでいいなーと思う。
夕飯にポトフを作った。スープを作るのは料理の中で1番楽しいかも。スープに入れる野菜は一度焼くと香ばしくなるのを知った。手間だけどスープを作りたいと思った時は決まって心が穏やかだから焼く事にした。野菜を焼く時の音、煮込む時の音って頭がとにかく盛り上がる。頭に綺麗に馴染んでくれる。と思って流していた音楽を消した。
帰ってきたお子様は公園を沢山散策して楽しかったのかテンションが高かった。どんぐりとか沢山拾ったり落ち葉の上をサクサク歩いたり犬を沢山撫でたりしたらしい。公園好きなんだな。今度の休日は一緒に公園行きたいな。