見出し画像

そうめん茹ですぎ事件

【漢方に親近感】
最近体調が悪い。咳が止まらなかったり、急に目眩がしたり、自分が制御出来なくなりひたすら深呼吸を繰り返してしまう。このままだと二酸化炭素が増えて地球環境に影響が出てしまうので病院に行きつつ、ドラッグストアで漢方を眺めていたら、「不安神経症」と書かれている漢方を発見。症状が吐き気とか胃炎とかめまいとかドンピシャすぎて、お前も苦労しているんだな。と漢方に親近感が沸いた。8日分で2000円は高いけど、この漢方が他人事だと思えなくて買った。これが効かなかったらこの漢方を病院に持っていって「こういう症状なんです」と水戸黄門張りに見せつけようと思う。長い付き合いになる予感。宜しくお願い致します。

【簡単!地獄そうめん】
昼にそうめん焼きそばというのを作りたかったのだけど、そうめんを茹でるのに失敗してゆるゆるになってしまった。そうめんを甘く見ていた。茹でる事を軽視しすぎていた。そうめんって手軽さが売りなイメージがあったけど麺が細いから茹ですぎたら地獄なのは想像すれば分かることだった。流しそうめんも流すための装置の大変さしか考えたことなかったけど、茹でる工程が何気に神経が必要なのだ。繊細なそうめん。成功すると夏を満喫できるのに、失敗すると夏を恨みさえしてしまう。一応そのまま作ったけど地獄の不味さで、もう2度もそうめんなんて茹でない!はい!夏おしまーい!と叫んだ。そうめんを茹でる自信が無くなった。そうめんを茹でる自信がつくまで夏は毎年ギャンブルになってしまう。修行して夏を脱却。チャンスは毎年一度だけ。失敗したらその夏はおしまい。今年はおしまい。また来年。

【天災に喧嘩を売りかけた】
ここ最近夕方になると毎日雷がゴロゴロ、時にはドシャーン!!と鳴る。ちょうど定時前から残業始めのとにかく早く帰りたくて必死な時間に鳴り始めるから最初はハラハラしたけど段々と腹が立ってきてつい「うるさいよ!」と言ってしまい、後輩は無視してくれたけど「この人、天災に怒るなんて歳と仕事のストレスで変になってしまったのかな。」と心配された予感がする。その日と次の日、後輩2人に仕事の相談とか質問とかいつも毎日くるのに一切されなかった。しかしうるさいのだ。ゴロゴロゴロの予備動作が挑発されているようでムカつく。何あれ、構って欲しいの?甘えるな!と思った瞬間にドシャーン!と鳴る。イヤイヤ期なの?いや、もうあなたいい大人でしょ!と勝手に年齢設定をしつつイライラしてしまう。これは逆に楽しまないとイライラが加速して身体に悪いし、何よりも先輩の威厳が無くなってしまう。今度雷がドシャーン!と鳴った瞬間に「あれ、僕は誰だ?なんでこんな所にいるんだ?」と誰かと身体が入れ替わった設定にして遊んでみようかな。先輩の威厳、これで保てる。

【カレーうどん用意!発射!】
カレーうどんが食べたくなった。着ている服は白いシャツだったけど、食べたいと思った時の食べたさは白いシャツでは止められない。もうカレーうどんに向かって走り出している。作って食べたら美味しくて嬉しかった。僕がカレーうどんだったら飛び跳ねてしまうだろう。しかし感情を出して隙を見せてしまうと跳ねて服についてしまう。感情を殺して繊細に上品に食べ続けて、跳ねずに汁を飲み干した瞬間の達成感と言ったらなかった。勝った!全てに勝ったぞ。と嬉しさを噛みしめていたら、2歳のお子様が「ドーン!」と言ってカレーうどんを発射してきてビターン!と服にカレーがついてしまった。完全に油断した。お子様はカレーうどんの回し者だった。僕の隙をずっと伺っていたに違いない。怒るべきなんだろうけど敗者がキャンキャン言ってお子様に「弱い犬ほどよく吠える」と思われたら立ち直れないなと思って言えなかった。褒めるのも親バカも大概だからどうしよう。と悩んだ挙句、「やるな」と言ったらお子様に無視された。いつかカレーうどんが跳ねても良いようなデザインのシャツ作ろう。