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新人賞応募作品の講評

 こんばんは、りょうこです。
 執筆は、前回ポストから進んでいません。いませんが、方向性が決まりました。方向性、というか、次回作のクリアしたい目標が決まった。時間がないけど、気持ちは晴れやか。あとはやるだけ……と言うのは簡単。でも今はそれでいい。

 小説学校の先生に、応募した作品を読んでいただいたのです。先生はやさしいので、はっきり言いませんが、決め手に欠けたというのは伝わってきます。でも、それはわかっていたので問題ではありません。問題は、私がやりたかったことが伝わったか、です。
 緊張しながら講評を聞きました。空気感、皮膚感、そういったものへの言及。登場人物達の多様性。そしてなによりもが、とあるシーンについて。
「これがあるのとないのとでは、この作品はまるで違ったものになってしまっていたでしょう」
 このシーンは非常に重要だった。読み手が共感するには大切なシーンだった。と。
 苦しんで苦しんで書いたシーン。1行書いては唸り、読み返してはまた唸り。願わくば書きたくないシーン。でも、必要なシーンなのはわかっていました。

 過去、新人賞の1次を通過した作品が2作品あるのですが、そのうちの1作品を、実は、とあるWEBサイトに、お金を出して、講評してもらったことがあるんです。もうそのサイトは閉まっているようなのですが、おそらく過去(もしくは現在も)、文芸の編集者をしていたのではと思われるほど、冷静で的確な講評を書く方が運営しており、個人講評を受け付けるとあったので、頼んだのです。
 送られてきた長文テキストファイルの講評には、なぜその作品が1次止まりだったのか、その理由がいくつか書かれていました。その中で「最後、主人公の感情を爆発させても良かったのでは」というのがありました。やっぱりかと思いました。どうしようか迷った部分でした。迷いましたが、自分に負けてしまいました。爆発させるシーンを書くのが辛くて、「これくらいでも伝わるかも」と、手を緩めてしまいました。
 それ以来、いつかこうした内容の作品を書くときは、爆発させてみようと思っていました。それが、今回応募した作品でした。

 今回の応募の目標は、おおまかに4つ。①まずそもそもは8年ぶりに書き終えること。②書き終えて応募もすること。③辛いシーンも逃げずに書ききること。④登場人物たちのありようを、なるべく説明っぽくなく表現すること。
 完璧には程遠いけれど、先生の講評を聞く限り、思ったよりうまくいったのでは、と思いました。「え、そんなつもりじゃないのに……」というような、自分の意図しているものとは異なる伝わり方をしていてショック、のような事はなかった。最低限、伝わりました。本当にホッとした。もちろんこれでよしということではなく、ブラッシュアップし続ける必要はあるけれど、丁寧にひとつひとつ向き合って書いた甲斐がありました。

 さて。次の目標、テーマ、です。内容も大事だけれど、次はこれをクリアしたい、試してみたい、という技術的な面の目標。
 どうしようとずっと迷っていたですが、“言葉”にしました。なにを今さらそんな当たり前なことを、と思うかも知れませんが、これはまた、話が長くなるので追々。


 これから年末までの道筋ができました。あとはやるだけ。走り通すだけ。がんばります。
 では、そろそろ寝ます。
 おやすみなさい、また明日。

前回→今回:0行。⇨まだ0行だけど脳内では1行進んだ。これは大きい。

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