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家計簿で叶える夢

みなさんの「家計簿で叶えたい夢」って、何でしょう?

「憧れの注文住宅」「家族で海外旅行」という大きな夢、「教育資金を用意したい」「老後に備えたい」という切実な願いもあれば、「食費に月いくらかかっているかを知りたい」「うちの家計を把握したい」などささやかな願いもあるでしょう。

 家計簿で実現したい夢や願いがあると、記帳をつづける強いモチベーションになります。あなたの夢や願いを、日記や手帳に書いてみましょう。

 日々のささやかな願い、将来の大きな夢や願いのために、私たちの限りあるお金をよりよくいかしたいと思います。

 婦人之友社の家計簿には、夢を実現させるノウハウがつまっています! 家計簿で夢を叶えた方の経験をご紹介しましょう。

家計簿に背中を押されて、夢を実現!!

 18歳から美容師を続けてきたMさんの夢は、40歳までに「古民家でヘアサロン」を開くことでした。そのため貯蓄もしてきましたが、出産を機に、住宅ローン返済、保育園料などの育児関係の支出が増え、その預金は減る一方。半ば夢をあきらめていた時に、『羽仁もと子案家計簿』に出合いました。

家計簿をつけはじめると、

①衝動買いがなくなった
②衣服や消耗品の管理ができるようになった
③夫婦でお金の話をするようになった
④ライフプランで家計の見通しが立った


などの変化が生まれました。家計もスリム化してきたことに背中を押されるように、サロン開業を決心。パートなどで資金調達に励み、家計簿記帳3年目にして、目標金額に達し、銀行からも無事融資を受けることができたのです。

 Mさんが、銀行に事業計画と共に持参したのは、通帳と家計簿。それを見た銀行員は「最近ではあまり見ることのなくなったしっかりとした内容の家計簿で、僕もワクワクします。普段の生活もきちんとされていますね」と信用を得ることができたと言います。

 2016年に、近所の古民家を借りて改装し、念願のサロンをオープン。17年までは利益が出ませんでしたが、18年には少額の利益が出て、19年からは他店でのパートを減らして、自店のみでの営業に。今は、次の予約を取る方が増え、売り上げの予測がつくようになったのです。

 開業まで、①夫の収入だけで暮らせる基盤作り、②いざとなったらパートで返済できる無理のない借り入れ、③家計簿を使った事前の計画が、開業してからの日々も支えたとのことです。

「ひたすら節約」より、「目標のあるお金の使い方」へ

 50代で結婚、退職したSさん。夫の開業で、当面の生活費をSさんの貯金から引き出す生活に。それぞれが独身時代ようにお金を使っていては、貯金がなくなる!と、出費の見直しをしたそうです。さらに、日々節約を心がける一方、食品衛生管理責任者の資格や菓子製造業の許可を取り、酵母を使ったパンやスペイン菓子の販売を始めました。

 そうして1年。ひたすら節約に努めても、小さな出費には油断しがちで、それを積み重ねると大きな額になることを発見し、出費の記録だけでは支出抑制と生活改善には至らないことに気が付いたのです。そんなときに、『羽仁もと子案家計簿』と出会い、「家計簿の役割は、予算生活が守られているかを日々確かめるものだ」と学んだとのこと。

 そこで、やりたいことや目標を決め、それに伴った予算を立ててみると、実現に向けての具体的な対策を練ることができ、落ち着いて暮らせるようになりました。予算オーバーしそうな誘惑があるときには、羽仁もと子の「買わないとお決めなさい」という言葉を思い出し、一度はあきらめてみると、本当に必要なものかがわかってくると言います。計画や予算を立て、老後への備えもできそうだということです。

(19年『婦人之友』2月号・10月号の家計記事から引用。『婦人之友』では、家計運営に役立つ記事を掲載しています。実例として登場される方の暮らしが家計簿の実際の数字となった記事も、どうぞお読みください)


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