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Mogwai「young team」#004

 テスト疲れで苦しんでいるカスケードです。

 四記事目にして早速投稿ペースが落ち始めて危機感ありまくりだったんで無理にでも今日書こうと思います(テスト勉強は?)この空いた期間は単純にテスト勉強諸々で忙しくてかけなかっただけだから!!別に飽きたわけじゃないから!!!

 自然な導入はできないけど、インスト、大好きですよね?私も大好きです。いつか記事にしようと思っている音楽遍歴の中で、一番初めに来るジャンルがこの"インストゥルメンタル"というジャンルです。(いやジャンルとして分けるのは悪手か?)今日紹介するアルバムはかなり最近の方に見つけたものです

では、アルバム紹介をしてきましょう


Mogwai 「young team」


家にある国内生産版は「富士銀行」が消えてる

 このアルバムは#002と同様に何某の画像から気になって見つけたものです。「富士銀行」とでかでかと描かれたジャケットからは日本のバンドと思わせるが、実際はスコットランドというバリバリの洋楽。

 聴き始めて思う事、それは「これ、インストじゃん!!!」

 聴いていくと、優しい、エモ系のインストバンドなのかな?と思うが、そう思う私は崖から突き落とされる。
 静寂。ゆっくりと心地よい。そう思ったとたん急に流れる轟音に気絶する。
 静と動。緊張と弛緩。安堵と焦燥。対をなす言葉たちを味わおう……


 先述の通りこのバンドはスコットランド発のインストゥルメンタルバンド。ジャンルとしては「ポストロック」に分類される。
ざっくりポストロックを説明すると、「リズム・和音音色コード進行などの点で従来のロックには見られない特徴がある。」音楽。(wiki引用)

聴いていくとポストロックの概形が浮かび上がってくるけど、実際に言葉で説明しようとすると難しい。とりあえず、これがポストロックかという新鮮さに少しでも触れられればそれでいい

バンド名はグレムリンのモグワイから来ているらしい、かわいい

それでは、早速曲の方を見ていきます。


  1. yes! i am a long way from home

  2. like herod

  3. katrien

  4. rader maker

  5. tracy

  6. summer(priority version)

  7. with portfolio

  8. r u still in 2 it

  9. a cheery wave from stranded youngsters

  10. mogwai fear satan


(太字は個人的ナンバー)
1,yes! i am a long way from home
 ヴォーンというノイズと女性が話しかけている様子から始ま
る。ゆっくりと神妙なギターが入ってきて気持ちがいい。少しずつ楽器が増えていき、音の厚さが増していく 終盤、ディストーションの利いたギターが入り、轟音の片鱗を見せ始める 逆再生の音声?なんだろ

2,like herod
 音楽的暴力。ネガティブすぎるメロディーからゆっくりとスタート。音は比較的澄んでいる 途中で力尽きたのかだんだんと音が小さくなってくる、短い曲なのかな?と思っていると大轟音。まさに暴力。一気に暴力性を増したギターとドラムは確実に人を殺す映像を描写している。二度目の轟音は本当ビビる。

3,katrien
 後遺症を抱えながらも来る三曲目。上に凸な曲の構成はmogwaiの十八番ともいえる。男性の語りかけられるとともにエモーショナルな曲がBGMとして流れるので何か葛藤か抑制を抱えているように思える。乗り越えたのちにだんだんと音が大きくなっていき最後の一押しを手助けしてくれる、と思うと息絶える

4,rader maker
 ピアノの清らかなメロディー、背後に子供の笑い声、公園、日常、雨音、自転車、電車。間曲

5,tracy
 朝日が優しくわが身を起こしてくれるようなメロディーから始まる曲。何となくC418の曲のような優しさがある。ただドラムが複雑になってくると身構えてしまうのは何故?でも安心して、この曲は暖かさいっぱいだから。

6,summer(priority version)
  summer?スリント?イントロが不穏すぎる。一瞬きれいなアルペジオが聞こえてくるが、そのあとは歪まくり。と思ったらまたアルペジオ。ベースと焦燥感を出すドラムのせいで不穏になっているところは否めない。やはり盛り上がりはかなり極上。

7,with portfolio
 これもまたピアノから始まる曲。なんか後ろで蠢いてるけどこれはナニ?行ったり来たり行ったり来たり……なんと形容するべきかわからない。ただ何かが行ったり来たりしている。ピアノがなくなるとただただ恐ろしい。耳を吸われているみたい。

8,r u still in 2 it
 急におとなしくなるな!!でもディレイがかかって幻想的。雨上がりと木漏れ日かな。また誰かが話しかけてくる。起き上がって歩こうとする気力が湧いてくる。ピアノも入ってきてより幻想的。この曲はインストじゃないな。優しい歌声とこのメロディーは快感を生んでいる。語るよりも呟くほうがあっているような。

9,a cheery wave from stranded youngsters
 滅茶苦茶愉快なカウント。1,2,3,4,5,6,7,8!!ドラムがやけにうねっている。ピアノ交じりだけど今までの曲とは少し毛色が違うメロディー。民族的だけど古典的な感じ。

10,mogwai fear satan
 世界一短い十五分。イントロからアウトロまで何から何まで完璧で、興奮させる。一曲目のようなだんだんと完成していく曲。
 まるで走馬灯のように、ロケットに載った自分が記憶をフラッシュに見ていく。歪んでいき、でもブレずに、加速していく。アルバムの明るさ、暗さを攫って唯一無二に仕上げていく。途中に入る笛の音がなんとも子心地よく、イントロのメロディーに調和している。
 mogwaiの轟音は2曲目のような恐怖的でなく、自分をまだ見ぬ目的地に連れて行ってくれるような安心感がある。ハイハットが鳴るたびに鳥肌が立って面白い。目的地間際になるとスローになり、それを告げる笛と静かに刻むドラムだけになっていく。
 正直この曲に人生を変えられた人がいるといっても過言じゃない名曲。


 ラストナンバーを聴いてしまうと、この曲の為に今までの曲があると思ってしまう。それくらい素晴らしい曲。聴いていてほんと時間を感じさせないアルバムでした。名盤 みんなも聴いてみてね ではまた





こんな拙い文章を読んでくれた方々に胸いっぱいの感謝を。







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