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2週間で第一種衛生管理者免許試験に合格した時の勉強方法(おまけ付き)

一定以上の規模の事業体は衛生管理者を配置しなくてはいけませんよね。管理職昇任の条件として定めている企業もあるようです。そんな必須の資格に合格した時の勉強方法をご紹介。あくまで「合格した時の勉強法」であって「知識を得るための勉強法」ではないのでご注意を。
当然ですが皆さまが受験した衛生管理者試験の合否についてはカカメンはその責任を負いません。


半ば義務で合格を目指さなくてはいけない場合が殆ど

さて数年前、半分社命で衛生管理者の資格を取得する必要が生じました。
が、受動的・義務的な受験ってどうも本腰入らないですよね。実際わしもそう。

第1種と第2種の両方の申込はしたものの、そんなこんなで月日は経ち、はや令和元年12月1日。試験日は12月14日です。ここでようやく重い腰を上げて受験勉強を始めました。遅いってば!

でも合格出来たんです。

カカメン流・勉強方法

わしの勉強方法は、過去問を解く→答え合わせ→間違ったところをノート書き…というサイクルを毎日続けることです。

以下、わしがやった具体的な方法について列挙します。
あ!最後にオマケがついていますのでご活用下さいね。

雑音をシャットアウト

よく勉強しながら音楽を聴く人がいますが、わしには全く合いません。どうしてもメロディや歌詞が脳内再生されて気が散ってしまいます。
脳が『音楽を聴く』ことに力を使ってしまうんですね。

なので、雑音はシャットアウトするに限る派。

専ら活用するのは耳栓です。

100円ショップの耳栓を愛用

ダイソーやセリアなど100円ショップで売っているやつで充分。これで集中力は確実にアップできます。


目の前に勉強の流れを掲示しておく

目の前にあると意識が高まる

気が散りやすい性質なので、目の前に勉強方法を書いておきます。
頭を少し上げると自分で決めた勉強方法が見られる。これでちょっと意識が高まるってもんです。


朝型・夜型は人それぞれ

よく学習サイトや資格サイトで「早起きして朝勉強するのが良い!」と書いていますが、ありゃ嘘です。人それぞれです。

実際わしも「よーしパパ早起きしちゃうぞ」と意気込んだのですが起きられませんでした。無理無理。フラフラした頭で勉強しても頭に入るわけないですし、その後仕事があると思うと萎えます。駄目。

仕事から帰ってビール飲んでご飯食べて風呂入って子どもたちが寝てからの22時以降がわしの勉強時間でした。そっちの方が集中出来たのでわしは夜型です。

自分に合った時間帯で勉強してOK。他人に囚われない。


過去問題集を1冊買っておきましょう

以前に衛生管理者試験を受けようと某○ーCANの通信講座を受けていた事があるのですが、当時は現在のような勉強方法を確立させておらず受験失敗しました。

で、今回そのテキストを数年ぶりにそれを引っ張り出してみましたが現在の出題傾向・内容と違っている部分が多い!
新しいテキストを買う必要が生じます。

今回は時間もないので(自分が悪い)過去問題集のみを買うことに。ひたすらこれを繰り返す事で出題傾向をつかみ効率的に得点しようという目論見です。

わしが購入したのはこちら。


おすすめ。

秀和システム刊『第1種衛生管理者 過去7回 本試験問題集』。
amazonや楽天などで簡単に買うことができます。何なら少し大きめの書店にも売っているでしょう。

解答・解説集と切り分けられるのが良し。

過去7回分の問題集が掲載されており、繰り返しこなすには丁度良いです。
また、解答・解説集を切り離せるのも高ポイント。答え合わせをしながら、間違ったと問題の解説を読む事ができ、非常に便利でした。

問題集だけで不安な方は、テキストを購入しても良いと思います。

が、繰り返しますが上記の問題集は解説がしっかりしているのでテキスト代わりに使えました。

これ1冊で充分合格することは可能です。


間違った部分をノートに書いて覚える

ひたすら問題集を解き、間違った部分をノートに書きます。

ノートに書く、という行動は記憶を定着させるトリガーとして必須だと思っています。特に理由はない限り、ノート書きは必ずやりましょう。

ノートに色分けなど不要!!鉛筆と色ペン1本で充分

第1種衛生管理者試験で苦手だったのが、有機溶剤や有害物質の健康障害。
ぶっちゃけ介護業種では不要な部分ですが、どうせ取得するなら第1種という事で勉強するハメに。

わしは典型的な右脳人間なので、覚えられないのは絵を描いてイメージで覚えました。
例えば有機溶剤の健康障害は…

ノート端にイラストが
  • ベンチ → ベンゼンは血に関わる

  • 鳥・象 → トリクロルエチレンは臓物(ぞうもつ)に関わる

  • 酢めし → 酢酸メチルは目、メタノールは神経に関わる

ホルモンの作用については

  • パラソル軽い → パラソルモンはカルシウムバランス

  • メラリズム → メラトニンは生体リズム


と言った具合。

これがなかなかバカに出来ない。イラストを描いて、頭の中でイラストを再生することで記憶を引き出すことが出来ました。
本試験でもこれで1点ゲット。
しかし臓物は内臓でも良かったな…。なぜ臓物で暗記したんだ。

とまあこのように、覚えにくいことはイラストで覚えるのも効果的なのであります。他の勉強方法でも使えますよ。
小さくイラスト描くのも気分転換になりますし。
ただ、イラストを描くのに集中し過ぎないように!


問題集を繰り返すと間違いなく点数が上がる

さて、問題集→採点→間違ったところのノート書き…を続けて行くと、目に見えて過去問の点数が上がって行きます。

実際に問題集を繰り返し解いた結果がこちらです。


①12/1最初の過去問
得点率47.7%という体たらく。
②12/3時点
③12/5時点。6割行かないくらいをウロウロ
④12/6時点。
⑤12/8時点。まぐれで8割と思いきや…
⑥12/9時点。7割超え。
⑦12/10時点。
⑧12/11時点。安定して7割得点が続く
⑨12/12時点。
⑩12/13時点。
⑪12/14時点。7割キープ。

最初の頃はまあ酷いもんです。正答率4割。無勉だとこんな程度です。当たり前。

で、ひたすら問題集を解くことを2週間続けました。すると目に見えて点数が伸びて来るんですね。後半は安定して7割台を取る事ができるようになりました。

わしの場合、

  1. まず問題集を解く

  2. 付属の解説集で答え合わせ

  3. 間違った箇所をノート書き

のサイクルで、だいたい1~1時間30分くらい。

1日30分でも良いので、毎日続ける事を意識しました。と言ってもやらない日もありましたし、何なら毎日ビール飲んでいます。
それに見て下さいよ、時々解答用紙にサインの練習までしています。いかに集中力がないか現れていますね。アホか。

それでも続けることで、ご覧の通り点数は伸びて行きます。

他の問題集に浮気せず、同じものをひたすら繰り返すのが効果的です。

テキスト・問題集は1種類に絞りましょう。


スキマ時間の活用もおすすめ

ほかの勉強方法としては、スキマ時間の活用もオススメです。

常に手元にあって、ちょっと見るの苦がないもの。そうスマホですね。
スマホアプリでの勉強もアリです。
わしがオススメしたいのがこちら。

『クイズ衛生管理者』。

その名の通り、過去問がクイズ形式で出題されさらに解説もついている優れものです。

わしは通勤で電車を使うことがないのですが、家のリビングや仕事の休憩時間に数問ずつ解いていました。これだと手軽に勉強できて非常に便利でした。


アプリやYoutubeのみに頼らない

前述の『クイズ衛生管理者』はとても良いアプリです。
また最近はYoutubeなどで解説動画がアップされていることもしばしば。

しかし、アプリやYoutubeなどの動画だけで勉強を済ませないようにしてください。

「合格するための勉強法」とはいえ、基本は暗記。
そして暗記つまり記憶するためのトリガーは書く事が一番だと思います。

ノートを取る(書く)ことでインプット。
過去問題でアウトプット。

これを繰り返すのが何だかんだで一番効果的です。
アプリや動画視聴は、あくまでインプットの補助として割り切ったうえで上手に活用しましょう。


いざ受験そして結果

試験前日は無勉強

前日は東京で所用があったため、朝イチの新幹線で青森→東京へ。
用事を終え、夜19時頃に試験会場である盛岡市に到着しました。

当然、往復の新幹線の中でも東京でも盛岡に到着してからもビール飲んでいます。
勉強していません。アホか。

ぶっちゃけ前日・当日に足掻いたところでほとんど何も変わりません。

ほろ酔いでホテルで就寝。たしか23時くらい。


会場の雰囲気や他者に気後れしない

試験日は同法人から受験する他メンバーと合流していざ試験会場へ。

今回は出張試験という理由もあるのか、駅近くのビルのかなり大きな会議室を何部屋も借りていました。しかも1つの会議室に200人近くいるように見受けられます。

こんなに人数がいるのか…と圧倒され、少し気後れしてしまいました。

自分の受験番号の座席もずいぶん探しました。広いなあ。
そして周囲の受験者は、みな参考書を読んでいたりノートを開いていたりします。スマホを見ていた人は解説動画やPDFテキストでもみていたのでしょうか…。

試験の時って周囲の人が全員自分より頭が良いように見えるんですよね。でも大丈夫です。ほかの人もあなたの事そう思っていますから。
気持ちをしっかり持って、堂々と試験に臨むことが大切だと思います。

試験は途中退出OK

試験官による説明があった後、試験開始。過去問を解いていたおかげで同じような問題も出題され、かなりスラスラ解くことができました。

試験は3時間ですが、1時間経過後に退出OKのアナウンスが。すぐに挙手し、退出しました。
ハッキリ言って、この設問数に対して試験時間3時間は多すぎです。しっかり勉強していれば、1時間で退出するくらいの地力はついているハズ。

そして午後、第2種の試験を受けて1時間で退出。こちらは危険業務が出題範囲に含まれていないので楽勝でした。


合格発表

そして合格発表の日。逸る気持ちを抑えてホームページへ飛ぶと…。

無事合格!

同日受験の第2種も合格していました。一安心。


まとめ

というわけで、わしの第1種衛生管理者試験のまとめです。

  • 耳栓で雑音をシャットアウト

  • 学習の流れを見えるところに貼っておくとモチベ保てる

  • 朝型・夜型は自分で判断せえ

  • 問題集・テキストは浮気せず1種類だけで充分

  • ノートに書くことが記憶のトリガーになる(インプット)

  • 過去問を繰り返すと確実に点数は上がる(アウトプット)

  • スマホアプリでスキマ時間勉強

  • でもアプリや動画だけで勉強を済まそうとするな

  • 前日に足掻いてもあまり変わらない

  • 他の受験生が頭良さそうに見えるのは錯覚だから心配せんでええ

毒にも薬にもならない記事でした。

おまけ

第一種衛生管理者試験の解答用紙を作ってみましたので、良かったらご活用下さい。
本番のマークシート式解答用紙に近い作りです。
また、得点率早見表も付けていますので参考までに。
安定して得点率60%を超えられるよう祈っています!

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