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昔飼っていた猫の話

僕は昔メス猫を飼っていました。

名前を「天和(てんほう)」と言います。

麻雀をされる方ならお分かりだと思いますが、「天和」と言うのは麻雀の役満の一つで、親の配牌が終わった時点でもう和了りの状態のことを言います。

それくらい幸せになれるようにとの思いを込めてつけました。

知人には「変な名前つけるなよ」などと言われましたが、次第に知人にも「てんちゃん」(以下「てんちゃん」と記載します)と呼ばれるようになり、親しまれました。

うちに来た頃の「てんちゃん」

雑種でホームセンターに「猫もらってくれませんか?」という写真付きの貼り紙に「てんちゃん」が映っていました。

なにか、運命の出会いのようなものを感じ、連絡先に連絡し、先方に会いに行き、見せてもらいました。
一目惚れし、頂いて帰ることにしました。

ホームセンターに寄り、必要最小限のものを飼い、スニーカーの箱にタオルを敷いて、狭いのを我慢してもらって、連れて帰りました。

箱を開けると、恐る恐る出てきて、最初は怖がってましたが、徐々に部屋の探検を始めました。

餌は、頂いたときにはカリカリを水で柔らかくすれば大丈夫と聞いていたので、その通りにしてやると、お腹が空いていたのか、一生懸命食べてくれました。

最初はなかなか近寄せてくれず、デスクトップパソコンの隙間に入って出られなくなったりして苦労しましたが、ある時夜中に目を覚ますと、僕の体にくっついてくれていたのが、とっても嬉しかったです。

その後、順調に成長してくれ、避妊手術も成功し、だんだんと大人になっていきました。

大人になった「てんちゃん」

てんちゃんの性格は完全なる「内弁慶」だったので、家では暴れるくらい走り回って遊んでいたのに、病院やペットホテルに預けると、途端に機嫌が悪くなって、病院の先生や世話役の人を困らせてしまっていました。

なので、病院ではつきっきりで予防注射していましたし、ペットホテルに預ける時は「餌だけやって、後は檻に入れてください。」とお願いしたりしました。

そうやって外では他人を困らせていましたが、家に誰か来るとき、特に猫好きの人には甘えることが多かったです。

飼い主が僕だったのに、郵便局の人が書留を持ってくると先にその人にお手や鼻挨拶をしました(笑)

歳を取るごとに大人しくはなりましたが、僕にとっては無くてはならない存在でした。

「てんちゃん」のお陰で、心の病気を持っている僕の気持ちがどれだけ救われたか。

そんな14歳の時、急に食べ物を受け付けなくなりました。
かかりつけの動物病院に連れて行くと、もう手遅れとのこと。

もっと早く気づいてあげれば良かった。
家に帰ることも出来ず、急死しました。

今では霊園に埋葬しています。
それ以降、市営団地に引っ越したこともあり、ペットは飼っていません。
いや、飼いたくありません(ペットロス症候群かもしれません)。

僕のペットとの関わりは終わりを告げました。
今後もうペットを飼うことはありません。
ペットとの思い出は「てんちゃん」が最初で最後です。

今後は自分の生涯が閉じるまで、「てんちゃん」との思い出は大切に生きていこうと思っています。


公園のベンチで寝ている美少女

最後に貼り付けた画像は、記事とは関係ないお約束画像ですので、気にしないでください(笑)

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