蕎麦屋巡り(8軒目)
2022.05.15
蕎麦屋No.8
《並木藪蕎麦》(初)
東京都台東区雷門2-11-9
・天ざる(初)
浅草で100年以上続く老舗お蕎麦屋さん。
開店後すぐに行ったにもかかわらず、
既に外に待ち行列ができていましたが、
お店の回転は速く、15分ほどで入店することができました。
関東のお蕎麦を食べるのは今回が初めて。
「天ざる」を食べている方が多く見受けられたので、
私も「天ざる」を注文しました。
本場江戸のお蕎麦が食べられるということで、
食べる前からワクワクドキドキ。
店内は人気店かつ観光地ということもあり、
客層は広く、かなりにぎわっていました。
蕎麦菓子は無く、お店オリジナルのマスクケースにマスクを入れ、
お蕎麦が出てくるまで冷水を飲んで待ちます。
10分程でざるそばと天ぷらの盛り合わせ、蕎麦湯が運ばれてきました。
お蕎麦は色が薄め。
麺は丁寧に均等な細さに打たれており、表面はツヤツヤ。
お蕎麦の香りがほんのりと漂ってきます。
まずはそのままのお蕎麦を。
口に入れるとお蕎麦の香りが優しく鼻に抜けていきます。
ツルりとしたのど越しで、歯切れも良い。
美味しいです。
続いてお汁を味見。
と、このお汁が衝撃的でした、、
今までにない辛口!!
濃いめ、辛めとかいう「~め」のレベルではない辛口。
しかも温かい!!
濃すぎて何が何だかよくわからず、
しっかりと出汁を感じ取ることができませんでした。
辛口なのでもちろんお蕎麦はちょびっと浸ける程度。
それでもかなりお汁が効いてきます。
冷やざるそばに温かい辛口のお汁。
最初は戸惑いましたが、お汁の浸け具合を調節しながら食べていると
だんだんその味わいがよくわかるようになっていきました。
お蕎麦を先端の3㎝くらいお汁につけて食べるのが
お蕎麦の香りも感じながらズズッと爽快に啜ることができる
ベストな配分だと感じました。
薬味は葱と山葵。
葱は白葱で、あっさりした印象で、
お蕎麦と食べても葱特有の辛みの主張が少ないように感じました。
山葵は普通の山葵でした。
天ぷらは小ぶりの海老が4尾とシシトウが1つ。
天ぷらに塩などは添えられておらず、
テーブルにも何も置かれていません。
一瞬「塩はどこ?」と思いましたが、直ぐに、
ここの天ぷらは、辛口の蕎麦つゆで食べるのだと解釈。
海老は身が締まっていてぷりぷり。
衣もサクサクで好みの天ぷら。
お汁をちょびっと先端につけて食べてみると、
意外にもちょうど良い塩味で
美味しく食べられました。
最後は蕎麦湯を。
色は薄く、サラサラ系。
味もあっさりしていました。
でも今回は物足りなさを感じませんでした。
食べている最中、辛口のお汁の味が口の中から消えることは
一度もなかったので、
お口直しにはちょうど良いあっさり具合でした。
最後に辛口のお汁を蕎麦湯で割ってみましたが、
蕎麦湯を入れても入れてもお汁の味が伸びることはなく、
さすがにお汁は飲むことができませんでした。笑
人生初の江戸のお蕎麦。
お汁を飲んだ時のあの衝撃は一生忘れないでしょう。笑
関西とは違って関東ではやはり出汁の文化が無いのでしょうか。
他の関東のお蕎麦屋さんではお汁はどんな感じなのか
とても気になります。
またいつか関東に行く機会があれば、
お蕎麦屋さんに行ってみたいと思います。
(食べログ)