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井上家住宅@食事の前の倉敷さんぽ①

夕方から久しぶりに友人3人での食事会だった。
そのイニシャルをとってKKKと称し、以前はよく旅行や食事に行っていた。
KKKでの食事はもう3年ぶりくらいだろうか。
ものすごく久しぶりの上に、メンバーの一人K-chinが苦労して取ってくれた「予約の取れない店」での食事会とあって、この日を心待ちにしていた。
もう一人のK、Kimiちゃんと私は、自由な時間がたっぷりあるので、少し早めに合流して美観地区をぶらぶらした。

今日の行先は国指定十条文化財の井上家住宅。
長く改修工事中だったこの家は、築300年の倉敷でもっとも古い町家だ。
私もこの家の前は何度となく行き来したが、ず~~~~っと工事中で、1年ほど前に修理を終えて公開されたが、まだ行ったことはなく、初めての訪問だ。

入館料は500円。
ホテルに置いてあったパンフレットに割引券があるのを確認し、ちゃっかりゲットして400円で入館した。

中にはずらりと色紙が飾ってあった。(写真撮ってないf;^^)
ついこのあいだ放送があったばかり、NHKブラフミエの小野文江さんのサイン。
一般公開直前に撮影されたという犬神家の一族の出演者等のサインには吉岡秀隆さんなど錚々たるの皆さんの名前があった。

井上家16代当主さん自ら、丁寧に説明しながら案内をしてくださった。

入ってすぐのところにある杉戸は杉の1枚板だそう。描かれていた墨絵はうっすらとしか見えなかったが、赤外線撮影により元の絵柄を見ることができた。
店の間の蔀戸(しとみど)・摺揚戸(すりあげど)の仕組みは興味深かった。外からは中があまり見えず、中からは外の様子がうかがえるという倉敷格子もあった。
坪庭や茶室、1583年製という古備前の大甕、お土公さまなど、見どころがたくさん。
館内は撮影自由だったのに、まったく写真を撮ろうとしなかった私たちに業を煮やしたのか、終盤「ここは見どころですよ」と言われ、さすがにここは写真を撮った(笑)

奥に見えるのが客人用の茶室と当主の座敷を結ぶ太鼓橋
パンフレットより
見どころはこういうところらしい。全部説明してくださった。
詳しくは、ホームページをご覧ください(笑)

ところで、私の父は大工だ。
子供の頃から、家で図面を引いたり、材木の加工をしたりする様子を見て来たので、こういう木造住宅の仕組みには実はとても興味がある。
古い家のどこをどうやって改修したかがわかるこの住宅を、父が見たら喜ぶかも・・・と思いながら見学した。

釘を使わず組んでいる大黒柱の模型が置いてあった。
動かして分解したり組み立てたりできるようになっていて、教えてもらいながら触ってみた。面白かった。

kimiちゃんが気づいて見上げた天井裏。
見えるようになっていた大黒柱には、修理工事とのきのお札(というのか?)があった。
工事は10年もかかったそうだ。私が、工事中の記憶しかないのも納得。

梁はどれもとても立派だった!


1時間ほどして通ったら、見学時間が終わって門や戸が閉まっていて、さっきとは異なる佇まいだった。

倉敷、まだまだ知らないところがあるなあ。


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