スケッチは目と足と耳で
かつて港町には遊郭というものがありまして、港の繁栄の一翼を担っていました。開港間もない頃の横浜はどこにあったのかといえば、関内は横浜スタジアムの地がそのようでした。その面影を残すのはスタジアムそばの公園にある記念碑くらいです。
スケッチに出かけると時々地元の年配者と話す機会があります。その時はスケッチを中断して、年配者の話を聞くことにしています。大抵は長話となります。
その話の中にこそネットや書籍にはないものが往々にしてあります。現場ならではの検証作業といったところです。これらが多くなってくると耳でのスケッチも出来上がってくるのです。
もともとスケッチは目と足を頼りに描くものだとばかり思っていましたが、大事な耳も必要であると気付かされました。
横浜の遊郭に関する神社が高島にあるから、と教えられたのも年配者からの情報でした。
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