ランチは現地で
スケッチ取材の時はその地でランチをとるようにしています。それもスケッチの一環であり、その地に対する礼儀だと決めているからです。
とある駅裏のタイ料理店には驚かされました。
入口階段のところに「グリーンカレーランチセット」とありましたので、迷わず入店。そのメニューを注文したところ、いつまでたってもライスが届かないので尋ねてみました。するとライスは別料金とのこと。それも会計時に知らされたのです。腑に落ちないまま店を後にしました。
メニューをよく確かめるべきだったのか、いや、これは店員の策略だと思った瞬間、その日午前中に描き上げたスケッチまでもが気に入らなくなってしまいました。挙げ句の果てには、もうこの街は描かねえぞと肝の小さい私が出来上がってしまったのでした。
地元に帰ってこの一部始終を茶飲み仲間に吐き出したところ
「流石だね、先生にかかると昼飯まで絵のネタにしちまうんだね。俺もその店行ってみてえな。」
と、仲間の肝の大きさにこれまた感服させられた次第でした。
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