メープルシロップをかけたかっただけなのに

こんにちは。かじわら(@kajidesign)です。

普段はデザインのお仕事をしておりますが、こちらの記事では、デザインとは全く関係のない、ここ最近私の身に起きたことをただ単に書き綴ろうかと思います。ただのエッセイです。

突然ですが、みなさんはホットケーキはお好きでしょうか。私は好きです。

12月某日。2020年ももう終盤に差し掛かろうとしていたある日、いつものようにホットケーキを焼いていたんです。

それはとてもとてもきれいに焼けました。これはバターだけで食べるのはもったいなと思い、冷蔵庫を開けてみると、しばらく使っていなかったメープルシロップと目が合ったのです。私は即座にこう思いました。

「こいつをかけたら、絶対うまい」

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バターとメープルシロップの融合。想像するだけでよだれがたれてきそうです。よし今日はこのメープルシロップをかけてやろう、うへへ。そう心に決めて、瓶を冷蔵庫から取り出しました。

私の心は浮かれていますから、もうウキウキな気持ちでメープルシロップの瓶の蓋に手をかけています。しかし、

「ん。あれ?あ、開かねぇ」

まぁ、瓶の蓋が開かないことなんて日常茶飯事ですもんね。こんなことでは、焦らない、焦らない。一度ひと呼吸おいて、再チャレンジです。

「やべぇ。まじで開かねぇ笑」

さすがにちょっと焦ってきましたよね。もうすでにバターを塗られたホットケーキが、しっかりしてくれよかじわら、早くメープルかけてくれよ〜と言わんばかりに私を見てきます。こわ。

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いかんいかん。ちゃんと頑張って開けようとしてるアピールをしなきゃと思い、全身全霊の力を振りしぼり、踏ん張りながら蓋をひねります。

「開かねぇ。ちっっっとも、動かねぇ!!笑」

だんだん、むかついてきました。こんなものも開けられない自分に。

もうこれでだめならあきらめるぞと、気合を入れ直し、最後の望みをかけて、体勢を変えて、しゃがみながら瓶をひざで押さえつけ、思いっきりひねります!

ぐぬぅううううあああああ!!!!

このときの私は、とても他人にはお見せできないような、ひどい顔をしていたと思います。

そんな変顔になってしまうくらい、変なところに力を入れすぎて、瓶を持つ手が滑ってしまい、メープルシロップの瓶が、私の胸部の肋骨付近に激突!!おえっぷ!

コツポキっ!!

え、なんか折れたんちゃう?笑 やばい音したぞ今。穏やかな朝の風景が、悲劇に変わった瞬間でした。

さっきまで強気だったホットケーキも、ちょっと心配そうな表情をしながらこちらを見てきます。いいやつですね。

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ホットケーキよ、すまんのぅ。わしは負傷してしもうた。今日はもうお前にメープルシロップをかけてあげられないかもしれん。

しかし、ほんとに痛い。あばらが、痛すぎる。。

ふと、ミッシェル・ガン・エレファントのジェニーの歌詞が頭をよぎりましたよね。

ははは。偶然にもこのジャケットもなんとなく今回のテーマとぴったりじゃないか。すごく好きなんですよね、この曲。


もう、メープルシロップをかけるのは、やめよう。


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おや、いいところにはちみつあるじゃないか。これに、しよう。よく考えてみたら、はちみつとバターもなかなかの組み合わせじゃないか。しかも、いとも簡単に蓋を開けることができました。最初からこっちにしとけばよかったじゃん笑

しかしホットケーキはもう、冷めています。そんなホットケーキの冷たい頬に、優しくハチミツをかけてあげます。おいしそうですね。


おいしく、いただきました。


しかし、数日立っても胸の痛みは消えません。折れていたらいやだな。心配だからレントゲン撮ってもらいたいなと思い、専門家に診てもらいました。すると結果は、負傷していたのは肋骨ではなく、肋骨と胸骨体をつないでいる部分、肋軟骨(ろくなんこつ)のほうでした。選ばれたのは、軟骨でした。

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そして先生にこう告げられました。

全治3週間。コルセット生活。

けっこう重いなぁおい笑 安静にしてください。自転車も乗らないでくださいとのこと。つら。せっかくの年末年始休暇。外をサイクリングでもしようと思ってたのに。急にインドアな生活を強いられます。辛い。

そんなこんなで、今も毎日コルセット巻いて安静な日々を過ごしている私ですが、もうほぼ痛みがなくなり、完治したっぽいです。おつかれさまでした。あばら。

(ちなみに、開かなかったメープルシロップの瓶の蓋は、蒸したタオルを蓋にかぶせておき、しばらくするとものすごく軽い力で開けることができました。瓶の蓋が開かなくて困ったときは、ぜひ試してみてくださいね)

それでは、さようなら。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。



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